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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編
Systemwalker

7.1 資源配付テンプレートを使用して設定する方法

資源配付テンプレートを使用する場合は、Microsoft Excel 2000以降がインストールされているWindows端末が必要です。


設定手順

資源配付テンプレートを利用した資源配付機能の設定手順を説明します。

  1. 資源配付テンプレートの操作と環境定義用実行ファイルの生成

    Microsoft Excel 2000以降がインストールされているPC上で資源配付テンプレートを起動し、必要な項目を設定します。設定した情報をもとに、環境定義用実行ファイルが生成されます。
    環境定義用実行ファイルは、Windowsサーバ用とUNIXサーバ用の2種類があります。

  2. 環境定義用実行ファイルを各サーバ(運用管理サーバ、業務サーバ)に複写

    環境定義用実行ファイルを、運用管理サーバおよび業務サーバ上の任意のフォルダに複写します。

  3. Systemwalker Centric Managerをインストール後に環境定義用実行ファイルを実行

    Systemwalker Centric Managerがインストールされた各サーバ(運用管理サーバ、業務サーバ)上で環境定義用実行ファイルを実行することにより、各サーバでの資源配付機能の設定が完了します。

  4. 資源配付クライアントをインストール

    各クライアントに資源配付クライアントをインストールします。インストール時に資源配付のセッション開設のための情報を設定します。

    インストールおよび設定については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“運用管理クライアント・クライアントの環境構築”の“DVDからのインストール”を参照してください。

  5. 資源配付を実行

    各クライアントで資源配付(ダウンロード)を実行することにより、クライアントでの資源配付機能の設定が完了します。


資源配付テンプレートを使用する

  1. インストール媒体に格納されている、以下のファイルを起動します。

    \tool\drms\drmsdef-templete.xls

    →以下の画面が表示されます。

  2. [設定開始]ボタンをクリックします。

    →[運用構成の選択]画面が表示されます。

    資源配付を使用する目的、サーバのOS種別、およびクライアントの有無を選択します。[使用目的]により、選択できるサーバのOS種別が異なります。

    注意

    [次へ]ボタンをクリックすると[運用構成の選択]メニューには戻れません。[次へ]ボタンをクリックしたあとに[運用構成の選択]をやり直す場合は、資源配付テンプレートの設定を保存せずに一旦終了し再度起動してください。

  3. [次へ]ボタンをクリックします。

    →以下の画面が表示されます。

    1. [システム種別]ごとに、[ホスト名]および[IPアドレス]を設定します。

      [ホスト名]は、英数字128文字以内のASCIIで指定してください。記号および全角文字は、使用できません。また、大文字と小文字は区別されません。

    2. 業務サーバを追加する場合は、[業務サーバの追加]ボタンをクリックし、追加する台数を設定後、[OK]ボタンをクリックします。

    3. 業務サーバを削除する場合は、削除する業務サーバにカーソルを移動し、[業務サーバの削除]ボタンをクリックします。

      注意

      業務サーバ数の操作について

      業務サーバ数の操作は、必ず、[業務サーバの追加]ボタン、および[業務サーバの削除]ボタンのクリックで実行してください。上記の方法以外で行や列の追加や削除を行った場合は、テンプレートからの定義情報出力が正しく行われません。

  4. [設定完了]ボタンをクリックします。

    以下のチェックが行われます。

    • ホスト名が設定されているか。

    • ホスト名が英数字128文字以内のASCIIだけで入力されているか。

    • IPアドレスが設定されているか。

    • IPアドレスが、0.0.0.0~255.255.255.255の範囲で、ドット記法(aaa.bbb.ccc.ddd)で入力されているか。

    • 同一のホスト名の行が複数ないか。

    • 同一のIPアドレスの行が複数ないか。

    誤りを検出した場合、以下のメッセージボックスが表示され、間違っている箇所のセルに色が付きます。

    • ホスト名が設定されていない・・・・・・・・・黄で表示

    • ホスト名が英数字のみで入力されていない・・・赤で表示

    • IPアドレスが設定されていない・・・・・・・・・黄で表示

    • IPアドレスがドット記法で入力されていない・・・赤で表示

    • 同一のホスト名の行が複数ある・・・・・・・・緑で表示

    • 同一のIPアドレスの行が複数ある・・・・・・・・緑で表示

  5. 修正後、[設定完了]ボタンをクリックすると、[フォルダの参照]画面が表示されます。

  6. 環境定義用実行ファイルを出力するディレクトリを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    →環境定義用実行ファイルの出力完了後、[設定完了]画面が出力されます。

