業務サーバ(プライマリとセカンダリ)に運用形態名を定義することで、クラスタ名の代わりに運用形態名が、[Systemwalkerコンソール]に表示されます。また、クラスタのフェールオーバに連動して、運用形態名を動的に変化させることができます。
注意
運用形態名の定義を有効にするには、設定後、Systemwalker Centric Managerの再起動が必要となります。
[通信環境定義]-[メッセージ送信先システム]で、クラスタシステムに構築されているWindows版の部門管理サーバが定義されている場合、部門管理サーバで“リモートコマンド発行時・運用形態名定義時の注意点”の注意事項の設定を行ってください。詳細は、“リモートコマンド発行時・運用形態名定義時の注意点”を参照してください。
定義ファイル
定義ファイルは、以下の場所に格納されています。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpopagt\etc\oparuntype |
ファイルの形式
定義ファイルの形式は以下のとおりです。
DEFRUNTYPE ON | OFF RUNTYPE “運用形態名" GROUP “サービス名" ON | OFF GROUP “サービス名" ON | OFF : RUNTYPE “運用形態名" |
DEFRUNTYPE
運用形態名を定義しない場合や、定義された運用形態名の表示条件に一致しない場合のデフォルト表示として、[Systemwalkerコンソール]上の運用形態名の表示域にクラスタ名を表示するか否かを指定します。
ONの場合は、クラスタ名を表示します。
OFFの場合は、クラスタ名は、表示されません。
初期状態ではこの定義はコメント化されています。この場合、ONが指定された場合と同じ扱いになります。定義が削除された場合についても同様です。
RUNTYPE、GROUP
グループの状態が、RUNTYPEの定義行の次行以降に定義したグループの状態になると、RUNTYPEに定義した運用形態とみなされます。上の行にある定義が優先されます。RUNTYPE定義は、64行まで定義することができます。
グループを定義していない場合は、“ON”でも“OFF”でも一致とみなされます。
最大16バイトの文字列で定義します。
MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringに登録したグループ名を、最大128バイトの文字列で定義します。
ON:グループの状態が、オンラインです。
OFF:グループの状態が、オフラインです。
DEFRUNTYPE、RUNTYPEおよびGROUPの組み合わせと表示結果を、以下の表に示します。
DEFRUNTYPE | RUNTYPE,GROUP | 表示 |
---|---|---|
ON | 一致する運用形態名なし | クラスタ名 |
一致する運用形態名あり | 運用形態名 | |
OFF | 一致する運用形態名なし | なし |
一致する運用形態名あり | 運用形態名 |
定義ファイルの設定例
以下に設定例を示します。以下の設定例では、サービスAが運用系で動作している場合、運用形態名は“正常”と表示され、フェールオーバによりサービスAが待機系に移行した場合、運用形態名は“異常”と表示されます。
運用系
DEFRUNTYPE ON RUNTYPE “正常" GROUP “サービスA" ON RUNTYPE “異常" GROUP “サービスA" OFF |
待機系
DEFRUNTYPE ON RUNTYPE “正常" GROUP “サービスA" OFF RUNTYPE “異常" GROUP “サービスA" ON |