ファイル名
SWCTVerUpIP.txt
使用用途
全クライアント(CT)一斉の自己版数アップを行わずに、指定したクライアント(CT)に対してだけ自己版数アップを実施する場合に使用します。
例えば、以下の場合に使用します。
バージョンアップを全体展開する前に特定の部門だけでテストしたいとき
部門や事業所など、組織のまとまりごとに展開していきたいとき
負荷分散のため、一定のクライアント(CT)台数ごとに展開したいとき
格納場所
Windows Server® 2008、Windows Server® 2012以外の場合
[OSインストールドライブ]\Document and Settings\All Users\Application Data\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper
Windows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合
[OSインストールドライブ]\ProgramData\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper
管理サーバのインストール時に、上記格納場所にサンプルファイル(SWCTVerUpIP_sample.txt)が作成されます。
格納場所は、変更できません。
ファイルを上記の格納場所以外に格納して実施した場合は、すべてのクライアント(CT)を自己版数アップします。
ファイル形式
テキストファイルです。
ファイル内に正しく指定されていない行がある場合は、その行だけを無効とし、処理を継続します。
指定方法を説明します。
各項目は、"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
項目間は、,(カンマ)で区切ります。
ファイルに、自己版数アップを実施するクライアント(CT)のIPアドレスを指定します。
IPアドレスの指定方法は、以下の2とおりあり、ファイル内で混在して指定できます。
ただし1行内には、いずれか一方のみ指定してください。
IPアドレスを1個ずつ指定する場合
IPv4アドレスの場合:"I","aaa.bbb.ccc.ddd"
IPv6アドレスの場合:"I","aa:bb:cc:dd:ee:ff:gg:hh"
※IPv6アドレスの場合、RFC 5952に準拠した省略形も使用できます。
※V14.3.0より前のクライアント(CT)に対しては、IPv6アドレスを指定しないでください。
※リンクローカルアドレスは入力しないでください。リンクローカルアドレスを指定した場合の動作は保障していません。
IPアドレスの範囲を指定する場合
"I","aaa.bbb.ccc.ddd-eee"(範囲を指定するのは、4ブロック目(dddの部分)以降です。)
※IPv6アドレスの場合、範囲を指定できません。1個ずつの指定のみです。
各ブロックに指定できる数値は、以下のとおりです。
1≦aaa≦254
0≦bbb≦255
0≦ccc≦255
1≦ddd≦254
1≦eee≦254
ただし、ddd < eee
IPアドレスを指定する行は、半角文字を使用します。
行頭は、「"I"」を指定します。
行頭に「#」を使用した場合、その行はコメント行として扱われます。
以下の場合はエラーです。
1行に複数のIPアドレスが指定されているとき
(例) "I","192.168.1.10","I","192.168.1.20"
"I","192.168.1.10","I","192.168.1.20-25"
"I","192.168.1.20-25","I","192.168.1.30-35"
数値の前に「0」が指定がされているとき
(例) "192.168.001.020-050"
IPアドレス指定のあとに何か入力されているとき(コメントもエラーです。)
(例) "I","192.168.1.10" #
以下の場合は、すべてのクライアント(CT)が、自己版数アップされません。
ファイルがテキストモードで開けないとき
ファイルが空ファイルのとき
ファイルに有効行がないとき(すべてコメント行のときを含みます)
使用例
部門や事業所など、組織のまとまりごとに展開するとします。
今日が2009年11月3日だとします。本社第一事業部までは、すでに展開されています。本社第二事業部以下は2009年11月8日以降実施予定なのでコメント行となっています。
2009年11月8日以降、実施するときにコメント記号(#)を外します。
######################################################################################## # # Systemwalker Desktop Keeper # # 自己版数アップ可能CT設定ファイル(SWCTVerUpIP.txt) # # 2009.10.20 V14.0 バージョン 3.1.0.1 適用(バージョンアップ) # 2009.10.20 V14.0 バージョン 3.1.0.5 適用(緊急修正) # ######################################################################################## # #電算室内テストCT 2009.10.20~実施する "I","192.168.1.3" # #電算室内 2009.10.25~実施する "I","192.168.1.4-12" # #本社第一事業部 2009.11.01~実施する "I","192.168.1.1-254" # #本社第二事業部 2009.11.08~実施する #"I","192.168.2.1-254" # #大阪支社 2009.12.01~実施する #"I","192.168.10.1-254" #"I","192.168.11.1-254" # #北海道支社 2009.12.01~実施する #"I","192.168.15.1-254" #
実行結果
ファイル内にエラー行がある場合は、サーバサービスのトレースファイルにエラー情報が出力されます。
Windows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合
[OSインストールドライブ]\ProgramData\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper
Windows Server® 2008、Windows Server® 2012以外の場合
[OSインストールドライブ]\Documents and Settings\All Users\Application Data\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper
fsw21sj0.log
[2009/06/11 13:07:07:843][5360][CFsw21sj0_CSCommCommon::GetCTVerUpIPInfo] 50, "I","192.168.1.430", エラー内容:[IPアドレス不正] [2009/06/11 13:07:07:875][5360][CFsw21sj0_CSCommCommon::GetCTVerUpIPInfo] 51, "I","192.168.1.45-21", エラー内容:[IPアドレス範囲指定不正] [2009/06/11 13:07:07:875][5360][CFsw21sj0_CSCommCommon::GetCTVerUpIPInfo] 52, "192.168.1.17", エラー内容:[項目数不正]
自己版数アップによりモジュールをダウンロードした、クライアント(CT)のIPアドレスおよびコンピュータ名は、実行ログファイル(SWCTVerUpIP.log)に出力されます。
Windows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合
[OSインストールドライブ]\ProgramData\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper
Windows Server® 2008、Windows Server® 2012以外の場合
[OSインストールドライブ]\Documents and Settings\All Users\Application Data\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper
SWCTVerUpIP.log
"2009/06/11 14:28:37","192.168.1.34","DTKCT" "2009/06/11 14:29:25","192.168.1.47","DTKCT2" "2009/06/11 14:35:12","192.168.1.32","DTKCT3"
(IPアドレスはIPv4アドレスが優先されます)