ここでは、課金計算の方法について説明します。
課金管理者は、課金情報ファイルとメータリングログファイルに基づいて課金金額を計算し、テナントごとに集計した請求書を送付します。
以下に、課金計算の基本的な流れを示します。
商品マスタメンテナンスコマンドを使用して、課金情報ファイルを出力します。
商品マスタメンテナンスコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。
メータリングログ出力コマンドを使用して、課金計算開始日時の定期ログと、計算期間(課金計算開始日時から課金計算終了日時まで)のイベントログを出力します。
メータリングログ出力コマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.1 ctchg_getmeterlog(メータリングログの出力)」を参照してください。
メータリングログを仮想システム(vsys_id)、事象発生時刻(event_time)の順でソートします。
仮想システムごとに、定期ログの内容を課金対象商品として抽出します。
仮想システムごとに、時系列にメータリングログを参照します。イベントログが発生したタイミングから、その前のイベント(最初のイベントであれば定期ログ)までの期間分、課金対象の商品に対して課金を計算します。
以下の計算を課金対象の全商品に対して行い、金額を合計します。
商品の単価×単位量(単位コードあたりの使用量)×数量
以下に、課金情報とメータリングログの対応関係を示します。
課金情報 | メータリングログ | |||
---|---|---|---|---|
カテゴリーコード | リソース識別子 | 構成資源種別 | 項目ID | 数量の |
cpu | VMプール名 | vserver | vm_pool | cpu_num |
サーバプール名 | pserver | server_pool | cpu_num | |
cpu_clock | VMプール名 | vserver | vm_pool | cpu_perf |
サーバプール名 | pserver | server_pool | cpu_perf | |
memory | VMプール名 | vserver | vm_pool | memory_size |
サーバプール名 | pserver | server_pool | memory_size | |
vm | イメージ名 | vserver | image_name | - |
pm | イメージ名 | pserver | image_name | - |
disk | ストレージプール名 | vdisk | storage_pool | disk_size |
template | テンプレートID | vsys | base_template_id | - |
発生したイベントに応じて、課金対象商品の状態を変更します。例えば、イベントが削除(DELETE)の場合は課金対象商品から削除します。
5.と6.の操作を課金計算終了日時まで繰り返します。
4.~7.の操作を仮想システムごとに繰り返します。
注意
ソフトウェアおよびシステムディスクは課金情報に存在しないため、課金計算の対象にしないでください。
課金対象期間に課金情報の変更を行っている場合は、適用開始日時以降の課金計算をどのように取り扱うのかを明確にして、課金計算してください。
L-Platformの管理元変更により管理元テナントが変更になった場合は、システムを所有しているテナントが変更されたことを示すログがイベントログ(CHANGE)として出力されます。本課金イベントを検出した場合は、課金先テナントを変更してください。