マネージャーの運用環境を管理するコマンドについて説明します。
名前
sanadmsh chtraprcvip - SNMP送信先IPアドレスの変更
形式
sanadm chtraprcvip -h
sanadm chtraprcvip -all -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
sanadm chtraprcvip DeviceID -oldip oldipaddr [-newip newipaddr]
コマンドパス
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\sanadm chtraprcvip
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVssmgr/bin/sanadm chtraprcvip
機能説明
運用管理サーバのIPアドレス変更に伴い、本製品登録装置からSNMPトラップ送信先である運用管理サーバの旧IPアドレスを削除し、新IPアドレスを追加します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。
各装置のSNMPトラップ送信先設定は各装置の管理ソフトウェアなどで変更できますが、本製品は、より簡単な方法として、コマンドによる変更機能を提供します。
オペランド
装置を限定してSNMPトラップ送信先設定を実施します。以下の表に従って装置種別を指定し、その後で装置認識方法を指定します。
装置種別 | 装置認識方法 |
---|---|
-host | 以下のどれかを指定します。
|
オプション
コマンドの引数フォーマットのヘルプを表示します。
本製品で管理している全装置に対してSNMPトラップ送信先設定処理を実施します。実行結果は、装置名と実行結果の順で標準出力されます。運用管理サーバが複数サブネットに接続されている場合など複数のIPアドレスを持つ場合は、装置に正しいSNMPトラップ送信先が設定されない場合があります。設定後、装置側のSNMPトラップ送信先設定が正しい運用管理サーバのアドレスに設定されているか確認してください。
oldipaddrに指定された運用管理サーバの旧IPアドレスを、管理装置のSNMP送信先アドレスから削除します。
newipaddrに指定された運用管理サーバの新IPアドレスを、管理装置のSNMP送信先アドレスに追加します。
本オプション省略時は、運用管理サーバの新IPアドレスを自動設定します。ただし、複数のIPアドレスを持つ運用管理サーバの場合を考慮し、本オプションを指定することを推奨します。
使用法
マネージャーのIPアドレス変更処理実施後、このコマンドを実行します。本製品が管理している全装置に対して一括で実施する方法と、対象装置を選択し実施する方法があります。
対象装置は、SNMPトラップ送信設定が本製品から自動設定可能である装置です。
対象装置の状態がNormalである必要があります。
使用例
SNMPトラップ送信先設定を自動実行できるすべての管理対象装置に対して、SNMPトラップ送信先を変更します。
> sanadmsh chtraprcvip -all -oldip 10.10.10.10 -newip 20.20.20.20
sysnameが“host1”で定義されているサーバノードに対して、SNMPトラップ送信先を変更します。
> sanadmsh chtraprcvip -host sysname:host1 -oldip 10.10.10.10 -newip 20.20.20.20
名前
swtraptest - SNMPトラップのテスト
形式
swtraptest ipaddr
コマンドパス
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\swtraptest
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVssmgr/bin/swtraptest
機能説明
本製品が正しくSNMPトラップを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。
運用管理サーバ内でファイバーチャネルスイッチの擬似SNMPトラップ(FC Portフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。
オペランド
SNMPトラップの設定を確認するファイバーチャネルスイッチ装置のIPアドレスを指定します。
当該ファイバーチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置であることが前提です。
オプション
ありません。
使用例
IPアドレスが11.11.11.11のファイバーチャネルスイッチに対して実行します。
> swtraptest 11.11.11.11
注意事項
ファイバーチャネルスイッチ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。
本コマンドでテストできるファイバーチャネルスイッチは、以下のとおりです。
SN200 (Brocade)、PRIMERGY ファイバーチャネルスイッチブレード、Brocade VDX series、PRIMERGY コンバージドスイッチブレード
本コマンドで発行されるSNMPトラップのコミュニティ名はpublic固定となります。
名前
grtraptest - SNMPトラップのテスト
形式
grtraptest ipaddr
コマンドパス
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\bin\grtraptest
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVssmgr/bin/grtraptest
機能説明
本製品が正しくSNMPトラップを受信し、イベント表示、Systemwalker Centric Manager連携、Shell/Bat連携できるかを確認するためのコマンドです。
運用管理サーバ内でETERNUS ディスクアレイの擬似SNMPトラップ(FANフォルト)を作成し、運用管理サーバ自身に発行します。
オペランド
SNMPトラップの設定を確認するETERNUS ディスクアレイのIPアドレスを指定します。
当該ETERNUS ディスクアレイは、本製品の管理対象装置であることが前提です。
オプション
ありません。
使用例
IPアドレスが12.12.12.12のETERNUS ディスクアレイに対して実行します。
> grtraptest 12.12.12.12
注意事項
本コマンドでテストできるETERNUS ディスクアレイは、以下のとおりです。
ETERNUS DX series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000
ETERNUS ディスクアレイ以外の装置のIPアドレスを入力した場合でも、本コマンドは動作します。
その場合、指定したIPアドレス装置のイベントとして動作します。
本コマンドで発行されるSNMPトラップのコミュニティ名はpublic固定となります。
名前
storageadm zone - ホストアフィニティとゾーニングの操作
形式
storageadm zone add -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn [-ipaddr ipaddr[,ipaddr]] [-hostrsp hostresponse] [-update all] [-f [-s]]
storageadm zone delete -storage cawwpn,affinitygroup -hba hbawwpn [-ipaddr ipaddr[,ipaddr]] [-update all] [-s]
storageadm zone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,...] [-check]] [-fast] [-csv] [-hex] [-hostresp]
コマンドパス
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm zone
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm zone
機能説明
ストレージ装置のホストアフィニティとファイバーチャネルスイッチのゾーニングを、設定・削除・表示します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。
