ETERNUS LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2 テープライブラリの場合の設定方法について説明します。
stドライバの無効化
注意
テープサーバをクラスタで構築する場合は、stドライバでも認識させておく必要があるため、この作業は不要です。
lsコマンドを実行して、デバイスファイルを表示します。
# ls -l /dev/rmt/*[0-9] lrwxrwxrwx 1 root root 40 2月 27日 15:07 /dev/rmt/0 -> ../../devices/pci@16,2000/scsi@1/st@5,0: lrwxrwxrwx 1 root root 50 2月 27日 15:07 /dev/rmt/1 -> ../../devices/pci@17,4000/fibre-channel@4/st@1,0: ・・・ |
表示されたデバイスファイルで、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のデバイスがstドライバで認識されているかを確認します。
../../devices/pci@17,4000/fibre-channel@4/st@1,0: 1 2 3 1:「devices/pci@17,4000/fibre-channel@4」=HBAが搭載されている場所を示す物理パス名です。 2:「st」=stドライバで制御されていることを示します。 3:「1,0」=「ターゲットID(LOOP ID),LUN」として16進数で示します。 |
この内容から、物理パスがLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2に接続されているHBAのものか、およびターゲットID(LOOP ID)とLUNの情報がLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブに一致するかを確認し、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブが、stドライバで制御されているかを判断します。
注意
stドライバで制御されているドライブに、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2が含まれていない場合は、以下の手順3から手順5は不要です。
ドライブにアクセスするプログラムがある場合は、そのプログラムをすべて停止します。
stドライバで制御されている場合、/kernel/drv/st.confにある、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブに対するターゲットの定義をコメントアウトします。
ポイント
LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブのターゲットID(LOOP ID)、LUNが一致する箇所の先頭に“#”を挿入し、コメントアウトします。
注意
サーバ内蔵のドライブが存在する場合、その定義はコメントアウトしないように注意してください。
stドライバで制御されているLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブのデバイスファイルを削除します。
以下は、手順1,2で確認したデバイスファイルを削除する例です。
# rm -i /dev/rmt/* rm: /dev/rmt/0 を消去しますか (yes/no)? n rm: /dev/rmt/0b を消去しますか (yes/no)? n ・・・ rm: /dev/rmt/1 を消去しますか (yes/no)? y rm: /dev/rmt/1b を消去しますか (yes/no)? y ・・・ |
注意
rmコマンドの実行時に、誤ってほかのファイルを消さないように十分注意してください。
ロボットの設定
/usr/kernel/drv/lb.confファイルに、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットのTarget IDを記述します。
lb.confファイルの例を参照して、ロボットのSCSI IDをTarget IDに記述します。
以下に、Target IDが4 、LUN番号が1の場合の記述例を示します。
# # -------------------------------------------------------------- # IBM Tivoli Storage Manager for Sun Solaris Server # Licensed Materials - Property of IBM # 5765-303 (C) Copyright IBM Corporation 1999. # All rights reserved. # Refer to Copyright Instructions Form Number G120-2083 # -------------------------------------------------------------- ・・・ name="lb" class="scsi" target=4 lun=1; |
注意
/usr/kernel/drv/lb.confファイルのname="lb" とclass="scsi" は固定です。
lbドライバを登録します。
# /opt/tivoli/tsm/devices/bin/autoconf |
ドライブのドライバ構成
TSM装置ドライバの1つであるmtドライバのコンフィグレーションファイル(mt.conf)を設定します。
mtドライバのコンフィグレーションファイル(mt.conf)は、TSM装置ドライバのインストールにより、以下の場所に格納されます。
/usr/kernel/drv/mt.conf |
mt.confファイルを編集して、ドライブ装置のターゲットIDとLUN番号を指定した定義を追加します。
以下に、ターゲットIDが6、LUN番号が0の場合の定義例を示します。
