ここでは、RHEL5/RHEL6環境でStorage Cruiserエージェントをバージョンアップする手順を説明します。
Storage Cruiserエージェントのバージョンアップ手順は、以下のとおりです。
バージョンアップインストール対象のサーバにroot(スーパーユーザー)でログインします。
以下のコマンドを実行して、デーモンを停止します。
# /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt |
以下のコマンドを実行して、デーモンが停止したことを確認します。
# /bin/ps -ef | grep FJSVssage |
デーモンが停止していない場合は、以下のコマンドを実行してデーモンを強制停止してください。
# /usr/bin/kill -9 <デーモンのプロセスID> |
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を装置のDVD-ROMドライブに挿入し、DVD-ROM媒体をマウントします。
以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。
# mount /dev/cdrom <DVD-ROMマウントポイント> |
以下のコマンドを実行します。
# cd <DVD-ROMマウントポイント>Agent_unix/Storage_Cruiser/Linux # /bin/sh ./scagtinstall.sh |
以下のメッセージが出力されます。バージョンアップインストールを継続する場合は“y”を、中断する場合は“y”以外を入力します。
ETERNUS SF Storage Cruiser 15.2 Copyright FUJITSU LIMITED 2006-2012 This program will upgrade "ETERNUS SF Storage Cruiser" Agent on your system. Do you want to continue the upgrade of this package? [y,n,?,q] |
手順6で“y”を入力した場合は、バージョンアップインストールが開始されます。
バージョンアップインストールに成功すると、以下のメッセージが表示されます。
INFO : Starting Upgrade of ETERNUS SF Storage Cruiser ... ... INFO : Upgrade of <FJSVssage> was successful. INFO : ETERNUS SF Storage Cruiser Agent was upgraded successfully. |
インストールに失敗すると、以下のメッセージが表示されます。
ERROR : not privileged または INFO : Upgrade is terminated. または ERROR : Upgrading FJSVssage was failed. |
バージョンアップインストールに使用したDVD-ROMを装置から取り出します。
以下のコマンドを実行して、デーモンを起動します。
# /opt/FJSVssage/bin/sstorageagt |
Webコンソールで、サーバ情報を再読込みします。
以上で、Storage Cruiserエージェント(Linux版)のバージョンアップは終了です。
ポイント
バージョンアップインストール中に異常が発生すると、インストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。
このため、バージョンアップインストールの前にはシステムをバックアップすることを推奨します。
バージョンアップインストール中に異常が発生し、元の状態に戻す場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。
バージョンアップインストールが異常終了した場合は、『ソフトウェア説明書』の「15.xからのバージョンアップにおける異常発生時の対処方法(Solaris版、Linux版)」を参照し、正常な状態に復旧してください。