各機能での設定を行います。設定を行う機能と設定する場所を以下の表に示します。「システム監視」の変更は、必ず行ってください。そのほかは、インストール種別/使用している機能により、設定を変更してください。
機能名 | 設定条件 | 設定場所(インストール種別) | |||
---|---|---|---|---|---|
運用管理クライアント | 部門管理 | 業務 | クライアント | ||
システム監視 | 必須 | ○ | ○ | ○ | ○ |
性能監視 | 選択 | ○ | - | - | - |
リモート操作 | 選択 | ○ | - | - | - |
自動運用支援 | 選択 | ○ | ○ | ○ | ○ |
資源配付 | 選択 | - | ○ | ○ | - |
スクリプトファイル | 選択 | ○ | - | - | - |
プロセス監視 | 選択 | ○ | ○ | ○ | - |
インベントリ管理 | 選択 | ○(注1) | ○ | - | - |
○:設定が必要です。
-:設定は不要です。
注1)運用管理サーバのみ
システム監視の変更
構成情報の登録
メッセージ送信先システムで、指定しているシステムが動作していることを確認します。
運用管理サーバから、以下の手順で、構成情報を登録します。
運用系で、以下のコマンドを実行します。
opaconstat -a |
運用管理サーバをフェールオーバします。
待機系で、以下のコマンドを実行します。
opaconstat -a |
運用管理サーバをフェールバックします。
クラスタ待機系監視機能の変更
クラスタ待機系監視運用時の場合、以下の手順で、定義ファイルを変更する必要があります。クラスタ待機系監視の設定の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerを停止します。
以下のコマンドを実行します。
pcentricmgr |
以下のクラスタノード定義ファイルの設定を、変更後のIPアドレス、ホスト名に変更してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpopagt\etc\opaclshosts |
Systemwalker Centric Managerを起動します。
以下のコマンドを実行します。
scentricmgr |
イベント通知先の変更
運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバで、システム監視設定のメッセージ送信先を変更し、Systemwalker Centric Managerの再起動、構成情報の登録処理を行います。
ポイント
イベント通知先の変更
下位サーバのシステム監視設定のメッセージ送信先システムを変更します。
運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。
→[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。
変更する下位サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。
→[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。
[通信環境定義]ボタンをクリックします。
→[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。
変更前の運用管理サーバのホスト名を選択し、[更新]ボタンをクリックします。
→[メッセージ送信先システム(更新)]ダイアログボックスが表示されます。
メッセージ送信先システムに変更後の論理ホスト名を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
Systemwalker Centric Managerを再起動します。
下位サーバがWindows版の場合
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。
pcentricmgr |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
scentricmgr |
下位サーバがSolaris版の場合
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
下位サーバで、構成情報を変更します。
以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。
下位サーバがWindows版の場合
opaconstat -a |
下位サーバがSolaris版の場合
/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a |
運用管理サーバをフェールオーバします。
以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。
下位サーバがWindows版の場合
opaconstat -a |
下位サーバがSolaris版の場合
/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a |
運用管理サーバをフェールバックします。
注意
運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバとの接続形態が“常時接続”の場合、7.の作業は必要ありません。
性能監視の変更
運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、以下の手順に従って作業を行ってください。
以下の作業は、すべてのノードでIPアドレス/ホスト名を変更後にまとめて実施すると、それぞれ一度の作業で効率よく設定することができます。
ネットワーク性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
通常モードの場合
[Systemwalkerコンソール]を起動します。
[ポリシー]メニューより、[監視]-[ネットワークの性能(全体)]を選択します。
→[性能監視-全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。
[OK]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。
[ポリシー]メニューの[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
[すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。
互換モードの場合
[Systemwalkerコンソール]を起動します。
[ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[ネットワークの性能]-[全体]を選択します。
→[性能監視-全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。
[更新]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。
[ポリシー]メニューの[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
[すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。
サーバ性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
通常モードの場合
[Systemwalkerコンソール]を起動します。
[ポリシー]メニューの[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
→[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。
[監視ポリシー]-[ポリシー]-[性能監視]-[サーバ]から選択し、[変更]ボタンをクリックした後に表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。
IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてに対して本作業を実施します。
初期設定ポリシーの場合、[変更]を行うことができないため、初期設定ポリシーを[複写]することで、初期設定ポリシーを複写したポリシーに変更します。
[監視ポリシー]-[ポリシーグループ]から「c.」の作業を行ったポリシーが属するポリシーグループすべてに対して、[操作]メニューの[配付]を選択し、ポリシーを配付します。
互換モードの場合
[Systemwalkerコンソール]を起動します。