ストレージ装置のCAのWWPNとアフィニティグループ、設定するHBAのWWPNをオペランドに指定することで、ストレージ装置のホストアフィニティとファイバーチャネルスイッチのゾーニングを設定・削除します。また、設定されているホストアフィニティとゾーニングを表示します。
対象となるストレージ装置とファイバーチャネルスイッチは、本製品の管理対象装置である必要があります。
オペランド
ホストアフィニティとゾーニングを設定します。
ホストアフィニティとゾーニングを削除します。
ホストアフィニティとゾーニングを表示します。
オプション
ホストアフィニティを設定するストレージ装置の、CAのWWPNとアフィニティグループ番号を指定します。
CAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“11:11:11:11:11:11:11:11”のように記述します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“-storage 1111111111111111,16”、16進数では“-storage 1111111111111111,0x10”のように記述します。
ホストアフィニティとゾーニングに設定するHBAのWWPNを指定します。
HBAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“22:22:22:22:22:22:22:22”のように記述します。
ストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチの、IPアドレスを指定します。両装置のIPアドレスを指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。IPアドレスの指定は、順不同です。
指定する装置 | 動作 |
---|---|
ストレージ装置 | -storageオプションで指定したストレージ装置のCAのアフィニティグループにホストアフィニティを設定できる状態かを確認します。設定できる状態のときだけ、ストレージ装置にホストアフィニティを設定します。設定できないときは、コマンドが異常終了します。 |
ファイバーチャネルスイッチ | -storageオプションで指定したストレージ装置のCAと接続しているファイバーチャネルスイッチが属するファブリック内(カスケード接続しているすべてのファイバーチャネルスイッチ)に、-hbaオプションで指定したHBA WWPNとのゾーニングを設定できる状態かを確認します。設定できる状態のときだけ、ファイバーチャネルスイッチにゾーニングを設定します。設定できないときは、コマンドが異常終了します。 |
両装置 | それぞれの装置にホストアフィニティまたはゾーニングを設定できる状態かを確認します。両装置とも設定できる状態のときだけ、ホストアフィニティおよびゾーニングを設定します。どちらか一方でも設定できないときは、コマンドが異常終了します。 |
HBAが使用するホストレスポンス番号を指定します。
本オプション省略時は、ストレージ装置のDefaultホストレスポンスが設定されます。
設定完了後に本製品の管理情報を最新に更新する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報が更新されません。情報を更新する場合は、infoオペランドを-fastオプションなしで実行してください。
本オプションは、設定数の少ない場合に有効です。複数の設定をまとめて実施したあとに情報を更新する場合は、infoオペランドが有効です。
ゾーニングが設定されていない状態のファイバーチャネルスイッチに、強制的にWWPNゾーニングを設定する場合に指定します。
本オプションを指定する場合は、ファイバーチャネルスイッチのセキュリティ設定を確認してください。WWPNゾーニングを設定する場合だけ、指定してください。
以下の場合に本オプションを指定すると、本オプション省略時と同じ動作になります。
-ipaddrオプションで、ストレージ装置だけ指定した場合
ゾーニングを設定するファイバーチャネルスイッチに、ゾーニングがすでに設定されている場合
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
本オプションは、-fオプションを指定した場合だけ指定できます。
ホストアフィニティを削除するストレージ装置の、CAのWWPNとアフィニティグループ番号を指定します。
CAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“11:11:11:11:11:11:11:11”のように記述します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。例えば、16番の場合、10進数では“-storage 1111111111111111,16”、16進数では“-storage 1111111111111111,0x10”のように記述します。
ホストアフィニティとゾーニングを削除するHBAのWWPNを指定します。
HBAのWWPNは、16文字の16進数、または2文字ずつコロン(":")で区切った23文字の16進数で指定します。例えば、コロンで区切る場合は、“22:22:22:22:22:22:22:22”のように記述します。
ストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチの、IPアドレスを指定します。両装置のIPアドレスを指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。IPアドレスの指定は、順不同です。
指定する装置 | 動作 |
---|---|
ストレージ装置 | -storageオプションで指定したストレージ装置のCAのアフィニティグループからホストアフィニティを削除できる状態かを確認します。削除できる状態のときだけ、ストレージ装置からホストアフィニティを削除します。削除できないときは、コマンドが異常終了します。 |
ファイバーチャネルスイッチ | -storageオプションで指定したストレージ装置のCAと接続しているファイバーチャネルスイッチが属するファブリック内(カスケード接続しているすべてのファイバーチャネルスイッチ)に、-hbaオプションで指定したHBA WWPNとのゾーニングを削除できる状態かを確認します。削除できる状態のときだけ、ファイバーチャネルスイッチからゾーニングを削除します。削除できないときは、コマンドが異常終了します。 |
両装置 | それぞれの装置からホストアフィニティおよびゾーニングを削除できる状態かを確認します。両装置とも削除できる状態のときだけ、ホストアフィニティおよびゾーニングを削除します。どちらか一方でも削除できないときは、コマンドが異常終了します。 |
設定完了後に本製品の管理情報を最新に更新する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報が更新されません。情報を更新する場合は、infoオペランドを-fastオプションなしで実行してください。
本オプションは、削除数の少ない場合に有効です。複数の削除をまとめて実施したあとに情報を更新する場合は、infoオペランドが有効です。
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
指定したIPアドレスのファイバーチャネルスイッチのゾーニング情報、またはストレージ装置のCAに設定されているホストアフィニティ情報を表示します。複数のストレージ装置の情報およびファイバーチャネルスイッチの情報を表示する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。
本オプション省略時は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表示します。ただし、本製品に未登録(検出済み)の以下のストレージ装置の情報は表示します。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
-ipaddrオプションで指定した装置が、本製品に登録されているストレージ装置またはファイバーチャネルスイッチであるかを確認します。ただし、指定された装置が以下の場合、本製品に未登録(検出済み)でも表示対象に含まれます。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
