テンポラリログファイルは、ダウンリカバリに必要なログが格納されているので、RDBシステムの運用前に必ず作成しなければならないファイルです。
クラスタシステム内のノードがダウンし、その業務を再開するまでの時間を短縮するためにフラッシュトリートメントリカバリ機能を利用することができます。
フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用するためには、テンポラリログの作成時にftrオプションを指定します。なお、フラッシュトリートメントリカバリ機能は、ホットスタンバイ機能との併用の場合にのみ有効です。
テンポラリログファイルの作成はrdblogコマンドのGオプションおよびtオプションによって行います。
なお、テンポラリログファイルは、ログ管理ファイルと同じローデバイスに作成することができます。
BIログ域500M、AIログ域500M、トランザクションエントリ数400およびログインデックス域を/dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001に作成する場合
$ rdblog -G -t -ftr /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001 -in -in 500M 500M 400
注意
BIログ域サイズ、AIログ域サイズおよびトランザクションエントリ数は、フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用しない場合における見積り値の2倍の値を指定してください。この結果、BIログ域サイズ、AIログ域サイズが16ギガバイト以上となった場合には、スケーラブルログ運用を実施し、BIログ域サイズ、AIログ域サイズを16ギガバイト未満になるようにログ環境をわけてください。なお、テンポラリログ域の見積り値については、“セットアップガイド”を参照してください。
スケーラブルログ運用を行う場合、フラッシュトリートメントリカバリ機能の指定の有無およびフラッシュトリートメントリカバリ種別(同期・非同期)は、ロググループ間で混在しないでください。なお、混在して指定した場合は、クラスタアプリケーションが起動できません。