機能説明
以下の機能を持っています。
管理サーバとデータベース定義がV14.2.0以前の場合、データベースの異常有無のチェックと、データベース使用領域/空き領域を調査します。
管理サーバとデータベース定義がV14.2.0以前の環境において、(管理サーバをV14.3.0にバージョンアップ後)データベース環境をV14.3.0に変換できるかどうかを調査します。
管理サーバをV14.3.0にバージョンアップした環境で、データベース定義がV14.2.0以前の場合、データベースの異常有無のチェックと、データベース使用領域/空き領域を調査します。
管理サーバをV14.3.0にバージョンアップした環境で、データベース定義がV14.2.0以前の場合、データベース環境をV14.3.0に変換できるかどうかを調査します。
V14.3.0にバージョンアップした管理サーバにおいて、データベース環境をV14.2.0以前からV14.3.0用へ変換します。
記述形式
SWDTK_DBCV.EXE {13.0|13.2|13.3|14.0|14.1|14.2|14.3} {/CK|/GO|/EX}
オプション
オプションの文字列は、英大文字/英小文字が使用できます。全角文字での指定はできません。
データベース定義がV13.0.0のときで、かつ、オプションに /CK を指定している場合に指定します。
データベース定義がV13.2.0/V13.2.1のときで、かつ、オプションに /CK を指定している場合に指定します。
データベース定義がV13.3.0のときで、かつ、オプションに /CK を指定している場合に指定します。
データベース定義がV14.0.0/V14.0.1のときで、かつ、オプションに /CK を指定している場合に指定します。
データベース定義がV14.1.0のときで、かつ、オプションに /CK を指定している場合に指定します。
データベース定義がV14.2.0のときで、かつ、オプションに /CK を指定している場合に指定します。
データベース定義がV13.0.0、V13.2.0/V13.2.1、V13.3.0、V14.0.0/V14.0.1、V14.1.0、V14.2.0、またはV14.3.0のときで、かつ、オプションに /GO か /EX を指定している場合に指定します。
データベース定義がV13.0.0、V13.2.0/V13.2.1、V13.3.0、V14.0.0/V14.0.1、V14.1.0、V14.2.0、またはV14.3.0のときで、かつ、オプションに /CK を指定している場合に指定します。
データベースの容量チェック、アクセス禁止DSIの存在チェックを行う場合に指定します。
「V14.3」を指定した場合は、データベースをV14.3.0に移行可能かどうかの判断も実施します。
管理サーバをV14.3.0にバージョンアップした後、使用できるオプションです。
初めてデータベースをV14.3.0の定義環境に変更する場合に指定します。(前回/GOを指定して移行が開始され、途中でエラーとなった場合など)一部のデータベース定義でも実施されている場合は、エラーとなります。
管理サーバをV14.3.0にバージョンアップした後、使用できるオプションです。
データベースを、強制的にV14.3.0の定義環境に変更する場合(2回目以降のコマンド実行時)に指定します。
前回/GOを指定して移行中にエラーが発生し、再実行する場合など、一部のデータベース定義が実施されている環境でだけ実行できます。
以下に、コマンドの実行目的別に、指定するオプションの一覧を示します。
【管理サーバがV14.2.0以前の場合】
移行前のデータベース環境 | コマンド実行目的 | |
---|---|---|
データベースの異常有無のチェック、データベース使用領域/空き領域を調査する | データベース環境をV14.3.0に変換できるかどうかを調査する | |
V13.0.0 | 13.0 /CK | 14.3 /CK |
V13.2.0/V13.2.1 | 13.2 /CK | 14.3 /CK |
V13.3.0 | 13.3 /CK | 14.3 /CK |
V14.0.0/V14.0.1 | 14.0 /CK | 14.3 /CK |
V14.1.0 | 14.1 /CK | 14.3 /CK |
V14.2.0 | 14.2 /CK | 14.3 /CK |
【管理サーバがV14.3.0の場合】
移行前のデータベース環境 | コマンド実行目的 | |||
---|---|---|---|---|
データベースの異常有無のチェック、データベース使用領域/空き領域を調査する | データベース環境をV14.3.0に変換できるかどうかを調査する | データベースをV14.3.0にバージョンアップする | ||
初回のコマンド実行時 | 2回目以降のコマンド実行時 | |||
V13.0.0 | 13.0 /CK | 14.3 /CK | 14.3 /GO | 14.3 /EX |