また、情報を表示できる状態かを確認します。情報を表示できる状態のときだけ、指定された装置の情報を表示します。情報を表示できないときや表示対象の装置ではないときは、コマンドが異常終了します。
本オプションは、-ipaddrオプションを指定した場合に指定できます。
本製品が管理する既存の情報からストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表示する場合に指定します。
本オプション省略時は、本製品の管理情報を最新に更新したあと、ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を表示します。
本オプションは、addオペランドまたはdeleteオペランドで-update allオプションを指定して実行したあとに、情報を表示する場合に有効です。
ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報をCSV形式で表示します。
本オプション省略時は、表形式で表示します。
ストレージ装置とファイバーチャネルスイッチの情報を16進数形式で表示します。ストレージ装置のアフィニティグループ番号を16進数形式で表示します。
HBAが使用するホストレスポンス番号とホストレスポンスのエイリアス名を表示します。
本オプション省略時は、表枠や列名を含め、ホストレスポンス番号とホストレスポンスのエイリアス名が表示されません。
使用例
ホストアフィニティとゾーニングを追加します。
> storageadm zone add -storage 1111111111111111,3 -hba 2222222222222222
ホストアフィニティとゾーニングを削除します。
> storageadm zone delete -storage 1111111111111111,3 -hba 2222222222222222
ホストアフィニティとゾーニングを表形式で表示します。
> storageadm zone info <<< FC Switch Zone Information >>> DEVICE_NAME(IP_ADDRESS) ZONE_NAME ZONE_WWPN ------------------------------ --------------- --------------------------------- Switch1(10.10.10.10) SNM_0001 1111111111111111;2222222222222222 SNM_0002 3333333333333333;4444444444444444 -------------------------------------------------------------------------------- <<< FC CA Zone Information >>> DEVICE_NAME(IP_ADDRESS) CA_WWPN AFFINITY_GROUP HBA_WWPN ------------------------------ ---------------- --------------- ---------------- E4000M300(10.10.10.11) 1111111111111111 3 2222222222222222 --------------------------------------------------------------------------------
ホストアフィニティとゾーニングをCSV形式および16進数形式で表示します。
> storageadm zone info -csv -hex DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),ZONE_NAME,ZONE_WWPN Switch1(10.10.10.10),SNM_0001,1111111111111111;2222222222222222 ,SNM_0002,3333333333333333;4444444444444444 DEVICE_NAME(IP_ADDRESS),CA_WWPN,AFFINITY_GROUP,HBA_WWPN E4000M300(10.10.10.11),1111111111111111,0x0003,2222222222222222
注意事項
設定を追加・削除・表示するストレージ装置およびファイバーチャネルスイッチは、本製品に登録されている必要があります。ただし、本製品に未登録(検出済み)の以下のストレージ装置の情報は表示します。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
なお、本コマンドでは、ゾーニングが設定されていないファイバーチャネルスイッチに対して設定できません。本コマンドでファイバーチャネルスイッチのゾーニングを行う場合は、ファイバーチャネルスイッチを本製品に登録する前に、事前に仮ゾーニングを作成してください。仮ゾーニングの作成方法は、「4.2 ファイバーチャネルスイッチ」の対象装置の「設定」-「ゾーニング設定」を参照してください。
また、-fオプションを指定することで、ゾーニングが設定されていないファイバーチャネルスイッチに対しても、強制的にゾーニングを設定できます。
ただし、仮ゾーニングの作成や、-fオプション指定による強制設定を行った場合、-fオプションで指定したゾーニング以外のすべてのアクセスが遮断されます。そのため、対象のファイバーチャネルスイッチ環境の運用中は実施しないでください。ファイバーチャネルスイッチ環境導入後の運用開始前または運用停止中に実施してください。
-hbaオプションに指定するHBAを搭載するサーバノードが本製品に登録されている場合は、サーバノードの状態が以下であることを確認後、本コマンドを実行してください。
addオペランド指定時は、当該サーバノードが起動されていること
deleteオペランド指定時は、当該サーバノードが停止されていること
ファイバーチャネルスイッチのゾーニングは、指定したストレージ装置のCAと接続しているファイバーチャネルスイッチが属するファブリック内(カスケード接続しているすべてのファイバーチャネルスイッチ)で、最新ファームウェアを搭載するファイバーチャネルスイッチに対して設定されます。
ファイバーチャネルスイッチとストレージ装置がファイバーチャネルケーブルで接続されている必要があります。接続されていない場合、ファイバーチャネルスイッチのゾーニング設定は行われません。ファイバーチャネルケーブルを接続後、コマンドを再実行してください。
事前に、ETERNUSmgrで、ETERNUS ディスクアレイにゾーン設定(アフィニティグループの作成)をしておく必要があります。
SN200(モデル250Mを除く)、Brocade(AP7420を除く)ファイバーチャネルスイッチ、PRIMERGY スイッチブレード、Brocade VDX series、PRIMERGY コンバージドスイッチブレードだけ対応します。
以下の場合、確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力してください。確認メッセージを抑止するには、-sオプションを指定してください。
addオペランド指定時、-fオプションを指定して-sオプションを指定しなかった場合
deleteオペランド指定時、-sオプションを指定しなかった場合
確認メッセージは以下のとおりです。
Are you sure? [y/n]:
名前
storageadm iscsizone - iSCSIのホストアフィニティの操作
形式
storageadm iscsizone add -ipaddr ipaddr -storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup} -server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name} [-svalias server_alias] [-svname server_name] [-svhostrsp server_hostresponse] [-check]
storageadm iscsizone delete -ipaddr ipaddr -storage {port_ipaddr,port_iscsi_name,affinitygroup | portID,affinitygroup} -server {server_port_ipaddr,server_port_iscsi_name | server_port_iscsi_name} [-check] [-s]
