Symfoware/RDBは、システムの負荷状況を知るために、RDBシステム資源の使用情報を収集できます。このRDBシステム資源の負荷情報は、RDBシステムを最適にチューニングするための基礎データとなります。
RDBシステム資源の負荷情報は、rdbsarコマンドを使用して収集します。rdbsarコマンドによる通信情報、テンポラリログへのログ転送状態の表示例を以下に示します。なお、本コマンドを実行することによって出力される情報は、本コマンドを実行したRDBシステムに関するものだけです。また、ロードシェア運用を行っている場合、ノードダウンにより、資源の偏在先となるRDBシステムが変更となった資源に関しては情報が出力されません。
通信情報を表示した場合(cオプション)。本オプションはロードシェア運用の場合だけ有効です。
$ rdbsar -c -e RDBII rdbsar DATE:2008/05/14 TIME:15/31/41 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) Time SendCnt RecvCnt SendQtty RecvQtty System SBufWTime RBufWTime SendWTime RecvWTime 15:31:41 3967 3842 6797983 5903728 RDBSYS2 0:003 0:000 0:008 - 15:31:41 5290 1 22675456 208 (RDBSYS1) 0:005 0:000 0:013 -
(1) 性能情報を取得した時刻
(2) 通信相手RDBシステムへデータを送信した回数
(3) 通信相手RDBシステムからデータを受信した回数
(4) 通信相手RDBシステムへ送信したデータ量(単位はバイト)
(5) 通信相手RDBシステムから受信したデータ量(単位はバイト)
(6) 通信相手RDBシステム名(待機ノードのRDBシステム名は()付きで表示)
(7) 通信相手RDBシステムへデータを送信する際の送信バッファ空き待ち時間 (単位は秒:ミリ秒)
(8) 通信相手RDBシステムからデータを受信する際の受信バッファ空き待ち時間 (単位は秒:ミリ秒)
(9) 通信相手RDBシステムへ送信バッファ上からデータを送信する際の送信待ち時間 (単位は秒:ミリ秒)
(10) 通信相手RDBシステムから受信バッファ上へデータを受信する際の受信待ち時間 (常に“-”を表示)
テンポラリログへのログ転送状態を確認する場合(lオプション)
$ rdbsar -l -g grp1 RDBII rdbsar DATE:2008/05/14 TIME:12/00/56 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) (14) (15) (16) Time BiBlock AiBlock BiWrite AiWrite IxWrite RcpOver TrnOver BiOver LongTrn BufReq ArcReq BiSBlock AiSBlock BiSNum AiSNum 12:00:56 46775 49415 1519 8930 132 0 0 0 0 0 0 46775 49415 1519 8930
(1) 性能情報を取得した時刻
(2)~(12) “RDB運用ガイド”を参照してください。
(13) BIログの送信ブロック数
(14) AIログの送信ブロック数
(15) BIログの送信回数
(16) AIログの送信回数
参照
rdbsarコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。また、rdbsarコマンドで出力される情報の詳細については、“RDB運用ガイド”を参照してください。