エミュレータ画面上に指定されたスタイルの部品を配置するためのオブジェクトです。エミュレータ画面上に部品を配置するには、viewオブジェクトのaddWidgetメソッドに指定する必要があります。
注意
本オブジェクトは、エミュレータと同一ウィンドウで利用してください。
フィールドに配置する部品の設定をするオブジェクトを生成します。
●オブジェクト生成方法
new WsmgrWidget(id, style[, value])
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 | |
---|---|---|---|
id | 部品のidを指定 | 省略できません | |
style | 部品のスタイルを指定 | 省略できません | |
value | スタイルに従った初期値を指定 | ||
check | true:チェックする | false | |
radio | true:選択する | false | |
他のスタイルで指定した場合は無効 |
●部品のスタイル
スタイル | 説明 |
---|---|
"button" | ボタンを配置します |
"link" | リンクを配置します |
"calendar" | カレンダーボタンを配置します |
"check" | フィールドにチェックボックスを配置します |
"radio" | フィールドにラジオボタンを配置します |
"select" | リストボックスを配置します |
●リターン値
オブジェクトの生成に成功するとWsmgrWidgetオブジェクトを返します。エラーの場合は、例外をスローします。
●JavaScriptを用いて記述した例
var button1 = null; try { button1 = new WsmgrWidget("button1", "button"); } catch(e) { // エラー発生時の処理 }
●メソッド一覧
メソッド名 | 機能 |
---|---|
bind | 部品のイベントを登録 |
getGroup | ラジオボタンのグループ名を取得 |
getId | 部品のidを取得 |
getOption | カレンダーのオプションの取得 |
getPosition | 部品の表示位置、幅を取得 |
getState | チェックボックス、ラジオボタンの状態取得 |
getValue | 部品の表示文字列を取得 |
insertItem | リストボックスの表示データを設定 |
setGroup | ラジオボタンのグループを設定 |
setOption | カレンダーのオプションを設定 |
setPosition | フィールド先頭からの表示位置、幅を指定 |
setState | チェックボックス、ラジオボタンの状態変更 |
setValue | 部品に設定する文字列を指定 |
Web部品にイベントを登録
●呼び出し形式
bind(type, func)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
type | コールバック関数を登録するイベント名を示す文字列 | 省略できません |
func | コールバック関数を指定 | null |
参考
Web部品で発生するイベントの一覧を記載します。
スタイル | イベントの発生タイミング |
---|---|
"select" | load:リストボックスのロード時 |
"button" | load:ボタンのロード時 |
"link" | load:リンクのロード時 |
"calendar" | load:カレンダーのロード時 |
"check" | load:チェックボックスのロード時 |
"radio" | load:ラジオボタンのロード時 |
"input" | load:テキストボックスのロード時 |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var calendar = new WsmgrWidget("calendar1", "calendar"); calendar.bind("click", onCalendarClick);
ラジオボタンのグループ名を取得
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにradioを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
getGroup()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとグループ名を返します。エラーが発生した場合は空文字("")を返します。
エラーの詳細はgetErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var radio1 = new WsmgrWidget("radio1", "radio"); radio1.getGroup();
部品のidを取得
●呼び出し形式
getId()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数呼び出しが成功すると設定されているidを返します。設定されていない場合は空文字を返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var button1 = new WsmgrWidget("button1", "button"); var id = button1.getId();
カレンダーオプションを取得します。
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにcalendarを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
getOption()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると設定されているカレンダーオプション(オブジェクト)を返します。エラーの場合はnullを返します。
●カレンダーオプション
オプション | 設定値 |
---|---|
disabled | true:カレンダー無効 |
changeMonth | true:月をプルダウンで選択可能とする |
changeYear | true:年をプルダウンで選択可能とする |
showOtherMonths | true:各月の空いているスペースに前月、次月の日を表示 |
selectOtherMonths | true:空いているスペースに表示した日を選択可能とする |
firstDay | 週の始まりの曜日を数値(0~6)で指定 |
numberOfMonths | カレンダーを表示する数を数値で指定 |
minDate | 表示するカレンダーを文字列で指定(初期値:null) |
maxDate | 表示するカレンダーを文字列で指定(初期値はnull) |
dateFormat | カレンダー選択時に取得されるフォーマットを文字列で指定 |
showMonthAfterYear | true:年表示の後に月を表示(初期値) |
dayNamesMin | 曜日の表示名を文字列の配列で指定 |
monthNames | 月の表示名を文字列の配列で指定 |
nextText | 翌月への移動ボタン名を文字列で指定 |
prevText | 前月への移動ボタン名を文字列で指定 |
buttonImage | カレンダーボタンの画像イメージパスを文字列で指定 パス指定が無い場合はサーバのuserconfig配下を参照 |
autoOpen | true:カレンダーを指定された位置に固定表示 |
●JavaScriptを用いて記述した例
var calendar = new WsmgrWidget("calendar1", "calendar"); var option = calendar.getOption(); option.autoOpen = true; // 固定表示
注意
表示中のカレンダー部品には適用されません。
部品の表示位置、幅を取得
●呼び出し形式
getPosition()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数呼び出しが成功すると表示位置、幅のオブジェクトを返します。setPositonで表示位置、幅の指定がない場合、または、エラーの場合はnullを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var button1 = new WsmgrWidget("button1", "button"); button1.setPosition(10, 15, 5, 1); var position = button1.getPosition(); var row = position.row; // 行位置の取得 var col = position.col; // 桁位置の取得 var width = position.width; // 幅の取得 var height = position.height; // 高さの取得