storageadm iscsizone info [-ipaddr ipaddr[,ipaddr,…] [-check]] [-csv] [-hex]
コマンドパス
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm iscsizone
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm iscsizone
機能説明
ストレージ装置のiSCSIのホストアフィニティを、設定・削除・表示します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。
ストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ、設定するサーバのIPアドレスとiSCSIネームをオペランドに指定することで、ストレージ装置のホストアフィニティを設定・削除します。また、設定されているホストアフィニティを表示します。
対象となるストレージ装置は、本製品の管理対象装置である必要があります。
オペランド
ホストアフィニティを設定します。
ホストアフィニティを削除します。
ホストアフィニティを表示します。
オプション
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
ホストアフィニティを設定するストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ番号またはポートIDとアフィニティグループ番号を指定します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。指定例は以下のとおりです。
[10進数での指定] -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3 [16進数での指定] -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,0x3
ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400/DX400 S2 series、ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series、ETERNUS4000、ETERNUS8000の場合はCM番号とCA番号とPort番号を連結したものとなります。指定例は以下のとおりです。
[CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定] -storage 121,6
ホストアフィニティを設定するサーバのiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネームを指定します。
iSCSIホストのIPアドレスを未設定に対応している装置の場合は、iSCSIホストのIPアドレスを省略して指定できます。
ホストアフィニティを設定するサーバのiSCSIエイリアス名を指定します。
本オプション省略時は、エイリアス名が設定されません。
ホストアフィニティを設定するサーバのホストのエイリアス名を指定します。
ETERNUS4000 モデル400, 600、ETERNUS8000 モデル800, 1200, 2200のエイリアス名未対応装置には、本オプションを指定できません。指定した場合は、コマンドがエラー終了します。
本オプション省略時は、以下のように動作します。
ストレージ装置 | 本オプション省略時の動作 |
---|---|
ETERNUS DX60/DX60 S2 | エイリアス名が自動で設定されます。 |
ETERNUS DX400 series | エイリアス名が設定されません。 |
ホストアフィニティを設定するサーバのホストレスポンス番号を指定します。
本オプション省略時は、ホストレスポンス番号#0が設定されます。
-serverオプションで指定されたサーバが、すでに-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置にホストアフィニティ設定されているかを確認します。ホストアフィニティ設定されていないときは、処理を継続し、設定を行います。ホストアフィニティ設定されているときは、エラーとなります。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。
ストレージ装置のIPアドレスを指定します。
ホストアフィニティを削除するストレージ装置のiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネーム、アフィニティグループ番号またはポートIDとアフィニティグループ番号を指定します。
アフィニティグループ番号は、10進数または16進数で指定します。指定例は以下のとおりです。
[10進数での指定] -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3 [16進数での指定] -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,0x3
ポートIDは、ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90の場合はCM番号とPort番号を連結したもの、ETERNUS DX80 S2/DX90 S2、ETERNUS DX400/DX400 S2 series、ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series、ETERNUS4000、ETERNUS8000の場合はCM番号とCA番号とPort番号を連結したものとなります。指定例は以下のとおりです。
[CM番号=1、CA番号=2、Port番号=1、アフィニティグループ番号=6を指定] -storage 121,6
ホストアフィニティを削除するサーバのiSCSIポートのIPアドレスとiSCSIネームを指定します。
iSCSIホストのIPアドレスを未設定に対応している装置の場合は、iSCSIホストのIPアドレスを省略して指定できます。
-serverオプションで指定されたサーバが、-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置にホストアフィニティ設定されているかを確認します。ホストアフィニティ設定されていないときは、エラーとなります。ホストアフィニティ設定されているときは、処理を継続し、設定を削除します。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
指定したIPアドレスのストレージ装置のホストアフィニティ情報を表示します。複数のストレージ装置の情報を表示する場合は、IPアドレスをカンマ(",")で連結して指定します。
本オプション省略時は、本製品に登録されているすべてのストレージ装置の情報を表示します。ただし、本製品に未登録(検出済み)の以下のストレージ装置の情報は表示します。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
-ipaddrオプションで指定されたIPアドレスの装置が、本製品に登録されているストレージ装置か確認します。指定されたIPアドレスのすべての装置が本製品に登録されているときは、処理を継続し、設定情報を表示します。指定されたIPアドレスの装置が1つでも本製品に登録されていないときは、エラーとなります。
本オプション省略時は、確認を行わず、処理を継続します。ただし、指定されたIPアドレスの装置が以下の場合、本製品に未登録(検出済み)でも処理を継続し、設定情報を表示します。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
本オプションは、-ipaddrオプションを指定した場合だけ指定できます。
CSV形式で出力します。
アフィニティグループ番号を16進数で表示します。
使用例
ホストアフィニティを追加します。
> storageadm iscsizone add -ipaddr 1.2.3.4 -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3 -server 172.16.4.198,eui.2222222222222222 -svalias alias2222 -svname name2222 -svhostrsp 2 INFO:swsag0001:Command terminated normally.