# # -------------------------------------------------------------- # IBM Tivoli Storage Manager for Sun Solaris Server # Licensed Materials - Property of IBM # 5765-303 (C) Copyright IBM Corporation 1999. # All rights reserved. # Refer to Copyright Instructions Form Number G120-2083 # -------------------------------------------------------------- # # -------------------------------------------------------------- # Tivoli Storage Manager SCSI Device Driver for Tape Drives # Configuration File # -------------------------------------------------------------- # ・・・・・・・・ name="mt" class="scsi" target=6 lun=0; |
注意
/usr/kernel/drv/mt.confファイルのname="mt" とclass="scsi"は固定です。
HBAドライバの設定
/kernel/drv/fjpfca.confファイルに、ロボット、ドライブのalias名、port、fcp-bind-targetを設定します。
なお、ロボットおよびドライブのTarget IDは、/usr/kernel/drv/lb.confファイルで設定したTarget IDを記述してください。
# # All Rights Reserved, Copyright (c) FUJITSU LIMITED 2000 # #ident "@(#)$Id: fjpfca.conf,v 3.1.1.1 2001/04/20 11:19:47 hiroki Exp $ FUJITSU" ・・・ alias= "CTRL:0x200100e0000e100c", "DRV00:0x201000e0000e100d"; ・・・ port= "fjpfca0:nport", "fjpfca1:nport"; ・・・ fcp-bind-target= "fjpfca0t4:CTRL", "fjpfca1t6:DRV00"; |
注意
本設定は、富士通製HBAドライバ(FJSVpfca)を使用する場合の説明です。その他のHBAドライバ(Emulex、NetMarksなど)を使用する場合は、各製品に応じたHBAのマニュアルを参照してください。
また、本設定は、ファイバーチャネルスイッチ接続(FC-SW接続)の場合にだけ必要です。
直結接続(FC-AL接続)の場合は、LTライブラリ側で設定されているTarget Idを使用して設定します。詳細は、『ETERNUS SF TSM ETERNUS LTライブラリ運用手引書』を参照してください。
デバイスファイルの作成
サーバをリブートします。
# touch /reconfigure # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 |
サーバ起動後、lsコマンドを実行して、デバイスファイル(lb)を表示します。
# ls -l /dev/rmt/?lb lrwxrwxrwx 1 root root 40 2月 27日 15:07 /dev/rmt/0lb -> ../../devices/pci@16,2000/scsi@1/st@5,0: lrwxrwxrwx 1 root other 51 2月 27日 16:50 /dev/rmt/5lb -> ../../devices/pci@17,4000/fibre-channel@4/lb@4,1:lb # |
表示されたデバイスファイルから、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットが、lbドライバで認識されているか確認します。
../../devices/pci@17,4000/fibre-channel@4/lb@4,1:lb 1 2 3 1:「devices/pci@17,4000/fibre-channel@4」=HBAが搭載されている場所を示す物理パス名です。 2:「lb」=lbドライバで制御されていることを示します。 3:「4,1」=「ターゲットID(LOOP ID),LUN」として16進数で示します。 |
この内容から、物理パスがLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2に接続されているHBAのものか、およびターゲットID(LOOP ID)とLUNの情報がLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットに一致するかを確認し、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットが、lbドライバで制御されているかを判断します。
lsコマンドを実行して、デバイスファイル(mt)を表示します。
# ls -l /dev/rmt/*mt lrwxrwxrwx 1 root sys 52 7 月 14 日 10:02 /dev/rmt/5mt -> ../../devices/pci@17,4000/fibre-channel@2/mt@6,0:mt lrwxrwxrwx 1 root sys 42 7 月 14 日 10:02 /dev/rmt/6mt -> ../../devices/pci@16,4000/scsi@2/mt@0,0:mt |
表示されたデバイスファイルから、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブが、mtドライバで認識されているか確認します。
../../devices/pci@17,4000/fibre-channel@2/mt@6,0:mt 1 2 3 1:「devices/pci@17,4000/fibre-channel@2」=HBAが搭載されている場所を示す物理パス名です。 2:「mt」=mtドライバで制御されていることを示します。 3:「6,0」=「ターゲットID(LOOP ID),LUN」として16進数で示します。 |
