シミュレーションプロパティの定義が完了したら、シミュレーションを実行することができます。
シミュレーション結果を作成するには、以下のどちらかの手順に従います。
[ナビゲーター]ビューにあるシナリオを右クリックし、ポップアップメニューから[シミュレーションの実行]を選択します。
シナリオを表示しているシナリオエディタで[シミュレーションの実行]をクリックします。
実行の際、初めにシナリオが検証されます。たとえば、有効なプロセス定義をインポートしているか、すべての単位が指定されているかなどを確認します。エラーが発生した場合、シナリオエディタに戻り、エラーを修正してからシミュレーション処理に進みます。
エラーがない場合、シミュレーション結果は自動的にシナリオファイル(.ssr)に追加され、使用中のプロジェクトの[Simulation]フォルダに格納されます。シナリオエディタには、シミュレーション用に選んだプロセス定義が表示されます。シナリオエディタの下にシミュレーションコントローラが表示されます。
図12.10 シミュレーションコントローラの表示
注意
シナリオ内のプロセス定義にエラーがある場合、それらは[問題]ビューに表示されます。エラー詳細には、エラーについての説明、エラーが発生したシナリオ名、エラーが発生した場所が含まれます。それらの詳細はそれぞれ[問題]の[記述]、[リソース]、[プロジェクトパス]、[ロケーション]、および[タイプ]のカラムに表示されています。[ロケーション]カラムには、エラーがあるプロセス定義と実際にエラーがあるノードが表示されます。プロセス定義とノードはスラッシュ(/)で区切られています。
シミュレーションコントローラは、シミュレーション実行の開始、停止、一時停止、シミュレーションの実行速度の制御、およびシミュレーションレポートの生成のために使います。
シミュレーションコントローラには以下の部分があります。
[凡例]:シミュレーションが待機中か、現在実行中か、すでに完了したかが表示されます。
[速度調節]:シミュレーション中の、アクティビティの処理速度やアニメーションの速度を調整します。
[進行状況]:シミュレーション実行の進行状況が表示されます。プログレスバーの下に、以下のボタンがあります。
ボタン | アクション | 説明 |
---|---|---|
再生 | 選択したシナリオ結果に基づいてアニメーションの実行を再生します。 | |
一時停止 | アニメーションを一時停止し、途中の履歴を保存します。再生ボタンをクリックすると、アニメーションの実行を再開できます。 | |
停止 | アニメーションの実行をキャンセルします。 |
[実行日時]: シミュレーションの日時が表示されます。
[シミュレーションレポート]:[表示]ボタンが表示されます。このボタンは、シミュレーションレポートを生成するために使います。レポートは別ウィンドウに表示されます。
注意
シミュレーションレポートの表示ボタンは、サブプロセス定義またはチェインプロセス定義のシミュレーションコントローラでは表示されません。
シミュレーションシナリオの実行の詳細については、“12.3.2 シミュレーションコントローラの使用”を参照してください。