ホストアフィニティを削除します。
> storageadm iscsizone delete -ipaddr 1.2.3.4 -storage 172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,3 -server 172.16.4.198,eui.2222222222222222 INFO:swsag0001:Command terminated normally.
ホストアフィニティを表形式で表示します。
> storageadm iscsizone info -ipaddr 1.2.3.4 <<< iSCSI CA Zone Information >>> DEVICE NAME(IP ADDRESS) PORT ISCSI CA ISCSI CA AFFINITY SERVER SERVER ID IP ADDRESS ISCSI NAME GROUP IP ADDRESS ISCSI NAME ------------------------------ ---- --------------- ---------------- -------- --------------- ---------------- DX60(1.2.3.4) 00 172.16.4.38 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.198 eui.2222222222222222 01 172.16.4.39 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.198 eui.2222222222222222 01 172.16.4.39 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 6 172.16.4.199 eui.3333333333333333 10 172.16.4.40 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 - - - 11 172.16.4.41 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029 - - - E4000(1.2.3.5) 000 172.16.4.38 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001 3 172.16.4.198 eui.2222222222222222 120 172.16.4.40 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001 3 172.16.4.158 eui.4444444444444444 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- INFO:swsag0001:Command terminated normally.
ホストアフィニティをCSV形式で表示します。
> storageadm iscsizone info -ipaddr 1.2.3.4 -csv DEVICE NAME(IP ADDRESS),PORT ID,ISCSI CA IP ADDRESS,ISCSI CA ISCSI NAME,AFFINITY GROUP,SERVER IP ADDRESS,SERVER ISCSI NAME DX60(1.2.3.4),00,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.198,eui.2222222222222222 ,01,172.16.4.39,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.198,eui.2222222222222222 ,01,172.16.4.39,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,6,172.16.4.199,eui.3333333333333333 ,10,172.16.4.40,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,-,-,- ,11,172.16.4.41,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e2000:0000000029,-,-,- E4000(1.2.3.5),000,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001,3,172.16.4.198,eui.2222222222222222 ,120,172.16.4.38,iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e4000:0000000001,3,172.16.4.158,eui.4444444444444444
注意事項
設定を追加・削除・表示するストレージ装置は、本製品に登録されている必要があります。ただし、本製品に未登録(検出済み)の以下のストレージ装置の情報は表示します。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
事前に、ETERNUSmgrで、ETERNUS ディスクアレイにゾーン設定(アフィニティグループの作成)をしておく必要があります。
deleteオペランド指定時は以下の確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力してください。なお、-sオプションを指定した場合は、確認メッセージが出力されません。
Are you sure? [y/n]:
名前
storageadm perfdata - 性能情報の操作
形式
storageadm perfdata export outdirname -ipaddr ipaddr [-date start_time[-end_time]]
コマンドパス
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm perfdata
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm perfdata
機能説明
ストレージ装置およびファイバーチャネルスイッチの性能情報を出力します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。
性能情報を操作する装置のIPアドレスと日付を指定することで、装置の性能情報をCSV形式で出力します。
対象となる装置は、本製品の管理対象装置、かつ、性能監視を実施中または過去に実施していた必要があります。
サポート装置は、以下のとおりです。
ETERNUS DX series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000
性能監視をサポートしている、ファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード
出力するCSVファイルの詳細は、以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | PORT.csv |
ヘッダー行 |
|
データ行 | date,port0s,port0r,port0e, ... ,portNs,portNr,portNe 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。date以降には、port数分の情報が出力されます。 |
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX80 S2/DX90/DX90 S2、ETERNUS2000、ETERNUS4000 モデル300, 500、ETERNUS8000 モデル700, 900, 1100, 2100の場合
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | CM.csv |
ヘッダー行 | Date, CM0xXX:CPUX - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX - Copy Remain, ... |
データ行 | date,CM00u,CM00r, ... ,CMNNu,CMNNr 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。date以降には、CM数分の情報が出力されます。 |
