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Systemwalker Desktop Keeper V14g 運用ガイド 管理者編
Systemwalker

2.1.1 ポリシーとは

ポリシーとは

ポリシーとは、システムの運用方針に沿って決定した約束事です。
PC使用時に許可する操作と許可しない(禁止する)操作、および、どの操作のログを採取するかが定められている情報です。


ポリシーで設定できること

Systemwalker Desktop Keeperでは、ポリシーとして「禁止する操作」と「ログを採取する操作」を設定できます。


禁止する操作を設定する(PC)

PCにクライアント(CT)をインストールすることで禁止できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

ログを採取する操作を設定する(PC)

PCにクライアント(CT)をインストールすることでログを採取できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

禁止する操作を設定する(スマートデバイス)

スマートデバイスにスマートデバイス(エージェント)をインストールすることで禁止できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

ログを採取する操作を設定する(スマートデバイス)

スマートデバイスにスマートデバイス(エージェント)をインストールすることでログを採取できる操作には、以下の種類があります。これらのポリシーは、システム管理者または部門管理者が、管理コンソールで設定します。

ポリシーの設定対象

定義したポリシーを、何に対して設定するかによって、ポリシーの名称が異なります。

ポリシーを「クライアント(CT)」および「スマートデバイス(エージェント)」に対して設定する場合、「CTポリシー」といいます。
ポリシーを「ユーザー」に対して設定する場合、「ユーザーポリシー」といいます。(「ユーザーポリシー」は「スマートデバイス(エージェント)」には設定できません)

クライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)に対して設定する

クライアント(CT)およびスマートデバイス(エージェント)に対して設定するポリシーを、CTポリシーといいます。クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)の操作時に、CTポリシーが有効になっている場合、どのユーザーが操作しても、クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)に設定されているポリシーに従って、禁止操作やログ採取が実施されます。クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)ごとに異なるポリシーを設定できます。

また、部門ごとにクライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)をグループ化したり、使用目的が同じクライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)をグループ化したりして、そのグループに対して設定するポリシーをCTグループポリシーといいます。グループごとに異なる内容のポリシーを設定できます。

上記イメージ図では、管理コンソールからクライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)とCTグループに対して、以下の設定を行っています。

クライアント(CT) およびスマートデバイス(エージェント)ごとに以下のポリシーを設定します。

1つのCTポリシーに対して、クライアント(CT)に対応する設定(印刷禁止、ファイル持出し禁止など)とスマートデバイス(エージェント)に対応する設定(Wi-Fi禁止、Bluetooth接続禁止など)両方の設定が出来ます。

CTポリシーの適用先がクライアント(CT)の場合は、クライアント(CT)に対応する設定が有効になり、適用先がスマートデバイス(エージェント)の場合は、スマートデバイス(エージェント)に対応する設定が有効となります。

【各CTCTポリシーを適用した場合】

CT(1)にはCTポリシーを適用し、CT(2)CT(3)にはCTグループポリシーを適用した場合】

ユーザーに対して設定する

クライアント(CT)がインストールされたPCで、Windowsへのログオン時に入力するユーザー名に対して設定するポリシーを、ユーザーポリシーといいます。クライアント(CT)の操作時に、ユーザーポリシーが有効になっている場合、どのPCから操作しても、ログオンしたユーザー名に設定されているポリシーに従って、禁止操作やログ採取が実施されます。ユーザー名ごとに異なるポリシーを設定できます。

また、部門ごとにユーザーをグループ化したり、作業内容が同じユーザーをグループ化したりして、そのグループに対して設定するポリシーをユーザーグループポリシーといいます。グループごとに異なる内容のポリシーを設定できます。

なお、スマートデバイス(エージェント)には、ユーザーポリシーおよびユーザーグループポリシーの設定はできません。

上記イメージ図では、管理コンソールからユーザーとユーザーグループに対して、以下の設定を行っています。

ユーザーごとに以下のポリシーを設定します。

【各CTにユーザーポリシーを適用した場合】

ユーザー名:0100、ユーザー名:0200にはユーザーポリシーを適用し、ユーザー名:0300にはユーザーグループポリシーを適用した場合】

CTポリシー/ユーザーポリシーと設定可能な項目

CTポリシーとユーザーポリシーで、設定できる項目が異なります。以下に、設定可能な項目の一覧を示します。

設定項目

CTポリシー

ユーザーポリシー

クライアント

(CT)

スマートデバイス

(エージェント)

クライアント

(CT)