[ポリシー]メニューから、[ポリシーの定義]-[サーバの性能]-[設定]を選択します。
IPアドレス/ホスト名を変更したノードに配付しているポリシーを選択し、[変更]ボタンをクリックした後に表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。
IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてについて、本作業を実施します。
[ポリシー]メニューの[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
[すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。
サーバ性能監視機能の監視対象としている運用管理サーバのIPアドレスを変更した場合、プライマリノードとセカンダリノードで、テキストエディタなどを使用して以下のファイルを編集し、変更後のIPアドレスに修正します。
[ファイル名]
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.DM\MpTrfExA\usr\TrapHost.ini |
[変更箇所]
;; TrapHost.ini |
*1: プライマリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。
*2: セカンダリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。
性能監視の動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
リモート操作の変更
リモート操作エキスパート
接続しているリモート操作コネクションマネージャのIPアドレスを変更した場合、\EXPCCL\SUPTCP.CCL内のコネクションマネージャのIPアドレスを変更してください。
コネクションマネージャの定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド”を参照してください。
リモート操作クライアント
[クライアントセットアップ]画面で、設定を指定している場合は変更してください。
接続しているリモート操作コネクションマネージャのIPアドレスを変更した場合、\CLICCL\SUPTCP.CCL内のコネクションマネージャのIPアドレスを変更してください。
コネクションマネージャの定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 ユーザーズガイド”を参照してください。
自動運用支援の変更
運用管理クライアントで、運用している環境に合わせて、以下の作業を行ってください。
運用管理クライアント、またはクライアントで以下の手順を行います。
【運用管理クライアントの場合】
[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。
→[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。
接続するサーバの[ホスト名]、[ユーザ名]、[パスワード]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
→[システム監視設定]ウィンドウが表示されます。
【クライアントの場合】
[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視クライアント設定]を選択します。
→[システム監視クライアント設定]ウィンドウが表示されます。
[イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
[イベント]メニューから[イベントの更新]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
運用管理サーバのホスト名で特定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。
[通知/実行アクション]タブを選択します。
→[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]ダイアログボックスが表示されます。
[音声通知]タブを選択し、[音声通知を実行するホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。
[通知/実行アクション]タブを選択します。
→[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[アクション定義(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。
[リモートコマンド]タブを選択し、[発行先:]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。
[SNMPトラップ]タブを選択し、[トラップ通信先]の[ホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。
[システム監視設定]ウィンドウ、または[システム監視クライアント設定]ウィンドウで、[アクション環境設定]ボタンをクリックします。
→[アクション環境設定]ウィンドウが表示されます。
[アクション実行先]タブを選択し、運用管理サーバのホスト名を指定している場合、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。
資源配付の変更
以下の手順に従って、各コンピュータ上で部門管理サーバのシステム定義(配付経路)の変更作業を実施してください。
部門管理サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。
業務サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。
スクリプトファイルの変更
スクリプトファイル内で、該当IPアドレス/ホスト名を使用し、処理を行っている場合、以下の手順に従って、操作を実施してください。
運用管理サーバで、該当するスクリプト内に書かれているIPアドレス/ホスト名を変更します。
運用管理サーバで(運用管理クライアント)同スクリプトを使用しているシステムへ、インテリジェントサービスのポリシー設定を配付します。
プロセス監視の変更
プロセス監視の動作環境ファイルを変更します。
運用管理サーバで、以下のプロセス監視の動作環境ファイルで、“MyIPaddr”に指定しているIPアドレスを変更後のIPアドレスに変更します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\pmon\etc\mppmon.ini |
下位サーバで、以下のプロセス監視の動作環境ファイルで、“Destination”に運用管理サーバを指定している場合は、指定しているホスト名を変更後のホスト名に変更します。
【Windows版】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpcmtool\pmon\etc\mppmon.ini |
【UNIX版、Linux版】
/etc/opt/FJSVftlc/pmon/mppmon.ini |
監査ログ管理の変更
運用中に、IPアドレス、ホスト名の変更を実施、またはネットワーク構成の変更により、運用管理サーバ自身のホスト名から、物理IPアドレスを求めることができない場合は、ログ収集コマンド(mpatmlog)を以下のように変更する必要があります。
mpatmlog -H サーバ名 [部門管理サーバ/業務サーバから運用管理サーバへ通信できる運用管理サーバのIPアドレス] |
mpatmlog(ログ収集コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
インベントリ管理の変更
インストールレス型エージェント監視機能によるインベントリ収集を実施している場合、以下の設定変更が必要となります。
運用管理サーバ
以下のコマンドを実行して、運用管理サーバ自身の論理ホスト名、または論理IPアドレスを変更してください。
cmcntagl -o <運用管理サーバ自身の論理ホスト名または論理IPアドレス>
cmcntagl -u <運用管理サーバ自身の論理ホスト名または論理IPアドレス>
監視サーバとなっている部門管理サーバ
以下のコマンドを実行して、接続先となる運用管理サーバの論理ホスト名、または論理IPアドレスを変更してください。
cmcntagl -u <運用管理サーバの論理ホスト名または論理IPアドレス>
cmcntagl(インベントリ管理接続環境変更コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。