マクロを使用すると、定型のオペレータ操作をファイルに記述して操作を自動化したり、繰り返し処理によるオペレータ操作を軽減したりできます。マクロの作成は、マクロの記録機能によりオペレータの操作をトレースし、その結果を自動的にファイルに変換する方法と、テキストエディタで直接マクロの命令を記述する方法があります。マクロの命令を記述したテキストファイルをマクロファイルと呼びます。簡単なキー入力をマクロの記録機能を利用してキーマクロとして汎用的に使うことができます。また、ダイアログや変数を使用したり、条件によって処理を分岐するマクロは、マクロファイルを直接テキストエディタで記述したりすることで、きめ細かい処理を可能とします。
マクロには以下の特徴と効果があります。
キー入力の自動化
条件式による処理の分岐とループ
変数による値の保持や関数による受け渡し
ダイアログによる対話的なユーザインタフェースの構築
次に示すキー操作は、展開したコードが記録の対象とします。
エミュレータ画面のキー入力
16進入力漢字キー→入力コードの漢字を記録します。
次に示すキー操作は、マクロの記録の対象にはなりません。
かな漢字変換操作
オプション設定
ファイル転送時の問い合わせ画面(ローカル画面)
●マクロの記録と実行
マクロファイルの内容を、キーボードから入力されたものとみなして実行します。マクロの実行に使用するファイルを「マクロファイル」と呼びます。
注意
マクロ機能はオペレータの入力軽減であり、無人で自動実行させるものではありません。正常に動作しない場合にオペレータが復旧できる範囲で使用してください。
たとえば、ホストにLOGONしてファイル転送を自動で行うような使い方は、動作が保証できないため使用しないでください。VTAMからLOGON完了メッセージやホスト側APLからの非同期メッセージがある時は、使用しないでください。
マクロの記録と設定は「ユーザ制限の設定」においてマクロの設定値が「変更許可」の場合のみ使用可能です。
インターネット端末からマクロ機能を利用する場合は、「6.9 運用について」を参照してください。
キーボードでホスト画面を操作します。
キー入力した情報は、マクロファイルに記録保存されます。
保存したマクロファイルを必要に応じて編集します。
マクロ入力機能により、自動的にディスプレイエミュレータの操作が行われます。