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Symfoware Server V11.0.1 セキュリティ運用ガイド
Symfoware

11.5 CREATE USER文(利用者定義文)

機能

データベースシステムにアクセスする利用者を定義します。

記述形式

一般規則

認可識別子
  • 作成する利用者の名前を指定します。

  • 認可識別子は、18文字以内の先頭が英字で始まる英数字、または9文字以内の日本語文字列を指定します。

  • 認可識別子は、RDBシステム内で一意でなければなりません。

  • 英小文字の区切り識別子を認可識別子に指定することはできません。

WITH
  • DBMSを指定した場合は、利用者をSymfoware/RDBで管理します。

  • OSを指定した場合は、利用者はOSのユーザ名に対応させて管理します。

PASSWORD

パスワードは、以下の形式で指定します。

  • パスワードは、以下の文字で構成される文字列定数で指定します。

    • 英字

    • 数字

    • 特殊文字

    • 拡張文字

  • パスワードは、最低長以上8バイト以下の長さで指定します。最低長はセキュリティパラメタ“MIN_PASSWORD_SIZE”で変更することができます。

  • 文字列中に2つ以上の英字を含まなければなりません。また、1つ以上の数字、特殊文字または拡張文字を含まなければなりません。

  • パスワードは利用者名と比較して同じものやずらしたもの、反転したものであってはなりません。

FOR
  • 認可識別子を、利用者として定義します。

ユーザパラメタ名
  • ユーザパラメタのパラメタ名を指定します。指定可能なユーザパラメタは以下のとおりです。

    • PASSWORD_CHANGE_TIME

    • PASSWORD_LIMIT_TIME

    • INVALID_PASSWORD_WAIT_TIME

    • INVALID_PASSWORD_TIME

    • MIN_PASSWORD_SIZE

  • ユーザパラメタ名の指定は、WITH句にDBMSを指定して、利用者の認可識別子とパスワードをSymfoware/RDBで管理する場合のみ有効となります。

  • ユーザパラメタは、利用者ごとにチューニングが可能です。これらのパラメタは利用者登録を使用している場合に指定できます。ユーザパラメタは、SET SYSTEM PARAMETER文で指定します。ただし、RESOURCE_LIMIT_CHECKは指定できません。また、DEFAULT_ROLEは、ALTER USER文でのみ指定できます。

    ユーザパラメタの詳細については、“11.12 SET SYSTEM PARAMETER文”を参照してください。

ユーザパラメタ値
  • ユーザパラメタのパラメタの値を指定します。

使用例

1

認可識別子“SUZUKI”をデータベース利用者として定義します。

CREATE USER SUZUKI
  WITH DBMS PASSWORD 'ABC001@'
  FOR USER 
2

認可識別子“SATO”に対して、1つのコネクションで使用可能なメモリ量“MAX_MEMORY_USE”を8メガバイト、1つのコネクションで使用可能な作業用ファイルの量“MAX_WORKFILE_USE”を100メガバイトに定義します。

CREATE USER SATO 
  WITH DBMS PASSWORD '888##FF'
  FOR USER
  MAX_MEMORY_USE=8, 
  MAX_WORKFILE_USE=100