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Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編
Systemwalker

11.2.13 各機能での設定

各機能での設定を行います。設定を行う機能と設定する場所を以下の表に示します。「システム監視」の変更は、必ず行ってください。そのほかは、インストール種別/使用している機能により、設定を変更してください。

機能名

設定条件

設定場所(インストール種別)

運用管理クライアント
/
運用管理サーバ

部門管理
サーバ

業務
サーバ

クライアント

システム監視

必須

性能監視

選択

リモート操作

選択

自動運用支援

選択

資源配付

選択

スクリプトファイル

選択

プロセス監視

選択

インベントリ管理

選択

○(注1)

○:設定が必要です。
-:設定は不要です。

注1)運用管理サーバのみ


システム監視の変更

  1. 構成情報の登録

    メッセージ送信先システムで、指定しているシステムが動作していることを確認します。

    運用管理サーバから、以下の手順で、構成情報を登録します。

    1. 運用系で、以下のコマンドを実行します。

      opaconstat -a

    2. 運用管理サーバをフェールオーバします。

    3. 待機系で、以下のコマンドを実行します。

      opaconstat -a

    4. 運用管理サーバをフェールバックします。

  2. クラスタ待機系監視機能の変更

    クラスタ待機系監視運用時の場合、以下の手順で、定義ファイルを変更する必要があります。クラスタ待機系監視の設定の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    1. Systemwalker Centric Managerを停止します。

      以下のコマンドを実行します。

      pcentricmgr

    2. 以下のクラスタノード定義ファイルの設定を、変更後のIPアドレス、ホスト名に変更してください。

      Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpopagt\etc\opaclshosts

    3. Systemwalker Centric Managerを起動します。

      以下のコマンドを実行します。

      scentricmgr

  3. イベント通知先の変更

    運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバで、システム監視設定のメッセージ送信先を変更し、Systemwalker Centric Managerの再起動、構成情報の登録処理を行います。


ポイント

イベント通知先の変更

下位サーバのシステム監視設定のメッセージ送信先システムを変更します。

  1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 変更する下位サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [通信環境定義]ボタンをクリックします。

    →[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 変更前の運用管理サーバのホスト名を選択し、[更新]ボタンをクリックします。

    →[メッセージ送信先システム(更新)]ダイアログボックスが表示されます。

  5. メッセージ送信先システムに変更後の論理ホスト名を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

  6. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    • 下位サーバがWindows版の場合

      1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

        pcentricmgr

      2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

        scentricmgr

    • 下位サーバがSolaris版の場合

      1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

        /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

      2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

        /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

  7. 下位サーバで、構成情報を変更します。

    1. 以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。

      • 下位サーバがWindows版の場合

        opaconstat -a

      • 下位サーバがSolaris版の場合

        /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    2. 運用管理サーバをフェールオーバします。

    3. 以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。

      • 下位サーバがWindows版の場合

        opaconstat -a

      • 下位サーバがSolaris版の場合

        /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    4. 運用管理サーバをフェールバックします。

    注意

    運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバとの接続形態が“常時接続”の場合、7.の作業は必要ありません。


性能監視の変更

運用管理サーバ、または運用管理クライアントで、以下の手順に従って作業を行ってください。

以下の作業は、すべてのノードでIPアドレス/ホスト名を変更後にまとめて実施すると、それぞれ一度の作業で効率よく設定することができます。

  1. ネットワーク性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。

    • 通常モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューより、[監視]-[ネットワークの性能(全体)]を選択します。

        →[性能監視-全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。

      3. [OK]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。

      4. [ポリシー]メニューの[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。

        →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

      5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。

    • 互換モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[ネットワークの性能]-[全体]を選択します。

        →[性能監視-全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。

      3. [更新]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。

      4. [ポリシー]メニューの[ポリシーの配付]を選択します。

        →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

      5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。

  2. サーバ性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。

    • 通常モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューの[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

        →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

      3. [監視ポリシー]-[ポリシー]-[性能監視]-[サーバ]から選択し、[変更]ボタンをクリックした後に表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。

        IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてに対して本作業を実施します。

        初期設定ポリシーの場合、[変更]を行うことができないため、初期設定ポリシーを[複写]することで、初期設定ポリシーを複写したポリシーに変更します。

      4. [監視ポリシー]-[ポリシーグループ]から「c.」の作業を行ったポリシーが属するポリシーグループすべてに対して、[操作]メニューの[配付]を選択し、ポリシーを配付します。

    • 互換モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューから、[ポリシーの定義]-[サーバの性能]-[設定]を選択します。

      3. IPアドレス/ホスト名を変更したノードに配付しているポリシーを選択し、[変更]ボタンをクリックした後に表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。

        IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてについて、本作業を実施します。

      4. [ポリシー]メニューの[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。

        →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

      5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。

  3. サーバ性能監視機能の監視対象としている運用管理サーバのIPアドレスを変更した場合、プライマリノードとセカンダリノードで、テキストエディタなどを使用して以下のファイルを編集し、変更後のIPアドレスに修正します。

    [ファイル名]

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.DM\MpTrfExA\usr\TrapHost.ini

    [変更箇所]

    ;; TrapHost.ini
    [SnmpTrap]
    HostName1=10.20.30.41 *1
    HostName2=10.20.30.42 *2

    *1: プライマリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。

    *2: セカンダリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。

性能監視の動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。


リモート操作の変更


自動運用支援の変更

運用管理クライアントで、運用している環境に合わせて、以下の作業を行ってください。

  1. 運用管理クライアント、またはクライアントで以下の手順を行います。

    【運用管理クライアントの場合】

    1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。

      →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 接続するサーバの[ホスト名]、[ユーザ名]、[パスワード]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

      →[システム監視設定]ウィンドウが表示されます。

    【クライアントの場合】

    [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視クライアント設定]を選択します。

    →[システム監視クライアント設定]ウィンドウが表示されます。

  2. [イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

    1. [イベント]メニューから[イベントの更新]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 運用管理サーバのホスト名で特定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。

  3. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

    →[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    1. [通知/実行アクション]タブを選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    2. [音声通知]タブを選択し、[音声通知を実行するホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。

  4. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

    →[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    1. [通知/実行アクション]タブを選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    2. [詳細設定]ボタンをクリックします。

      →[アクション定義(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. [リモートコマンド]タブを選択し、[発行先:]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。

    4. [SNMPトラップ]タブを選択し、[トラップ通信先]の[ホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。

  5. [システム監視設定]ウィンドウ、または[システム監視クライアント設定]ウィンドウで、[アクション環境設定]ボタンをクリックします。

    →[アクション環境設定]ウィンドウが表示されます。

    1. [アクション実行先]タブを選択し、運用管理サーバのホスト名を指定している場合、変更後のホスト名に変更し、[OK]ボタンをクリックします。

資源配付の変更

以下の手順に従って、各コンピュータ上で部門管理サーバのシステム定義(配付経路)の変更作業を実施してください。

  1. 部門管理サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。

  2. 業務サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。


スクリプトファイルの変更

スクリプトファイル内で、該当IPアドレス/ホスト名を使用し、処理を行っている場合、以下の手順に従って、操作を実施してください。

  1. 運用管理サーバで、該当するスクリプト内に書かれているIPアドレス/ホスト名を変更します。

  2. 運用管理サーバで(運用管理クライアント)同スクリプトを使用しているシステムへ、インテリジェントサービスのポリシー設定を配付します。


プロセス監視の変更

プロセス監視の動作環境ファイルを変更します。

監査ログ管理の変更

運用中に、IPアドレス、ホスト名の変更を実施、またはネットワーク構成の変更により、運用管理サーバ自身のホスト名から、物理IPアドレスを求めることができない場合は、ログ収集コマンド(mpatmlog)を以下のように変更する必要があります。

mpatmlog -H サーバ名 [部門管理サーバ/業務サーバから運用管理サーバへ通信できる運用管理サーバのIPアドレス]

mpatmlog(ログ収集コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。


インベントリ管理の変更

インストールレス型エージェント監視機能によるインベントリ収集を実施している場合、以下の設定変更が必要となります。

cmcntagl(インベントリ管理接続環境変更コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。