注: ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX80 S2/DX90/DX90 S2、ETERNUS2000では、CPU番号が出力されません。
ETERNUS DX400/DX400 S2 series、ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series、ETERNUS4000 モデル400, 600、ETERNUS8000 モデル800, 1200, 2200の場合
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | CM/nnnn.csv |
ヘッダー行 | Date, CM0xXX:CPUX - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX(ROE) - CPU Use Rate, CM0xXX:CPUX - Copy Remain |
データ行 | date,cpu,roe,remain 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | LogicalVolume/nnnn.csv |
ヘッダー行 | Date, LogicalVolume0xXXXX - Read IOPS, LogicalVolume0xXXXX - Write IOPS, LogicalVolume0xXXXX - Read Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Write Throughput, LogicalVolume0xXXXX - Read Response Time, LogicalVolume0xXXXX - Write Response Time, LogicalVolume0xXXXX - Read Cache Hit Rate, LogicalVolume0xXXXX - Write Cache Hit Rate, LogicalVolume0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate, |
データ行 | date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | RAIDGroup/nnnn.csv |
ヘッダー行 | Date, RAIDGroup0x0xXXXX - Read IOPS, RAIDGroup0x0xXXXX - Write IOPS, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Throughput, RAIDGroup0x0xXXXX- Write Throughput, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Response Time, RAIDGroup0x0xXXXX - Write Response Time, RAIDGroup0x0xXXXX - Read Cache Hit Rate, RAIDGroup0x0xXXXX - Write Cache Hit Rate, RAIDGroup0x0xXXXX - Prefetch Cache Hit Rate, |
データ行 | date,read,write,through-r,through-w,resp-r,resp-w,hit-r,hit-w,fetch 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | Disk/nnnn.csv |
ヘッダー行 | Date, DE0xXX:DiskX - busy time, ... |
データ行 | date,Disk0, ... ,DiskN 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。date以降には、Disk数分の情報が出力されます。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | Port/nnnn.csv |
ヘッダー行 |
|
データ行 | date,read,write,through-r,through-w 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。 |
注: 対象のCA/CM Portのポートモードに応じて、ヘッダー行の各ポート名の末尾に以下の表記が追加されます。
ポートモード | FC | iSCSI |
---|---|---|
CA | - | (iSCSI-CA) |
RA | (FC-RA) | (iSCSI-RA) |
CA/RA | (FC-CA/RA) | (iSCSI-CA/RA) |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | ACTIVE_DISK.csv |
ヘッダー行 | Date, Total Disks, Active Disks |
データ行 | date,total,active 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | SYSTEM_POWER_CONSUMPTION.csv |
ヘッダー行 | Date, System Power Consumption |
データ行 | date, power 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。 |
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル名 | SYSTEM_TEMPERATURE.csv |
ヘッダー行 | Date, System Temperature |
データ行 | date, temperature 各フィールドに出力される情報は以下のとおりです。 |
オペランド
指定した日付の性能情報をCSV形式で出力します。
性能情報を出力するディレクトリを指定します。存在するディレクトリ名を絶対パスで指定してください。
性能情報は、outdirnameディレクトリ配下に、以下の構成で出力されます。
オプション
性能情報を出力する装置のIPアドレスを指定します。
出力対象となる装置は、以下の条件を満たす必要があります。
本製品に登録されていて、性能監視対象である、以下のどれかの装置
ETERNUS DX series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000
性能監視をサポートしている、ファイバーチャネルスイッチおよびファイバーチャネルスイッチブレード
性能監視の設定方法は、「7.2.2 性能管理指示」を参照してください。
出力する性能情報の開始・終了時刻を、それぞれYYYYMMDDhhmm形式で指定します。開始・終了時刻は、以下のように、ハイフン("-")で連結する必要があります。
YYYYMMDDhhmm-YYYYMMDDhhmm
ハイフン("-")と終了時刻を省略すると、コマンド実行時刻が終了時刻となります。
開始時刻には、終了時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。また、開始・終了時刻には、2001年8月1日0時0分よりも未来の時刻、かつコマンド実行時刻よりも過去の時刻を指定する必要があります。
本オプション省略時は、コマンド実行時刻の30分前が開始時刻、コマンド実行時刻が終了時刻となります。
使用例
IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から2012年1月1日23時59分までの性能情報を、C:\workディレクトリに出力する場合
> storageadm perfdata export "c:\work" -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000-201201012359
IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から現在までの性能情報を、C:\workディレクトリに出力する場合
> storageadm perfdata export "c:\work" -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000
IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から2012年1月1日23時59分までの性能情報を、/tmp/workディレクトリに出力する場合