ファイル持出し禁止

読み込み禁止

印刷禁止

PrintScreenキー禁止

ログオン禁止

― (注)

アプリケーション起動禁止

メール添付禁止

URLアクセス禁止

FTPサーバ接続禁止

Webアップロード・ダウンロード禁止

クリップボード操作禁止

Wi-Fi接続禁止

Bluetooth接続禁止

アプリケーション使用禁止

アプリケーション起動ログ

アプリケーション終了ログ

アプリケーション起動禁止ログ

ウィンドウタイトル取得ログ

メール送信ログ

メール送信中止ログ

メール添付禁止ログ

コマンドプロンプト操作ログ

デバイス構成変更ログ

印刷操作ログ

印刷禁止ログ

ログオン禁止ログ

― (注)

ファイル持出しログ

PrintScreenキー操作ログ

PrintScreenキー禁止ログ

Web操作ログ

Web操作禁止ログ

FTP操作ログ

FTP操作禁止ログ

クリップボード操作ログ

クリップボード操作禁止ログ

ファイル操作ログ

― (注)

ログオン/ログオフログ

― (注)

連携アプリケーションログ

― (注)

画面キャプチャ

Wi-Fi接続ログ

Wi-Fi接続禁止ログ

Bluetooth接続ログ

Bluetooth接続禁止ログ

アプリケーション使用ログ

アプリケーション使用禁止ログ

Webアクセスログ

SDカードマウント/アンマウントログ

SIMカードマウント/アンマウントログ

電話発着信ログ

アプリケーション構成変更ログ

○:設定できます。
―:設定できません。

注) クライアント(CT)操作時にユーザーポリシーが有効になる運用の場合、ユーザーポリシーとして設定できない項目に対しては、操作しているクライアント(CT)のCTポリシーの設定値が有効になります。


運用形態と有効になる禁止操作/採取されるログ

CTポリシーやユーザーポリシーが設定され、クライアント(CT)に反映されると、クライアント(CT)での操作禁止やログ採取ができるようになりますが、運用形態によって、有効になる禁止操作と採取されるログが異なります。
以下に、有効になる項目の一覧を示します。

また、使用している環境によって、機能が制限される場合があります。詳細は、“1.2 機能に関する留意事項”を参照してください。

運用形態

Systemwalker Desktop Keeperのクライアント(CT)の操作を記録する場合

Citrix XenApp
Server上の操作を
記録する場合
(注1)

OSの起動モード

通常モードで
起動(OS起動後
Windowsに
ログオン)
する場合

セーフモード
または

ネットワークが使える
セーフモードで起動する場合
(注3)(注4)

通常モードで起動
(OS起動後Windows
にログオン)する
場合

Windows Vista®
Windows® 7

Windows Server® 2008
Windows® 8
Windows Server® 2012

Windows® XP
Windows Server® 2003




ファイル持出し禁止

印刷禁止

PrintScreenキー禁止

ログオン禁止

アプリケーション起動禁止

メール添付禁止

URLアクセス禁止

FTPサーバ接続禁止

Webアップロード・ダウンロード禁止

クリップボード禁止




アプリケーション起動ログ

アプリケーション終了ログ

アプリケーション起動禁止ログ

ウィンドウタイトル取得ログ

ウィンドウタイトル取得ログ(URL付き)

メール送信ログ

メール送信中止ログ

メール添付禁止ログ

コマンドプロンプト操作ログ

デバイス構成変更ログ

印刷操作ログ

印刷禁止ログ

ログオン禁止ログ

ファイル持出しログ

PrintScreenキー操作ログ

PrintScreenキー禁止ログ

Web操作ログ

Webアップロード禁止ログ

Webダウンロード禁止ログ

FTP操作ログ

FTP操作禁止ログ

クリップボード操作ログ

クリップボード操作禁止ログ

ファイル操作ログ

ログオン/ログオフログ

○(注2)

○(注2)

○(注2)

連携アプリケーションログ

画面キャプチャ

○:有効です。
―:無効です。

注1) Citrix XenApp 監視に設定されるポリシーは、CTポリシーです。ユーザーポリシーは設定されません。
注2) PC休止ログ、PC復帰ログは、採取されません。
注3) セーフモードまたはネットワークが使えるセーフモードで起動した場合は、CTポリシーだけの動作となります。ユーザーポリシーは適用されません。
注4) セーフモードまたはネットワークが使えるセーフモードで起動した場合は、次に通常モードで起動するまで管理サーバに操作ログが送信されない場合があります。