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Systemwalker Software Configuration Manager 運用ガイド
Systemwalker

1.1.2 Linux OSのパッチ管理

Linux OSのパッチはyum(Yellowdog Updater Modified)と連携して管理します。全体の流れを以下に示します。

図1.2 Linux OSのパッチ管理の概要


  1. パッチの取得【インフラ管理者の作業】

    インフラ管理者はインターネット接続端末を使用して富士通WebサイトまたはRed Hat Networkより、最新のパッチ(RPM)を取得します。

  2. パッチの登録【インフラ管理者の作業】

    インフラ管理者は取得したパッチ(RPM)をyumリポジトリサーバへ登録します。登録したパッチは、Linuxパッチ管理対象の定義を行います。
    なお、yumリポジトリサーバにパッチを追加/削除した場合は、再度、Linuxパッチ管理対象の定義を行い、yumキャッシュクリーン通知コマンドを実行してください。

  3. パッチ適用状況取得【Systemwalker Software Configuration Managerでの処理】

    Systemwalker Software Configuration Managerが各サーバから適用済み、または適用可能なRPMパッケージ情報を取り出して、CMDBに格納します。

    RPMパッケージ情報の取得は自動または手動(コマンド)で実施します。

  4. 新規パッチ登録通知【Systemwalker Software Configuration Managerでの処理】

    Systemwalker Software Configuration Managerが新規パッチを検出すると、各テナント利用者と各テナント管理者に対して、新規パッチの登録通知メールが自動で送信されます。

  5. パッチ適用の実行【テナント利用者テナント管理者の作業】

    テナント利用者またはテナント管理者は、管理コンソールにログインして新規パッチを適用します。

  6. パッチ適用情報取得【Systemwalker Software Configuration Managerでの処理】

    Systemwalker Software Configuration Managerが各サーバからパッチ適用情報を取り出してCMDBに格納します。

  7. パッチ適用状況参照

    インフラ管理者、兼任管理者、テナント利用者、およびテナント管理者は、管理コンソールにログインしてパッチ適用状況を確認します。


それぞれの役割ごとに運用操作の流れを説明します。

作業の流れ

本製品を利用する人

マニュアル該当箇所

インフラ管理者

兼任管理者

テナント管理者

テナント利用者

1

パッチの取得

yumのマニュアルを参照してください。

2

パッチの登録

パッチ(RPM)の登録方法については、yumのマニュアルを参照してください。

Linuxパッチ管理対象の定義方法については、「2.1.2 Linux OSパッチ管理対象の定義」を参照してください。

yumキャッシュクリーン通知コマンドについては、『リファレンスガイド』の「yumキャッシュクリーン通知コマンド」を参照してください。

3

パッチ適用状況取得

『リファレンスガイド』の「パッチ情報更新コマンド」

4

新規パッチ登録通知

新規パッチ登録時に自動でメールが送信されます。

送信に失敗した場合は、『リファレンスガイド』の「メール再送信コマンド」でインフラ管理者または兼任管理者が再送信してください。

5

パッチ適用の実行

『操作ガイド』の「パッチ管理」

6

パッチ適用状況取得

『リファレンスガイド』の「パッチ情報更新コマンド」

7

パッチ適用状況参照

『操作ガイド』の「パッチ管理」

○:作業を実施する

-:作業を実施しない