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Symfoware Server V11.0.1 セキュリティ運用ガイド
Symfoware

11.9 REVOKE文

機能

権限を削除します。

記述形式

表、順序、ルーチンに対する権限の削除またはロールから権限を削除

ロールを他の利用者から削除

構文の構成

一般規則

ALL PRIVILEGES
  • ALL PRIVILEGESが指定された場合、REVOKE文実行者から付与されたすべての権限が削除されます。

動作リスト

動作リストに指定する権限の一般規則を以下に示します。

INSERT
  • 付与者に対して表に行を挿入する権限(INSERT権)が削除されます。

UPDATE
  • 付与者に対して表の行を更新する権限(UPDATE権)が削除されます。

DELETE
  • 付与者に対して表の行を削除する権限(DELETE権)が削除されます。

SELECT
  • 付与者に対して表の行または順序を参照する権限(SELECT権)が削除されます。

EXECUTE
  • 付与者に対してルーチンを実行する権限(EXECUTE権)が削除されます。

対象名
  • 対象名は、権限の対象となる資源の名前です。

表名
  • 権限がINSERT、UPDATE、DELETEまたはSELECTの場合に、権限を削除する表の名前を指定します。

ルーチン名
  • 権限がEXECUTEの場合に、権限を削除するルーチンの名前を指定します。

順序名
  • 権限がSELECTの場合に、権限を削除する順序の名前を指定します。

ロール名(ロールを他の利用者から削除する場合に指定)

権限受領者
PUBLIC
  • PUBLICは、データベースをアクセスするすべての人を意味します。

認可識別子
  • 権限を削除する認可識別子を指定します。

  • 認可識別子は、18文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または9文字以内の日本語文字列を指定します。

  • 英小文字の区切り識別子を認可識別子に指定することはできません。

ロール名(ロールから権限を削除する場合に指定)
  • ロール名は、権限を削除するロールの名前を指定します。

  • 同じロール名を複数指定できません。

CASCADEおよびRESTRICT(削除動作)
  • CASCADEおよびRESTRICTは、“削除動作”と呼びます。

CASCADE
  • CASCADEを指定した場合、付与した権限が削除されます。権限受領者が定義したビュー表(SELECT権のとき)、プロシジャルーチンに必要な権限を削除すると、これらの資源はすべて削除されます。

RESTRICT
  • RESTRICTを指定した場合、または削除動作を省略した場合、権限受領者が定義した資源に必要な権限を削除することはできません。以下のような場合は、対象となる資源を削除してから、権限を削除することが必要です。
    -  権限受領者が定義したビュー表が参照する表のSELECT権を削除する場合
    -  権限受領者が定義したビュー表が参照する順序のSELECT権を削除する場合
    -  権限受領者が定義したビュー表が参照するファンクションルーチンのEXECUTE権を削除する場合
    -  権限受領者が定義したプロシジャルーチンがSQL手続き文中で指定する表に対する必要な権限を削除する場合
    -  権限受領者が定義したプロシジャルーチンがSQL手続き文中で指定する順序に対するSELECT権を削除する場合
    -  権限受領者が定義したプロシジャルーチンがSQL手続き文中で指定するプロシジャルーチンのEXECUTE権を削除する場合
    -  権限受領者が定義したプロシジャルーチンがSQL手続き文中で指定するファンクションルーチンのEXECUTE権を削除する場合

  • RESTRICTを指定した場合、または削除動作を省略した場合で以下の場合は、処理を実行することはできません。
    -  ロールから権限を削除することで、ビュー表またはプロシジャルーチンの定義者からこれらの資源に必要な権限がなくなる場合

使用例

1

在庫表の利用者“YAMADA”から全権限を削除します。

REVOKE ALL PRIVILEGES ON STOCKS.在庫表 FROM YAMADA
2

ロール“STOCKS_A2”から権限を削除します。

REVOKE SELECT,UPDATE,INSERT ON STOCKS.在庫表 FROM ROLE STOCKS_A2
3

ロール“STOCKS_A2”を他の利用者“SUZUKI”から削除します。

REVOKE STOCKS_A2 FROM SUZUKI