> storageadm perfdata export /tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000-201201012359
IPアドレスが10.101.12.13の装置の、2012年1月1日0時0分から現在までの性能情報を、/tmp/workディレクトリに出力する場合
> storageadm perfdata export /tmp/work -ipaddr 10.101.12.13 -date 201201010000
名前
storageadm spindle - ディスクの制御
形式
storageadm spindle start -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]]
storageadm spindle stop -ipaddr ipaddr {-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server} [-sync [-time timeout]] [-s] [-f]
storageadm spindle info -ipaddr ipaddr [{-raid RAIDグループ番号[,RAIDグループ番号,...] | -server}]
コマンドパス
$INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\sbin\storageadm spindle
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVssmgr/sbin/storageadm spindle
機能説明
ストレージ装置のRAIDのディスク回転を起動・停止します。
コマンドを実行するには、Windows環境の場合はAdministratorsグループのユーザーであること、Solaris/Linux環境の場合はOSの管理者(root)権限が必要です。
状態表示時にストレージ装置を指定した場合は、RAIDを構成しているディスクの回転状態を表示します。
サーバを指定した場合は、サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号とボリューム番号を表示します。
ストレージ装置のIPアドレスおよびRAIDグループ番号をオペランドに指定することで、ストレージ装置のRAIDを構成しているディスクの回転を起動・停止します。
サーバのIPアドレスを指定することで、そのサーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を起動・停止します。
対象となるストレージ装置およびサーバは、本製品の管理対象装置である必要があります。
オペランド
ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクを起動します。
ストレージ装置のRAIDグループを構成するディスクを停止します。
ストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報を表示します。または、サーバが使用しているストレージ装置の情報を表示します。
オプション
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
起動対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
サーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を起動します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
処理が完了する、または-timeオプションで指定した時間が経過するまで、復帰しません。
-syncオプション指定時のタイムアウト値(単位は秒)を、1~86400の範囲で指定します。
本オプション省略時のタイムアウト値は600秒です。
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
停止対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
サーバが使用しているストレージ装置のディスクの回転を停止します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
処理が完了する、または-timeオプションで指定した時間が経過するまで、復帰しません。
-syncオプションを指定した場合のタイムアウト値(単位は秒)を、1~86400の範囲で指定します。
本オプション省略時のタイムアウト値は600秒です。
確認メッセージを出力せずに、処理を継続します。
関連するRAIDグループのディスクを強制的に停止します。
ストレージ装置またはサーバの、IPアドレスを指定します。
状態表示対象のRAIDグループ番号を、16進数で指定します。
RAIDグループ番号を複数指定する場合は、カンマ(",")で区切って指定します。
-ipaddrオプションにストレージ装置のIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
本オプション省略時は、指定したストレージ装置のすべてのRAIDグループ情報を表示します。
サーバが使用しているストレージ装置のRAIDグループのエコモード情報およびボリューム番号を表示します。
-ipaddrオプションにサーバのIPアドレスを指定した場合に、本オプションを指定します。
使用例
ストレージ装置のIPアドレスとRAIDグループ番号を指定して、RAIDグループを構成しているディスクを起動します。
> storageadm spindle start -ipaddr 10.10.10.10 -raid 0x0000,0x0001
ストレージ装置のIPアドレスとRAIDグループ番号を指定して、RAIDグループを構成しているディスクを停止します。
> storageadm spindle stop -ipaddr 10.10.10.10 -raid 0x0001
サーバを指定して、サーバが使用しているディスクを停止します。
> storageadm spindle stop -ipaddr 10.10.10.20 -server
ストレージ装置のすべてのRAIDグループのエコモード状態を表示します。
> storageadm spindle info -ipaddr 10.10.10.10 <<< ECO Mode RAID Group Information >>> RAIDGROUP_NUMBER(NAME) MODE DISK_STATUS CONTROL SCHEDULE ------------------------ ---- ------------------- ------- --------------- 0x0000(data1) ON Idle OFF External 0x0001(data2) ON in the boot process ON 01-NAME0001 0x0002 OFF Active - 0x0003 - Active - -------------------------------------------------------------------------
表示内容は、以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
RAIDGROUP_NUMBER(NAME) | RAIDグループ番号を、4桁の16進数で表示します。 |
MODE | RAIDグループに設定されているエコモードの状態を表示します。
|
DISK_STATUS | RAIDグループのディスク動作状態を表示します。
|
CONTROL | RAIDグループに設定されているディスクの制御状態を表示します。
|
SCHEDULE | RAIDグループに設定されているエコモードスケジュールを以下の形式で表示します。External(外部制御)のスケジュール名は、“External”と表示します。 |
サーバが使用するストレージ装置のRAIDグループ番号およびボリューム番号を表示します。
