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Symfoware Server V11.0.0 トラブルシューティング集(データベース簡単運用編)
Symfoware

B.2 異常プロセスとコアファイルの特定

アプリケーションプロセスが異常終了する場合と、ファンクションルーチンのプロセスが異常終了する場合の2種類があります。
アプリケーションプロセスが異常終了した場合には、Symfoware Server内部で自動的に回収処理がスケジュールされ、メッセージは出力されません。psコマンドなどを使用して、プロセスの存在を確認してください。
また、ファンクションルーチンのプロセスが異常終了した場合には、ファンクションルーチンを指定したSQL文には以下の例外事象が通知されます。

SQLSTATE = 39000
SQLMSG   = JYP4556E データ送受信中にファンクションルーチンを実行するプロセスが異常終了しました.

また、メッセージログファイルに出力されます。

SolarisLinuxメッセージログファイルは、データ格納先/SFWD/RDBシステム名/USR/REPORT配下に“RDBシステム名.log”および“RDBシステム名.old”という名前で作成されます。

Windowsメッセージログファイルは、データ格納先:\SFWD\RDBシステム名\USR\REPORT配下に“RDBシステム名.log”および“RDBシステム名.old”という名前で作成されます。

Tue Feb  1 09:18:19 2002
rdb: INFO: qdg13783i:ファンクションルーチンを実行するプロセスのコアファイルを採取しました
    コアファイル名はD:\SFWD\RDB1\USR\CORE\core_fnc_14275.020201.091819です (システム名=rdb1) (注)

Tue Feb  1 09:18:19 2002
rdb: INFO: qdg14248i:OSで設定されたコアファイルの出力規約に従いコアファイルを採取しました プロセス名 rdbsfunc プロセスID 10865 ユーザID 0 グループID 0 (システム名=rdb1) (注)

Tue Feb  1 09:18:19 2002
rdb: ERROR: qdg13781u:ファンクションルーチンを実行するプロセスが異常終了しました
    原因=signal number : 11 (システム名=rdb1)

Tue Feb  1 09:18:19 2002
rdb: ERROR: qdg13782u:ファンクションルーチンのライブラリ内で異常が発生しました (システム名=rdb1)

注)qdg13783iとqdg14248iは以下の条件により、どちらか一方が出力されます。

SolarisSolarisの場合
qdg13783iが出力される場合

以下の条件をすべて満たす場合、qdg13783iが出力されます。

  • coreadmコマンドを使用して、OSのコアファイルの出力規約にコアファイルの出力先ディレクトリを指定していない

  • コアファイル名に“core”を指定している

qdg14248iのメッセージが出力される場合

以下の条件のいずれかを満たす場合、qdg14248iのメッセージが出力されます。

  • coreadmコマンドを使用して、OSのコアファイルの出力規約にコアファイルの出力先ディレクトリを指定している

  • コアファイル名に“core”以外を指定している

LinuxLinuxの場合
qdg13783iが出力される場合

以下の条件をすべて満たす場合、qdg13783iが出力されます。

  • カーネルパラメタkernel.core_patternを使用して、OSのコアファイルの出力規約にコアファイルの出力先ディレクトリを指定していない

  • コアファイル名に“core”を指定している

qdg14248iのメッセージが出力される場合

以下の条件のいずれかを満たす場合、qdg14248iのメッセージが出力されます。

  • カーネルパラメタkernel.core_patternを使用して、OSのコアファイルの出力規約にコアファイルの出力先ディレクトリを指定している

  • コアファイル名に“core”以外を指定している

いずれの場合も、コアファイルが採取されます。アプリケーションのコアファイルは、アプリケーションを実行しているディレクトリに出力されます。ファンクションルーチンの場合には、以下の名前で出力されます。

SolarisLinuxデータ格納先/SFWD/RDBシステム名/USR/CORE配下に以下の名前で出力されます。

core_fnc_内部時間情報

Windowsデータ格納先:\SFWD\RDBシステム名\USR\CORE配下に以下の名前で出力されます。

core_fnc_内部時間情報

コアファイルが複数出力された場合は、直前の1ファイルだけ保存します。

注意

SolarisSolarisの場合

coreadmコマンドを使用して、OSのコアファイルの出力規約にコアファイルの出力先ディレクトリを指定している場合、または、コアファイル名に“core”以外を指定している場合は、無制限に出力されます。

LinuxLinuxの場合

カーネルパラメタのkernel.core_pattern を使用して、OSのコアファイルの出力規約にコアファイルの出力先ディレクトリを指定している場合、または、コアファイル名に“core”以外を指定している場合は、無制限に出力されます。