ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 NSオプション 説明書
ServerView

A.1 rcxnetworkservice

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダ\SVROR\Manager\bin\rcxnetworkservice - NSアプライアンスの操作

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxnetworkservice - NSアプライアンスの操作


形式

rcxnetworkservice create -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name] [-mgrnet network/mask {-gw gateway | -gw name=gateway[, name=gateway]...}]
rcxnetworkservice delete -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name]
rcxnetworkservice setup -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name]
rcxnetworkservice register -file file.xml rcxnetworkservice unregister -file file.xml rcxnetworkservice update -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml -image image [-name name] [-mgrnet network/mask {-gw gateway | -gw name=gateway[, name=gateway]...}]
rcxnetworkservice list -ip ipaddress -user user -passwd password
rcxnetworkservice start -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name]
rcxnetworkservice stop -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name] [-force]
rcxnetworkservice restart -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name] [-force]
rcxnetworkservice lserver -file file
rcxnetworkservice registerimage

機能説明

rcxnetworkserviceは、NSアプライアンスを操作するためのコマンドです。


サブコマンド

create

NSアプライアンスをNSアプライアンス用の物理L-Server上にVMゲストとして作成します。

マネージャーの管理LANと異なるサブネットに属するNSアプライアンスを作成する場合、-mgrnetオプションと-gwオプションの指定が必要です。

delete

NSアプライアンスを削除します。

NSアプライアンスが起動中でもdeleteサブコマンドが実行された場合、NSアプライアンスは削除されます。このため、deleteサブコマンドを実行する場合、事前にNSアプライアンスを利用していないか確認してから行ってください。

rcxadm netdevice showコマンドを実行し、"AllocatedResources[XXX]:"の行に何も表示されていない場合、該当NSアプライアンスがL-Platformで使用されていないことを確認できます。

rcxadm netdevice showコマンドについては「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。

setup

NSアプライアンスの設定を行います。

以下の情報を設定します。

項目名

内容

ホスト名

NSアプライアンスのホスト名

ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のNetdevice要素のname属性値を設定します。

SNMPコミュニティー名

NSアプライアンスのSNMPエージェントのコミュニティー名

ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のReadCommunity要素の値を設定します。

アカウント

NSアプライアンスのアクセスアカウント

ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のUser要素の値を設定します。

パスワード

NSアプライアンスのアクセスアカウントのパスワード

ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のPassword要素の値を設定します。

管理者パスワード

NSアプライアンスのアクセスアカウントの管理者パスワード

ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のPrivilegedPassword要素の値を設定します。

セッションログ採取レベル

NSアプライアンスのセッションログの採取レベル

INFOレベルに設定します。

telnetの無通信監視

NSアプライアンスのtelnetセッションの無通信監視

無通信監視の時間を5分に設定します。

アプリケーション識別

NSアプライアンスのアプリケーション識別

  • DNS 53/udp

  • FTP 21/tcp

  • HTTP 80-82/tcp

  • HTTP 8080-8083/tcp

  • HTTPS 443/tcp

複数のNSアプライアンスに対して一括でsetupサブコマンドを実行した場合、一部のNSアプライアンスの設定に失敗することがあります。その場合、-nameオプションを指定し、設定に失敗したNSアプライアンスだけにsetupサブコマンドを再実行してください。

register

NSアプライアンスをネットワークデバイスとしてマネージャーに登録します。
ルールセットフォルダーが存在しない場合、自動的に作成されます。

参考

指定したネットワーク構成情報ファイル(XML定義)にハードウェア機器の情報が存在する場合、ハードウェア機器も登録されます。

unregister

マネージャーからNSアプライアンスの登録を解除します。

指定したネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に設定されているハードウェア機器の登録も解除されます。
ルールセットフォルダーは削除されません。必要に応じて手動で削除してください。

特定のネットワークデバイスだけ登録解除する場合、rcxadm netdevice deleteコマンドを使用してください。

rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。

update

NSアプライアンスのソフトウェアアップデートを行います。

NSアプライアンスの起動中にupdateサブコマンドが実行された場合でも、NSアプライアンスに対するソフトウェアアップデートが行われます。

このため、NSアプライアンスを停止したあと、updateサブコマンドを実行してください。

マネージャーの管理LANとNSアプライアンスが異なるサブネットに属する場合、-mgrnetオプションと-gwオプションの指定が必要です。

参考

ソフトウェアアップデートを行ったNSアプライアンスと同一の物理L-Server上に、createサブコマンドで新たに作成されるNSアプライアンスは、ソフトウェアアップデートが適用されたNSアプライアンスになります。

list

物理L-Server上のNSアプライアンスの一覧を表示します。

以下の情報が表示されます。

表A.1 NSアプライアンスの一覧情報

項目名

内容

NAME

NSアプライアンスの名前

ネットワークデバイスのIPアドレスになります。

STATUS

NSアプライアンスの状態

以下のどちらかが表示されます。

  • running

    NSアプライアンスが起動状態の場合

  • stop

    NSアプライアンスが停止状態の場合

start

NSアプライアンスを起動します。

stop

NSアプライアンスを停止します。

rcxnetworkservice setupコマンドによる設定が行われていないNSアプライアンスに対してstopサブコマンドを実行する場合、-forceオプションを指定してください。