> storageadm spindle info -ipaddr 10.10.10.20 -server <<< ECO Mode RAID GROUP information for Server >>> IP_ADDRESS RAID MODE DISK_STATUS CONTROL STOP --------------- ------ ---- ------------------- ------- ---- 10.10.10.10 0x0000 ON Idle OFF 0x0001 ON Active ON * ------------------------------------------------------------ <<< Disk use information on Server >>> IP_ADDRESS RAID VOLUME --------------- ------ -------------------------------------------------------- 10.10.10.10 0x0000 0x0000,0x0001,0x0002,0x0003,0x0004,0x0005,0x0006,0x0007, 0x0008,0x0009,0x000A,0x000B,0x000C,0x000D,0x000E,0x000F 0x0001 0x0010,0x0011,0x0012,0x0013,0x0014,0x0015,0x0016,0x0017, 0x0018,0x0019,0x001A,0x001B,0x001C,0x001D,0x001E,0x001F -------------------------------------------------------------------------------
各列に表示される情報の見方は、以下のとおりです。
<<< ECO Mode RAID GROUP information for Server >>> の情報
項目 | 説明 |
---|---|
IP_ADDRESS | サーバが接続するストレージ装置のIPアドレスを表示します。 |
RAID | サーバが使用しているボリュームのRAIDグループの番号を、4桁の16進数で表示します。 |
MODE | RAIDグループに設定されているエコモードの状態を表示します。
|
DISK_STATUS | RAIDグループのディスク動作状態を表示します。
|
CONTROL | RAIDグループに設定されているディスクの制御状態を表示します。
|
STOP | 指定したサーバが使用するディスクの停止は指示されていますが、当該RAIDグループのディスクがほかのサーバから使用されている、またはRAIDグループが以下のどれかの状態のため、停止できない場合に“*”を表示します。
|
<<< Disk use information on Server >>> の情報
項目 | 説明 |
---|---|
IP_ADDRESS | サーバが接続するストレージ装置のIPアドレスを表示します。 |
RAID | サーバが使用しているボリュームのRAIDグループの番号を、4桁の16進数で表示します。 |
VOLUME | サーバが使用しているボリュームの番号を4桁の16進数で表示します。 |
注意事項
ディスク回転の起動・停止・状態表示を行うストレージ装置は、本製品に登録されている必要があります。ただし、本製品に未登録(検出済み)の以下のストレージ装置の場合、ディスクの回転状態は表示します。
ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90
ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS2000
ETERNUS4000
ETERNUS8000
エコモードの操作ができないRAIDグループがあります。「1.2.4 ストレージの省電力運用」の「エコモードの操作ができない RAID グループ」を参照してください。
RAIDグループの起動・停止の制御を実施するには、RAIDグループのエコモードをONにする必要があります。RAIDグループのエコモードをONにする手順は、「6.1.6 エコモードの操作方法」を参照してください。
サーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を起動・停止する場合は、ストレージ装置との接続変更を行わないでください。
以下の状態のときは、サーバのIPアドレスを指定して、ディスクの回転を停止できません。
停止するディスクに共用ディスクが含まれているとき
共用ディスクを使用するすべてのサーバの状態を確認し、共用ディスクの停止可否を判断してください。停止可能な場合は、-fオプションを指定してください。
停止するディスクのRAIDグループに、ほかのサーバが使用しているディスクが存在するとき
当該RAIDグループのディスクを使用するすべてのサーバに対してサーバのIPアドレスを指定してディスクの回転を停止するか、-fオプションを指定してください。-fオプションを指定する場合は、関連するすべてのサーバの状態を確認し、ディスクの停止可否を判断してください。なお、サーバとRAIDグループは、1対1の構成であることを推奨しています。
停止するディスクのRAIDグループに未使用のディスクがあるとき
-fオプションを指定して再実施するか、RAIDグループを指定して実施してください。
停止するディスクのRAIDグループが「エコモードの操作ができない RAID グループ」のどれかのとき
stopオペランドを指定しても、対象のRAIDグループに属しているボリュームがLUNコンカチネーション機能によって異なるRAIDグループと連結している場合、ディスクは停止されません。関連するすべてのRAIDグループのディスクを停止させる場合は、関連するすべてのRAIDグループを指定するか、-fオプションを指定してください。ただし、関連するRAIDグループが「エコモードの操作ができない RAID グループ」のどれかの場合は、ディスク制御はできません。
stopオペランド指定時は以下の確認メッセージが出力されます。継続するときは"y"を、キャンセルするときは"n"を入力してください。なお、-sオプションを指定した場合は、確認メッセージが出力されません。
Are you sure? [y/n]:
サーバが使用するストレージ装置の情報には、ディスク制御できるストレージ装置の情報が表示されます。ディスク制御できないストレージ装置の情報は表示されません。ディスク制御できるストレージ装置とディスク制御できないストレージ装置を混在して接続している場合は、ディスク制御できるストレージ装置の情報だけが表示されます。
RAIDグループが以下の状態のときは、ディスクが停止しません。
ストレージ装置のコントローラーモジュールおよびディスクドライブのアクセス経路に関するモジュールに故障した部品があるとき
RAIDグループを構成するディスクドライブが故障したとき
アドバンスト・コピーのコピーデータがあるとき
EC/RECのセッションがあるとき(コピーデータがないときを含みます。ただし、EC/RECをSuspend状態にしたときは、停止します。)
QuickOPC/SnapOPCのセッションがあるとき(コピーデータがないときを含みます。)
名前
esfsnap - マネージャーの調査資料の採取
形式
esfsnap -dir dirname [-all]
コマンドパス
$INS_DIR\Common\bin\esfsnap
($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールした時の「プログラムディレクトリ」です。)
/opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap
機能説明
マネージャーの調査資料を採取するコマンドです。
コマンドを実行するには、OSの管理者権限が必要です。
マネージャーで何らかの問題が発生した場合に、調査資料を採取するために使用します。採取した資料は、当社技術員に渡してください。
オプション
調査資料を格納するディレクトリを、dirnameに指定します。
Windows環境の場合は、ドライブ文字から始まるフルパス名(70バイトまで)を指定してください。
Solaris/Linux環境の場合は、フルパス名を指定してください。
調査資料は、Windows環境では“esfsnap_”で始まるディレクトリに、Solaris/Linux環境では“esfsnap_”で始まるファイルにまとめられます。本コマンド実行前に、dirnameに以下の空き容量があることを確認してください。
採取資料の種類 | 必要な空き容量 |
---|---|
初期調査資料 | 40MB以上 |
詳細調査資料 | 80 + (2 * 装置登録台数) MB以上 |
調査に必要なすべての調査資料を採取します。本オプションを指定すると、採取される資料の容量が大きくなります。トラブルの初期調査(切分け)のために資料を採取する場合、本オプションの指定は不要です。
使用例
初期調査用資料を、D:\tempディレクトリに採取します。
> esfsnap -dir D:\temp
初期調査用資料を、/tmpディレクトリに採取します。
> esfsnap -dir /tmp