ディスク装置の電源が未投入状態でSymfoware/RDBを起動した場合、“qdg12079e”のシステムメッセージが出力され、該当するデータベーススペースがアクセス禁止状態になります。また、データベーススペースが割り付けられているローデバイスの容量や属性が変更されている状態でSymfoware/RDBを起動した場合、“qdg12353e”、“qdg12354e”または“qdg12355e”のシステムメッセージが出力され、該当するデータベーススペースがアクセス禁止状態になります。
ディスク装置の電源が未投入状態の場合のリカバリ方法は、ディスク装置の電源を投入したときに、システム上で該当するディスク装置が参照可能となるか、ならないかでリカバリ操作の手順が異なります。ディスク装置が参照可能とならない場合には、システムの再起動の処理が必要です。
以下に、ディスク装置の電源が未投入の状態またはデータベーススペースが割り付けられているローデバイスの容量や属性が変更されている状態でSymfoware/RDBを起動した場合のリカバリ方法について説明します。
データベーススペースをGDSボリュームなどのディスク管理製品のボリュームに割り付けている場合は、ディスク管理製品のマニュアルに従ってリカバリ操作を実施してください。また、ネットワークファイルを配置したディスク装置上のデータベーススペース、およびGDSボリュームなどのディスク管理製品のボリューム上のデータベーススペースで、上記のメッセージが出力されてアクセス禁止となった場合、出力されたすべてのデータベーススペースに対して、rdbexspcコマンドで接続処理を行う必要があります。
以下に、rdbexspcコマンドの例を示します。
$ rdbexspc -mattach pmt -p 在庫管理DB.DBSP_1
参照
各コマンドのオプションの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
リカバリ操作の手順
運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。
(1) スタンバイ型のクラスタアプリケーションを起動します。 ――― rdbstartコマンド ★ 障害発生 (2) 対象データベーススペースがハードウェア障害が ――― rdbinfコマンド 原因でアクセス禁止の状態であるかを確認します。 (pオプション) (3) ディスク装置の電源が未投入であるかを確認します。 未投入 ⇒(4) 投入済 ⇒“RDB運用ガイド”の“媒体障害からのリカバリ” を参照し、データベースをリカバリしてください。 (データベーススペースを割り付けたデバイスが、 削除されている可能性があります) (4) 対象データベーススペースが格納されたディスク装置の電源を 投入し、システム上から該当するディスク装置が参照可能であるかを 確認します。 参照可能 ⇒(6) 参照不可能 ⇒(5) (5) クラスタアプリケーションの保守停止、 クラスタアプリケーションの保守停止解除をします。⇒(7) (6) 対象データベーススペースをSymfoware/RDBに接続します。 ――― rdbexspcコマンド (mattach pmtオプション) (7) 対象データベーススペースがリカバリされたことを確認します。――― rdbinfコマンド (pオプション) (8) 目的業務を実行します。