この内容から、物理パスがLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2に接続されているHBAのものか、およびターゲットID(LOOP ID)とLUNの情報がLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブに一致するかを確認し、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブが、mtドライバで制御されているかを判断します。
注意
ETERNUS LTライブラリのロボット、ドライブのSCSI-ID、LU番号は、装置または設定によって異なります。詳細はハード添付のマニュアルを参照するか、当社技術員(CE)に確認してください。
stドライバの無効化
lsコマンドを実行して、デバイスファイルを表示します。
# ls -l /dev/rmt/*[0-9] lrwxrwxrwx 1 root root 40 2月 27日 15:07 /dev/rmt/0 -> ../../devices/pci@16,2000/scsi@1/st@5,0: lrwxrwxrwx 1 root root 50 2月 27日 15:07 /dev/rmt/1 -> ../../devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3/st@1,0: ・・・ |
表示されたデバイスファイルで、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のデバイスが、stドライバで認識されているかを確認します。
../../devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3/st@1,0: 1 2 3 1:「devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3」=HBAが搭載されている場所を示す物理パス名です。 2:「st」=stドライバで制御されていることを示します。 3:「1,0」=「ターゲットID(LOOP ID),LUN」として16進数で示します。 |
この内容から、物理パスがLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2に接続されているHBAのものか、およびターゲットID(LOOP ID)とLUNの情報がLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブに一致するかを確認し、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブが、stドライバで制御されているかを判断します。
注意
stドライバで制御されているドライブに、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2が含まれていない場合は、以下の手順3から手順5は不要です。
ドライブにアクセスするプログラムがある場合は、そのプログラムをすべて停止します。
stドライバで制御されている場合、/kernel/drv/st.confにある、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブに対するターゲットの定義をコメントアウトします。
ポイント
LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブのターゲットID(LOOP ID)、LUNが一致する箇所の先頭に“#”を挿入し、コメントアウトします。
注意
サーバ内蔵のドライブが存在する場合、その定義はコメントアウトしないように注意してください。
stドライバで制御されているLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブのデバイスファイルを削除します。
以下は、手順1,2で確認したデバイスファイルを削除する例です。
# rm -i /dev/rmt/* rm: /dev/rmt/0 を消去しますか (yes/no)? n rm: /dev/rmt/0b を消去しますか (yes/no)? n ・・・ rm: /dev/rmt/1 を消去しますか (yes/no)? y rm: /dev/rmt/1b を消去しますか (yes/no)? y ・・・ |
注意
rmコマンドの実行時に、誤ってほかのファイルを消さないように十分注意してください。
SCSI IDおよびLUN番号の確認
probe-scsi-allコマンドを使用して、ロボットとドライブのSCSI IDおよびLUN番号を確認します。
以下に、SCSI IDが4、ドライブのLUN番号が0、ロボットのLUN番号が1の場合の例を示します。
{0} ok probe-scsi-all ・・・・・ /pci@500/pci@0/pci@9/pci@0/FJSV,eulsa@8,1 /pci@500/pci@0/pci@9/pci@0/FJSV,eulsa@8 Target 4 SCSI ID Unit 0 Removable Tape HP Ultrium 4-SCSI W51W Unit 1 Removable Device type 8 HP 1x8 G2 AUTOLDR B.72 ・・・・・ {0} ok |
ロボットの設定
/usr/kernel/drv/lb.confファイルに、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットのTarget IDを記述します。lb.confファイルの例を参照して、ロボットのSCSI IDをTarget IDに記述します。
以下に、Target IDが4、LUN番号が1の場合の記述例を示します。
# # -------------------------------------------------------------- # IBM Tivoli Storage Manager for Sun Solaris Server # Licensed Materials - Property of IBM # 5765-303 (C) Copyright IBM Corporation 1999. # All rights reserved. # Refer to Copyright Instructions Form Number G120-2083 # -------------------------------------------------------------- ・・・ name="lb" class="scsi" target=4 lun=1; |
注意