チェックボックス、ラジオボタンの状態を取得
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにcheck、radioを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
getState()
●パラメータ
ありません
●リターン値
チェックされている状態の場合はtrueを返します。チェックしていない場合はfalseが返ります。
●JavaScriptを用いて記述した例
var check1= new WsmgrWidget("check1", "check"); check1.setPosition(10, 15); check1.getState();
部品の表示文字列を取得
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにbutton、link、check、radioを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
getValue()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数呼び出しが成功すると設定されている文字列を返します。設定されていない場合は空文字を返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var button1 = new WsmgrWidget("button1", "button"); var text = button1.getValue();
リストボックスの表示データを設定します。
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにselectを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
insertItem(select, value, checked)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
select | リストボックスに表示される値を指定 | 省略できません |
value | リストボックス選択時に取得される値を指定 selectパラメータと同じ値を設定する場合はnullを指定 | selectと同じ値 |
checked | true:選択状態 | false |
参考
複数データにcheckedパラメータ trueを指定した場合は、最後に指定したデータが選択状態になります。
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var select1= new WsmgrWidget("selsect1", "select"); select1.insertItem("項目1", "1"); select1.insertItem("項目2", "2", true); select1.insertItem("項目3", "3");
ラジオボタンのグループ名を設定します。
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにradioを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
setGroup(name)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
name | 任意のグループ名 | 設定した値をクリア |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。
●JavaScriptを用いて記述した例
var radio1 = new WsmgrWidget("radio1", "radio"); radio1.setGroup("グループ1");
カレンダーオプションを設定
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにcalendarを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
setOption(calendar)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
calendar | カレンダーの表示オプションをオブジェクトで指定 | 初期設定で表示 |
●リターン値
関数の呼び出しに成功した場合はtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var calendar1 = new WsmgrWidget("calendar1", "calendar"); calendar1.setOption({ showOtherMonths: true, // 各月の空いているスペースに前月、次月の日を表示 selectOtherMonths: true, // 空いているスペースに表示した日を選択可能とする minDate: "-7d", // 7日前まで選択可能とする maxDate: "+7d" // 7日後まで選択可能とする });
エミュレータ画面上の表示位置、幅を指定
●呼び出し形式
setPosition(row, col, width, height)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
row | 部品の左上位置のエミュレータの「行」を指定(1~24) | 省略できません |
col | 部品の左上位置のエミュレータの「桁」を指定(1~80) | 省略できません |
width | 部品の表示幅を「文字」単位で指定(1~80) | 省略できません |
height | 部品の表示する高さを「文字」単位で指定(1~24) | 省略できません |
参考
スタイルがCalendarでオプションのautoOpenフラグがtrueの場合は、カレンダーの表示領域サイズになります。falseの場合は、ボタンの大きさを指定します。
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var button1 = new WsmgrWidget("button1", "button"); button1.setPosition(10, 15, 5, 1);
チェックボックス、ラジオボタンの状態を設定
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにcheck、radioを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
setState(checked)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
checked | true:選択状態 | false |
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var check1= new WsmgrWidget("check1", "check"); check1.setPosition(10, 15); check1.setState(true);
部品に設定する文字列を指定
注意
このメソッドはWsmgrWidgetオブジェクト生成時にスタイルにbutton、link、check、radioを指定した場合のみ、存在します。その他のスタイルで指定した場合は、スクリプトの実行時に例外が発生します。
●呼び出し形式
setValue(value)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
value | 部品に文字列を設定 | 空文字("") |
●リターン値
関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var button1 = new WsmgrWidget("button1", "button"); button1.setValue("[ENTER]");