RDBシステムをクラスタシステムに登録します。
運用ノードでrdbhsrscコマンドのaオプションを指定し、かつnオプションにすべての待機系のSysNode名を指定することにより、実行した運用ノードと、nオプションで指定したすべての待機ノードにRDBシステムを登録します。SysNode名は、クラスタノード名に“RMS”を付加した形式で指定します。
RDA-SVも併せて利用する場合は、RDASVオプションにONを指定してください。
参照
rdbhsrscコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
注意
rdbhsrscコマンドは、スーパユーザのみ実行可能です。
RDBシステム名をつける運用の場合は、環境変数RDBNAMEで指定されたRDBシステム名を使用します。環境変数RDBNAMEで指定したRDBシステム名が正しいことを確認してから、RDBシステムのリソース情報の登録を行ってください。RDBシステム名をつけない運用の場合は、“RDBII”の名前でクラスタシステムに登録します。
node1上でRDBシステムのリソース情報の登録を行う場合
(1:1運用待機のホットスタンバイ機能を利用した運用の場合)
node1上でRDBシステムのリソース情報の登録を行う場合
(カスケードのホットスタンバイ機能を利用した運用の場合)
フェイルオーバ運用で、RDBシステム情報を表示する場合
# rdbhsrsc -p RDBII rdbhsrsc DATE:2008/05/14 TIME:14/13/46 Resource:rdbsys1 Interval:3 Lang :ja_JP.eucJP Mode :hotstandby RDA-SV :off Timeout : 600 ChkTimes : 6 Action : message SysNode :node1RMS SysNode :node2RMS
タイムアウト時間、チェック回数とプロセス監視間隔の見積りと設定
リソース情報の登録時にiオプションでプロセス監視間隔、tオプションでタイムアウト時間、rオプションでタイムアウトチェック回数、fオプションで無応答検出時のアクションの設定を行うことができます。
Symfoware/RDBではタイムアウト時間内にサーバプロセスからのレスポンスがなかった場合やSymfoware/RDBプロセスダウンなどを検出するために、Symfoware/RDBのサーバプロセスを監視するプロセスが、プロセス監視間隔ごとにチェックを行います。タイムアウトとは、タイムアウト時間内にサーバプロセスから応答がない状態です。このタイムアウトがrオプションで指定したタイムアウトチェック回数分続くと、クラスタ無応答として検出します。無応答を検出すると、設定したタイムアウト時間内に正常なレスポンスを保証できなかったと判断し、メッセージ出力にてユーザに伝えるか、クラスタ切替えを行います。これらを踏まえてタイムアウト時間の見積りをしてください。
以下にタイムアウト時間の見積式を示します。なお、一時的な高負荷処理の誤検出を防ぐために、チェック回数はデフォルト値にすることを推奨します。
タイムアウト時間 = 1SQL文の最大レスポンス時間 × (多重度 / CPU数)
(単位:秒)
各オプションを省略したときの値は次のとおりです。
プロセス監視間隔(i) Interval : 3(秒) タイムアウト時間(t) Timeout : 0(監視しない) チェック回数(r) ChkTimes : 6(回) 無応答検出時のアクション(f) Action : message
注意
クラスタアプリケーションが起動している状態では、rdbstartコマンドおよびrdbstopコマンドによるRDBシステムの起動および停止は行わないでください。
無応答時のアクションについて
リソース情報の登録時に、fオプションで無応答検出時のアクションの設定を行うことができます。fオプションの指定による動作の違いを以下に示します。
qdg13960wのメッセージを出力し、タイムアウト時間内にレスポンスを保証できなかったことを通知します。
qdg12673uのメッセージを出力し、クラスタ切替えを行います。