/usr/kernel/drv/lb.confファイルのname="lb" とclass="scsi" は固定です。
lbドライバを登録します。
# /opt/tivoli/tsm/devices/bin/autoconf |
ドライブのドライバ構成
IBM製以外のドライブ装置を使用する場合、TSM装置ドライバの1つであるmtドライバのコンフィグレーションファイル(mt.conf)を設定します。
mtドライバのコンフィグレーションファイル(mt.conf)は、TSM装置ドライバのインストールにより、以下の場所に格納されます。
/usr/kernel/drv/mt.conf |
mt.confファイルを編集して、ドライブ装置のターゲットIDとLUN番号を指定した定義を追加します。
以下に、ターゲットIDが4、LUN番号が0の場合の定義例を示します。
# # -------------------------------------------------------------- # IBM Tivoli Storage Manager for Sun Solaris Server # Licensed Materials - Property of IBM # 5765-303 (C) Copyright IBM Corporation 1999. # All rights reserved. # Refer to Copyright Instructions Form Number G120-2083 # -------------------------------------------------------------- # # -------------------------------------------------------------- # Tivoli Storage Manager SCSI Device Driver for Tape Drives # Configuration File # -------------------------------------------------------------- # ・・・・・・・・ name="mt" class="scsi" target=4 lun=0; |
注意
/usr/kernel/drv/mt.confファイルのname="mt" とclass="scsi"は固定です。
デバイスファイルの作成
サーバをリブートします。
# touch /reconfigure # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 |
サーバ起動後、lsコマンドを実行して、デバイスファイル(lb)を表示します。
# ls -l /dev/rmt/?lb lrwxrwxrwx 1 root root 40 2月 27日 15:07 /dev/rmt/0lb -> ../../devices/pci@16,2000/scsi@1/st@5,0: lrwxrwxrwx 1 root other 51 2月 27日 16:50 /dev/rmt/3lb -> ../../devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3/lb@4,1:lb # |
表示されたデバイスファイルで、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットが、lbドライバで認識されているか確認します。
../../devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3/lb@4,1:lb 1 2 3 1:「devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3」=HBAが搭載されている場所を示す物理パス名です。 2:「lb」=lbドライバで制御されていることを示します。 3:「4,1」=「ターゲットID(LOOP ID),LUN」として16進数で示します。 |
この内容から、物理パスがLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2に接続されているHBAのものか、およびターゲットID(LOOP ID)とLUNの情報がLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットに一致するかを確認し、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のロボットが、lbドライバで制御されているかを判断します。
lsコマンドを実行して、デバイスファイル(mt)を表示します。
# ls -l /dev/rmt/*mt lrwxrwxrwx 1 root root 56 2月 27日 16:50 /dev/rmt/1mt -> ../../devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3/mt@4,0:mt |
表示されたデバイスファイルで、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブが、mtドライバで認識されているか確認します。
../../devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3/mt@4,0:mt 1 2 3 1:「devices/pci@1f,4000/FJSV,ulsa@3」=HBAが搭載されている場所を示す物理パス名です。 2:「mt」=IBM製以外のドライバで制御されていることを示します。 3:「4,0」=「ターゲットID(LOOP ID),LUN」として16進数で示します。 |
この内容から、物理パスがLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2に接続されているHBAのものか、およびターゲットID(LOOP ID)とLUNの情報がLT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブに一致するかを確認し、LT20/LT20 S2/LT40/LT40 S2/LT60/LT60 S2のドライブが、mtドライバで制御されているかを判断します。