ここでは、L-Platformの運用時に必要に応じて行う操作について説明しています。
配備したL-PlatformやサーバをVMwareなどの仮想化ソフトで誤って削除した場合に、本製品上に残った不要なL-Platformやサーバの情報を削除することができます。
具体的には、不要データ削除コマンド(cfmg_deletesysdata)で、不要なL-Platform情報またはサーバ情報の状態を「返却済み」に変更して、L-Platform管理画面に表示されないようにすることができます。
コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「5.4 cfmg_deletesysdata(不要データの削除)」を参照してください。
本製品では、クローニングイメージの管理にリソースIDを使用しています。
クローニングイメージを更新した場合、リソースIDが変更されますので、変更されたリソースIDの情報を元にイメージ情報を更新する必要があります。
クローニングイメージを更新した場合は、「テンプレート」画面操作からイメージ情報を更新してください。
詳細については、「操作ガイド インフラ管理者編 CE」の「5.3.8 イメージ情報の同期」を参照してください。
ポイント
更新する前のクローニングイメージと、更新した後のクローニングイメージの両方をL-Platformテンプレートで利用する場合は、クローニングイメージを更新するのではなく、それぞれ別のクローニングイメージとして採取する必要があります。
RORコンソールで配備したサーバや、取り込んだVMゲストを、L-Server取り込みコマンド(cfmg_importlserver)で、L-Platform管理機能に取り込むことができます。
コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「5.3 cfmg_importlserver(L-Serverの取り込み)」を参照してください。
注意
取り込むことができるL-Platformの構成は、1つのL-Platformに1サーバの構成だけとなります。
ディスクインデックスが2の拡張ディスクを取り込むことはできません。
NICがないL-Serverを取り込むことはできません。
イメージ情報を指定せずに取り込んだL-Serverの初期パスワード情報には何も設定されません。L-Platform管理画面の、システム詳細画面の初期パスワード確認画面では、"初期パスワードは「」です。"と表示されます。
テナント配下に存在しているL-Serverを、他のテナントに取り込むことはできません。
テナントフォルダー配下以外に存在しているL-Serverを取り込む場合、取り込み対象のL-Serverの電源をOFFにする必要があります。
Windows OSの場合
仮想化ソフトがRHEL-KVMの場合、配備したWindows OSのサーバでIPアドレス、デフォルトゲートウェイ、およびホスト名の設定を有効にするためには、以下のOS設定が必要です。
インフラ管理者は、L-Platform管理画面でIPアドレスおよびホスト名、リソース管理画面でデフォルトゲートウェイを確認し、配備されたサーバにコンソールで接続して手動で設定してください。
設定が完了するまでは、利用者が、サーバにアクセスすることはできません。管理者は、L-Platformテンプレートの説明欄に、「配備完了後に管理者によるIPアドレスの設定が必要」な旨を記載し、設定完了後に、利用者にアクセス可能となったことを通知する運用を実施してください。
Linux OS で SELinuxを有効にする場合
管理者は、イメージを作成するときにSELinuxを無効にし、L-Platformテンプレートの説明欄に「配備完了後にSELinuxを有効にすることが必要」な旨を記載してください。
Linux OSはSELinux無効の状態で配備されますので、利用者は配備完了後にSELinuxを有効にしてください。
起動優先度に0が設定されているサーバは、一括電源操作で起動または停止されません。
起動または停止されなかったサーバは、情報メッセージがvsys_trace_logに出力されます。
起動または停止されなかったサーバを、起動または停止する必要がある場合は、情報メッセージを参照してStartLServerまたはStopLServerコマンドにより、個別に起動または停止してください。
コマンドの詳細は、「リファレンスガイド CE」の「7.3.3.5 StartLServer (サーバを起動)」および「7.3.3.6 StopLServer (サーバを停止)」を参照してください。
テナント利用者からの解約申請においてエラーが発生した場合、解約申請ができなくなる場合があります。
この場合、該当のL-PlatformのシステムIDを確認し、L-Platform申請の無効化コマンドを使用して申請者が再度解約申請できるようにしてください。
L-Platform申請の無効化コマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.5 recoverService(L-Platform申請の無効化)」を参照してください。
L-Platformで生存監視を利用する場合、生存監視の設定が有効なL-Serverテンプレートを指定して配備を行う必要があります。
L-Serverテンプレートの作成方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)」の「8.1.2.1 物理L-Serverテンプレートの作成」を参照してください。
また、配備後に設定を変更する場合は、rcxadm lserver modifyコマンドにて実施してください。rcxadm lserver modifyコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.3.1 rcxadm lserver」を参照してください。