ロードシェア運用の環境を定義するために、ロードシェア構成パラメタファイル、/opt/FJSVrdbpc/etc/CAPITAL.netを編集します。
編集後は、ロードシェア構成パラメタファイルを、すべてのCapitalシステムに複写します。
ロードシェア構成パラメタファイルに設定するパラメタについて以下に示します。
Capitalシステム(管理システム)のRDBシステム名を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBCAPITAL = CAPITAL
RDBシステム間の通信方法(TCP/IP)を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBCOMTYPE = TCP
他ノードで動作しているアプリケーションがリモートアクセスするための環境を保持しておく個数を指定します。1つのアプリケーションがリモートアクセスすると、1つの環境を使用します。環境が不足した場合には、動的に環境を生成します。
本パラメタにより、他ノードからのリモートアクセスのために使用するメモリの初期量として、Symfoware/RDB起動時にRDBCOOPNUM×500キロバイト程度のメモリをリザーブします。
目安として、他ノードで実行されるアプリケーション数の総和を指定してください。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBCOOPNUM = リモートアクセス数
他ノードとの通信時に、大量データ送受信用の通信バッファサイズを使用するか否かを指定します。
本指定の省略時は、NOが指定されたものとみなします。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBDWHINCOM = 通信バッファサイズのチューニング方式
他ノードとの通信時に、大量データ送受信用の通信バッファサイズを使用します。
他ノードとの通信時に、大量データ送受信用の通信バッファサイズを使用しません。
ユーザロググループの配置先と引継ぎ先を指定します。
注意
ユーザロググループ数分のRDBLOGGROUPパラメタを記述してください。
同一のユーザロググループを、複数のRDBLOGGROUPパラメタから指定しないでください。
1つのRDBLOGGROUPパラメタ内に、同一のRDBシステム名を指定しないでください。
存在しないユーザロググループ名を指定した場合、Symfoware/RDBの起動時にエラーとなります。
記述形式は、以下のとおりです。
RDBLOGGROUP=(ユーザロググループ名,配置先RDBシステム名[,引継ぎ先RDBシステム名]…)
注意
ユーザロググループ名、配置先RDBシステム名、引継ぎ先RDBシステム名は、必ず括弧で括ってください。
記述例
ロードシェア構成パラメタファイルの記述例を以下に示します。
# # 作成日 : 2010.06.14 # RDBCAPITAL=CAPITAL RDBCOMTYPE=TCP RDBCOOPNUM=300 RDBLOGGROUP=(grp1,rdbsys1,rdbsys2,rdbsys3) RDBLOGGROUP=(grp2,rdbsys2,rdbsys3,rdbsys1) RDBLOGGROUP=(grp3,rdbsys3,rdbsys1,rdbsys2)