セッションが始まるとエキスパートはクライアントの画面内容のすべてを見ることができます。
クライアントのコンピュータへの接続が終わると、すぐにエキスパートの[Live Help Expert]ウィンドウが変化します。このウィンドウは、クライアントの画面内容をリアルタイムで表示し、エキスパートは、(デフォルトの設定で、かつ、要求をクライアントが拒否しなければ)クライアントのコンピュータのリモート操作権を持ちます。
リモート操作機能により、エキスパートはクライアントのコンピュータの操作権をクライアントと共有することになります。リモート操作の間、クライアントのマウスやキーボードを無効化するようにソフトウェアを設定することもできます。
クライアントの画面では、サービス要請名を表示していたダイアログボックスが閉じられますが、セッションが始まっても、それ以外に画面に変化はありません。
セッションが始まると同時にリモート操作状態にあることに注意してください。リモート操作権を持ち、[Live Help Expert]ウィンドウがアクティブである間、自分のマウスを動かすことは、そのままクライアントのコンピュータのマウスを動かしていることになることに注意してください。キー入力した内容は、クライアントのアクティブなアプリケーションに送られます。
マウスを[Live Help Expert]ウィンドウの外側に移動するか、ウィンドウを最小化し、[Live Help Expert]ウィンドウがアクティブでなくなったあとは、自分のマウスの移動やキー入力は、自分のコンピュータで処理され、クライアントには送られません。
画面全体に表示すると、[Live Help Expert]ウィンドウが最大化し、タイトルバー、スクロールバー、メニューバーが取り除かれ、クライアントの画面の広い範囲を見ることができます。
[ウィンドウに合わせる]機能は、クライアントからの受信画面を、[Live Help Expert]ウィンドウに合わせて縮小表示します。
クライアントの画面のもっと広い範囲を一度に見るために、ウィンドウ枠付きの状態から、画面全体に表示する状態に切り替えることができます。[画面全体に表示]するボタンをクリックするか、[表示]-[画面全体に表示]コマンドを選択してください。リモート操作をしていなければ、[Live Help Expert]ウィンドウ内でマウスの右ボタンをダブルクリックする方法もあります。画面全体に表示するようにすると、[Live Help Expert]ウィンドウのタイトルバー、スクロールバー、メニューバーが取り除かれます。この画面全体に表示している状態で、マウスを画面の上端に動かすとLive Helpのメニュー(セッション、表示、ツール、オプション、ヘルプ)を一覧表示するポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューを閉じるにはメニューの外側をマウスでクリックするか、[ESC]キーを押してください。
画面全体での表示からウィンドウ表示に戻すには、[画面全体に表示]ボタンをクリックするか、[表示]-[画面全体に表示]コマンドを選択してください。リモート操作をしていなければ、[Live Help Expert]ウィンドウ内でマウスの右ボタンをダブルクリックする方法もあります。
必要に応じて、[ウィンドウに合わせる]ボタンがツールバーに表示されるようにカスタマイズできます。
クライアントのコンピュータからの受信画面を、[Live Help Expert]ウィンドウの大きさに合わせ、縮小表示することができます。受信画面を縮小表示するには、[表示]-[ウィンドウに合わせる]コマンドを選択してください。クライアントからの受信画面が[Live Help Expert]ウィンドウの大きさに合わせ縮小表示されます。
サポートセッションが始まったときの、[Live Help Expert]ウィンドウの各フィールドについて、以下に説明します。
この例では、エキスパートがクライアントのコンピュータのネットワーク設定を調べています。
注意
エキスパートがセッションを制御しているため、クライアントの画面には[Live Help]ウィンドウが表示されません。
[Live Help Expert]ウィンドウの各フィールドについて、次項以降で説明します。