V13.2.0/V13.2.1 | 13.2 /CK | 14.3 /CK | 14.3 /GO | 14.3 /EX |
V13.3.0 | 13.3 /CK | 14.3 /CK | 14.3 /GO | 14.3 /EX |
V14.0.0/V14.0.1 | 14.0 /CK | 14.3 /CK | 14.3 /GO | 14.3 /EX |
V14.1.0 | 14.1 /CK | 14.3 /CK | 14.3 /GO | 14.3 /EX |
V14.2.0 | 14.2 /CK | 14.3 /CK | 14.3 /GO | 14.3 /EX |
備考. データベースをV14.3.0にバージョンアップ後、データベースの異常有無のチェックやデータベース使用領域/空き領域を調査する場合は、オプションに“14.3 /CK”を指定します。(7)
復帰値
管理サーバのバージョンおよびコマンド実行時のオプションにより、復帰値が異なります。
以下に関係を示します。
復帰値 | 復帰値の意味 | 管理サーバがV14.2.0以前 | 管理サーバがV14.3.0 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
オプションに/CKを指定した場合 | データベース移行前に、オプションに/CKを指定した場合 | オプションに/GOを指定した場合 | オプションに/EXを指定した場合 | データベース移行後に、オプションに/CKを指定した場合 | ||
1 | パラメーターエラー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
13 | Systemwalker Desktop Keeperのデータベースが構築されていない | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
14 | Systemwalker Desktop Keeperのサービスが起動していない | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
20 | データベース状態チェックエラー終了 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
30 | 容量不足で移行不可と判断 | ○ | ○ | ○ | - | - |
40 | 移行動作中断エラー | - | - | ○ | ○ | - |
41 | その他エラー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
50 | データベース状態チェック正常終了(エラーなし) | - | ○ (バージョンに14.2以前を指定時) | - | - | ○ |
60 | 移行可能と判断 | ○ | ○ (バージョンに14.3を指定時) | - | - | - |
70 | 正常移行完了 | - | - | ○ | ○ | - |
○:復帰値があります。
―:復帰値はありません。
コマンド格納場所
データベース関連ファイルのインストールフォルダ\DBEnv\SWDTK_DBCV.EXE
実行に必要な権限/実行環境
ローカルコンピュータのAdministratorsグループに所属するユーザーまたは、ドメインのDomain Adminsグループに所属するユーザーで行ってください。
管理サーバ、または統合管理サーバ上で実行してください。
管理サーバのサービスやバックアップ機能、リストア機能、Active Directory連携機能、Systemwalker Desktop Patrol構成情報取り込み機能など、他にデータベースをアクセスするプログラムをすべて停止してから実行してください。
データベース構築時のユーザーでログオンし、実行する必要があります。
注意事項
V13.0.0以降からV14.3.0に変換する場合に使用できます(V12からの変換には使用できません)。
データベースの変換を行う場合には、必ず移行前に、移行前のバージョンの機能を使用して管理情報、ログ情報のバックアップを行ってください。
14.2.0から移行した場合、運用データベースのみをV14.3.0形式に変換します。ログ閲覧データベースについては移行しません。そのため、バージョンアップ前にログ閲覧データベースを削除し、バージョンアップ後に再度データベースを作成し、データを入れてください。なお、ログ閲覧データベースに格納しているデータはバックアップできないため、前バージョンのログ閲覧データベースを作成する時に使ったデータをリストアツールで格納してください。
Windows Server® 2008環境で本コマンドを実行する場合は、コマンドプロンプトを「管理者として実行」で起動する必要があります。
使用例/実行結果/出力形式