システムボリュームをETERNUS ディスクアレイに配置した環境では、以下の2通りのバックアップ/リストアを行えます。
バックアップボリュームを使用したバックアップ/リストア
レプリケーション機能を利用して、バックアップボリュームにシステムボリュームをバックアップできます。また、バックアップボリュームからシステムボリュームにリストアできます。
システムボリュームの複製先となっているバックアップボリュームをテープバックアップ運用の業務ボリュームとして登録することで、コピーされたシステムボリュームのバックアップデータをテープに管理できます。また、テープのバックアップデータをバックアップボリュームやシステムボリュームにリストアできます。
テープを直接使用するバックアップ/リストア
LU(ディスク)単位でシステムボリュームを直接テープにバックアップできます。また、テープからリストアできます。
図C.1 バックアップ/リストアの概要
注意
システムボリュームをETERNUS ディスクアレイ上に配置するためには、外部のETERNUS ディスクアレイからのシステム起動に対応したハードウェア(サーバ)が必要です。
システムボリュームのバックアップ/リストアは、バックアップ対象のサーバを停止した状態で実行してください。
これは、バックアップ中のデータとバックアップしたデータとの整合性を保つためです。
システムボリュームとバックアップボリュームのコピーはレプリケーション機能で実現します。バックアップ機能は、サポートしていません。
バックアップ対象サーバがLinuxの場合、/etc/grub.confおよび/etc/fstabのルートパーティションをボリュームラベル名(LABEL=/や/bootなど)で指定した場合、指定したボリュームラベルを持つパーティションが複数存在することになります。
このため、ボリュームラベルが重複、指定されるべきルートパーティションが明確にならず、システムが正常に動作しない場合があります。/etc/grub.confおよび/etc/fstabのルートパーティションは、デバイス名(/dev/sda1など)で指定してください。