    資源配付テンプレートの保存ファイルと環境定義用実行ファイルは、指定したディレクトリ配下に作成される、「drmsdef+通番(001,002,…)」の名称のディレクトリに出力されます。

    OS

    資源配付テンプレートファイル名

    環境定義用実行ファイル名(注)

    Windows

    drmsdef-templete.xls

    drmsdef-運用管理サーバ名.bat

    UNIX

    drmsdef-運用管理サーバ名.sh

    注)環境定義用実行ファイルは、[運用構成の選択]画面で選択したOS構成に従って、Windows用とUNIX用の2ファイルが出力されます。複数のOSが混在する構成の場合、使用するOSに対応したファイルを選択してください。

  7. [OK]ボタンをクリックします。

  8. 出力されたファイルのうち、環境定義用実行ファイル(drmsdef-運用管理サーバ名.bat または drmsdef-運用管理サーバ名.sh)を、各サーバ上の任意のディレクトリに複写します。環境定義用実行ファイルは、サーバのOSに対応したファイルを選択してください。
    UNIX版の場合は、複写したファイルに実行権を付加してください。

    注意

    複写先にネットワークドライブ上のディレクトリは指定しないでください。

  9. 各サーバ(運用管理サーバ、業務サーバ)上で環境定義用実行ファイルを実行します。環境定義用実行ファイルは、コマンドプロンプトから実行してください。

    →環境定義用実行ファイルの実行が完了すると以下のメッセージが出力され、サーバ上に資源配付の環境が作成されます。

    environment definition was completed.

    環境定義用実行ファイルによって設定される値の詳細については、“資源付テンプートで設定される内容”を参照してください。

    注意

    環境定義用実行ファイルの実行は、Systemwalker Centric Managerのインストール完了後に行ってください。

    ポイント

    資源配付テンプレートにより設定した内容の確認方法

    資源配付テンプレートで業務サーバに定義された内容は、以下の操作で確認できます。

    1. 運用管理クライアントから対象の業務サーバへログインし、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[資源配付]を選択します。

    2. [対象システム]サブウィンドウで、サーバのホスト名(本例では“server1”)を選択し、[設定]メニューから[ポリシー]-[サーバ環境]を選択します。

    3. 表示された[資源配付サーバ環境設定]画面で、[通知スケジュール]タブを選択します。

      [通知スケジュール]タブの選択に失敗する場合は、業務サーバで環境定義用実行ファイルを実行していないことが原因です。対象の業務サーバで、環境定義用実行ファイルを実行してください。

      [機能種別]で“インベントリ情報通知”を選択すると、インベントリ情報の通知スケジュールが以下のように表示されます。

    4. [機能種別]で“適用結果情報通知”を選択すると、適用結果情報の通知スケジュールが以下のように表示されます。

  10. 各クライアントでダウンロードを実行します。

    各クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[資源配付クライアントダウンロード]を選択し、ダウンロードを実施します。
    ダウンロード終了後に、表示される[処理結果]ウィンドウで処理結果を確認します。

    ダウンロード実行時にエラーが発生した場合は、出力されるエラーメッセージ(KZBYxxx)について、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”を参照して対処してください。
    ダウンロードが完了すると、クライアントの環境設定が完了します。以降、クライアントへのダウンロードはクライアント起動時に自動的に行われます。

    注意

    • クライアントへのダウンロードは、業務サーバでの環境定義用実行ファイルの実行完了後に行ってください。

    • 資源配付クライアントのインストール時にセッション開設情報の設定を行っていない場合、ダウンロードを実行できません。この場合、以下の手順でセッション開設情報を設定し、ダウンロードを実行してください。

      1. クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[資源配付クライアント設定]を選択すると、[実行環境設定]画面が表示されます。

      2. [OK]ボタンをクリックすると、[資源配付クライアント]画面が表示されます。

      3. [セション開設]タブを選択し、資源配付のサーバへ接続するための情報を設定後、[OK]ボタンをクリックします。