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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

2.2.1 ネットワークアドレス(IPアドレス)の割り当て

ネットワークアドレス(IPアドレス)は、使用する全クライアントと全サーバに割り当てる必要があります。IPアドレスの割り当ては、ネットワーク管理者(導入するシステムのネットワーク設備やネットワークソフトを管理する管理者)に割り当ててもらう方法と、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によりIPアドレスを自動的に割り当てる方法があります。また、RASを使用してクライアントとサーバをWAN経由で接続する場合も、接続するクライアント数分のIPアドレスをRASに登録する必要があります。
DNS(Domain Name Service)、DHCPおよびRASは、お使いのシステムに導入されているソフトウェアや設備構成により、利用できない場合があります。これらの利用を計画される場合は、ネットワーク管理者と相談してください。

DNSを利用する場合の考慮

サーバやクライアントのIPアドレスをDNSに登録できます。これにより、ログイン先のサーバのネットワークアドレスにドメイン名を記述できます。サーバのIPアドレスが変更になっても全クライアントのログインサーバアドレスを変更する必要がないため、便利です。

DHCPを利用する場合の考慮

TeamWRE OffifceサーバのIPアドレスは、DHCPによる自動割り当てを行わないでください。

注意

  • クライアントのIPアドレスをDHCPにより自動的に割り当てる場合、以下の点に注意してください。これは、割り当てられるIPアドレスが変更になった場合に、アラームの受信ができなくなるためです。

    • クライアントの利用者には、Notifierのアラーム通知先を登録させないようにしてください(アラーム通知先の登録は、各サービスの[ユーザのプロパティ]で定義します)。

    • システムの異常を知らせるアラートメッセージの通知先クライアントには、DHCPによる自動割り当てを行わないでください。

    • Webサービスのアクセス制御によりコンピュータのIPアドレスを制限する場合には、DHCPによる自動割り当てを行わない方が良い場合もあります。

RASクライアントとサーバをRASで接続する場合の考慮

RASを使用してクライアントとサーバをWAN経由で接続できます。このとき、RASで使用するプロトコルには、TCP/IPを選択します。

TeamWARE Officeが使用するTCP/IPのポート番号

TeamWARE Officeは、以下の表に示すTCP/IPのポート番号を使用します。
TCP/IPの通信路間にファイアウォールが入っている場合、ファイアウォールの設定(使用ポート番号を通過させる設定)が必要です。

表2.1 TeamWARE Officeが使用するTCP/IPのポート番号

使用ポート番号

クライアント
(注)

サーバ
(注)

使用目的

25

×

このポート番号は、SMTPサーバと通信するために使用します。MIMEゲートウェイを起動すると、このポートがオープンされます。

80

×

このポート番号は、Webブラウザと通信するために使用します。Webサービスを起動すると、このポートがオープンされます。このポート番号は、変更できます。

110

×

このポート番号は、POP3クライアントと通信するために使用します。POP3サービスを起動すると、このポートがオープンされます。

143

×

このポート番号は、IMAP4クライアントと通信するために使用します。IMAP4サービスを起動すると、このポートがオープンされます。

443

×

このポート番号は、WebブラウザとSSL通信するために使用します。Webサービスでセキュリティオプションを利用するための環境設定を行うと、このポートがオープンされます。このポート番号は、変更できます。

8080

×

このポート番号は、i-mode連携機能で使用します。i-mode連携用のWebサービスを起動すると、このポートがオープンされます。このポート番号は、変更できます。

8081

×

このポート番号は、EZweb連携機能で使用します。EZweb連携用のWebサービスを起動すると、このポートがオープンされます。このポート番号は、変更できます。

8082

×

このポート番号は、Yahoo!ケータイ連携機能で使用します。Yahoo!ケータイ連携用のWebサービスを起動すると、このポートがオープンされます。このポート番号は、変更できます。

9945

×

このポート番号は、WebブラウザがWeb拡張機能と通信するために使用します。Web拡張機能を起動すると、このポートがオープンされます。このポート番号は、変更できます。

25000

×

このポート番号は、TeamWARE Officeクライアントとサーバ間の通信やサーバとサーバ間の通信を行うために使用します。TeamWARE Officeサーバを起動すると、このポートがオープンされます。

25003

×

このポート番号は、TeamWARE OfficeクライアントがTeamWARE OfficeサーバからのNotifierメッセージを受信するために使用します。TeamWARE Notifierを起動すると、このポート番号がオープンされます。

25005

×

このポート番号は、TeamWARE Officeサーバとサーバの間でデータ転送を行うために使用します。メッセージルータによるサイト間接続を使用すると、このポートがオープンされます。

注)

○:このポートをオープンすることを示します。クライアントに○が付いている場合、TeamWARE Officeクライアントでこのポートをオープンすることを示します。サーバに○が付いている場合、TeamWARE Officeサーバでこのポートをオープンすることを示します。

×:このポートをオープンしないことを示します。