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WSMGR for Web V7.2 使用手引書L20

23.4.15 dbオブジェクト

WSMGR for Webサーバに登録したリソースファイルの定義から、データを取得するためのオブジェクトです。

メソッド名

機能

getResultList

テーブルデータの取得

setParameter

リソースファイルからデータ取得時に指定するバインド変数を指定


■getResultList

テーブルデータの取得

指定先よりテーブルデータを取得します。


●呼び出し形式

getResultList(connectionName, sqlKey, hasHeader)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

connectionName

「dataProvider.config」に設定したデータ接続文字列名を指定

sqlKey

「WsmgrDataAccess.ini」のSQLセクションに登録したキー名を指定

hasHeader

true:1行目をヘッダ行とみなす
false:ヘッダ行を設定しない


●リソースファイル

本メソッドにより参照するリソースファイルは次の固定名のファイルです。ファイルごとに用途や形式が異なります。

ファイル名

用途

ファイルの形式

dataProvider.config

.NET Frameworkのデータプロバイダにより、RDB、またはCSVファイルへ接続するためのデータ接続文字列名を指定

XMLファイル形式

WsmgrDataAccess.ini

「dataProvider.config」で指定するデータストアよりデータを取得するためのSQLを記述

iniファイル形式

WSMGR for Webをインストールすると、下記フォルダにリソースファイルの雛型がインストールされます。リソースファイルを使用する場合はこのファイルを編集してください。

リソースファイルの場所:<WSMGR for Webインストールフォルダ>\wwwroot\userconfig


●リターン値

関数呼び出しが成功すると取得したテーブルデータを返します。エラーの場合はnullを返します。エラーの詳細はgetErrorメソッドにより取得できます。


hasHeaderの指定により1行目に取得されるデータが異なります。すでにTableプロパティにヘッダを設定している場合はヘッダ行を除いたデータを取得し、addDataメソッドを用いてTableプロパティに追加することが可能です。

テーブル上の行

値の形式

説明

1行目

[0][1~n]

hasHeaderの指定にtrueを指定した場合はヘッダとしてDBのカラム名を取得、falseを指定した場合は指定したキーの設定値を取得

2行目以降

[n][1~n]

指定したキーの設定値

キー名と値の文字列は自由に指定できます。
フォーマットは次のとおりです。


JavaScriptを用いて記述した例

WsmgrDataAccess.iniの記述
[SQL]
SQL1=select 氏名 from 社員DB WHERE 所属 = ? AND AGE = ?
UserScript.jsの記述
var dspemu = new WsmgrDspemu();
dspemu.db.setParameter(1, "営業部");
dspemu.db.setParameter(2, 35);
dspemu.db.getResultList("MSAccess", "SQL1", false);

setParameter

バインド変数を指定

リソースファイルからデータ取得時に指定するバインド変数を指定します。


●呼び出し形式

setParameter(name, value)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

name

バインド変数名を指定
バインド変数値の位置を指定する場合は、位置を数値で指定(1~)

パラメータ省略時を参照

value

バインド変数値を指定


●パラメータ省略時

パラメータをすべて省略した場合はすべてのバインド変数を削除します。nameのみ指定した場合は対象のバインド変数を削除します。

参考

サーバ上の「WsmgrDataAccess.ini」で、SQLSectionにバインド機構を指定した場合に有効なパラメータです。一般的なデータベースでは、SQLにエクスキューション「?」を使用したバインド機構が使用できます。
バインド機構を使用すると、あらかじめSQLのひな形を用意し、後から必要に応じて動的に値を割り当てることができます。この動的に割り当てる値をバインド変数と呼びます。


●リターン値

関数呼び出しが成功するとtrueを返します。エラーの場合はfalseを返します。


JavaScriptを用いて記述した例

WsmgrDataAccess.iniの記述
[SQL]
SQL1=SELECT 氏名 FROM 社員DB WHERE 所属 = ? AND AGE = ?
UserScript.jsの記述
var dspemu = new WsmgrDspemu();
dspemu.db.setParameter(1, "営業部");
dspemu.db.setParameter(2, 35);