-forceオプションを指定しない場合、stopサブコマンドはエラーになります。

restart

NSアプライアンスを再起動します。

rcxnetworkservice setupコマンドによる設定が行われていないNSアプライアンスに対して、restartサブコマンドは使用できません。NSアプライアンスをstopサブコマンドの-forceオプションで停止したあと、startサブコマンドで起動してください。

lserver

NSアプライアンス用の物理L-Serverを作成します。

参考

物理L-Serverの作成に指定したXMLファイルは、指定したファイルと同一フォルダーに以下の名前で保存されます。

NS_XMLファイル名.xml

指定したファイル:/root/ns_server

保存されるファイル:/root/NS_ns_server.xml

registerimage

イメージファイル格納フォルダーに格納したNSオプション用クローニングイメージをROR CEのマネージャーに登録します。


オプション

-ip ipaddress

ipaddressには、NSアプライアンスを作成している物理L-ServerにアクセスするためのIPアドレスを指定します。

-user user

userには、NSアプライアンスを作成している物理L-ServerにアクセスするためのユーザーIDを指定します。

-passwd password

passwordには、NSアプライアンスを作成している物理L-ServerにアクセスするためのユーザーIDのパスワードを指定します。

-file file.xml

file.xmlには、ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)を指定します。

複数のネットワークデバイスを一括作成するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)の場合、定義されたすべてのNSアプライアンスに対する処理を行います。

1つの物理L-Serverには、10個までNSアプライアンスの作成ができます。NSアプライアンスの操作のために指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)内のNSアプライアンスに関する情報は10個までです。

10個を超える場合は、ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)を分けて作成してください。

-name name

nameには、操作対象のNSアプライアンスの機器名を指定します。

ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)で指定された機器名のNSアプライアンスにだけ処理を行います。

-mgrnet network/mask

network/maskには、マネージャーの管理LANのネットワークアドレスとマスク値を設定します。

networkは、IPv4アドレス形式で指定します。

maskは、1~32の範囲で指定します。

管理LANのネットワークアドレスが192.168.1.0で24ビットマスクの場合

-mgrnet 192.168.1.0/24

-gw gateway

gatewayには、NSアプライアンスがマネージャーの管理LANにアクセスするための、ゲートウェイのIPアドレスをIPv4アドレス形式で指定します。

-fileオプションで指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に複数のNSアプライアンスが定義されている場合、作成されるすべてのNSアプライアンスのゲートウェイのIPアドレスはgatewayに指定されたIPアドレスになります。NSアプライアンスごとにゲートウェイを変えたい場合は、-gwオプションをname=gateway形式で指定してください。

NSアプライアンスのゲートウェイを192.168.1.1にする場合

-gw 192.168.1.1

-gw name=gateway[, name=gateway]...

nameには、-fileオプションで指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に定義された装置名(Netdevice要素のname属性値)を指定します。

gatewayには、nameで指定したNSアプライアンスがマネージャーの管理LANにアクセスするための、ゲートウェイのIPアドレスをIPv4アドレス形式で指定します。

-fileオプションで指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に複数のNSアプライアンスが定義されている場合、作成されるNSアプライアンス単位にゲートウェイをカンマ(",")で区切って指定します。

NSアプライアンス(NS1およびNS2)を作成するときに、NS1のゲートウェイを192.168.1.1、NS2のゲートウェイを192.168.2.1にする場合

-gw NS1=192.168.1.1,NS2=192.168.2.1

-force

NSアプライアンスを強制的に停止または再起動します。

サブコマンドが"stop"または"restart"の場合に指定できます。

-image image

imageには、NSアプライアンスの修正イメージを指定します。

-file file

物理L-Server作成用の設定ファイルを指定します。設定ファイル内は、以下の形式で記載してください。

"項目名"=設定値

以下の項目が設定できます。

項目名

説明

設定値

FOLDER

配備先リソースフォルダー

L-Serverを配備するフォルダー

階層指定を行う場合、以下のように記載します。

リソースフォルダー名/リソースフォルダー名

テナントフォルダー名/リソースフォルダー名

リソースフォルダー名/テナントフォルダー名

LSERVER

L-Server名

配備するL-Serverの名前

IMAGE

イメージ

配備に使用するNSオプション用クローニングイメージ

FC_CONNECTION

FC接続パターン

(省略可)

FC接続パターンファイルの拡張子を除いたファイル名

FC接続パターンファイルの詳細は。「導入ガイド CE」の「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。

MODEL

L-Serverに割り当てるサーバのモデル名

(省略可)

L-Serverに割り当てるサーバのモデル名を指定します。

サーバのモデル名は、サーバリソースツリーのサーバリソースを選択し、[リソース詳細]タブでモデル名を確認できます。
省略した場合、"PRIMERGY BX924 S2"が指定されたものとして動作します。

DISK_NAME

事前作成LUNのディスク名

L-Serverに割り当てる、ストレージ管理製品で事前作成されたLUNのディスク名

VSTORAGE_NAME

仮想ストレージのリソース

(ストレージプールが指定された場合、省略可)

作成済み仮想ストレージのリソース名

STORAGE_POOL

ストレージプール

(仮想ストレージのリソースが指定された場合、省略可)

作成済みストレージプールのリソース名

異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。

リースフォルダー名/リソースプール名

NETWORK_NAME

ネットワーク

L-Serverが接続するネットワークリソース名

管理LANリソースを指定します。

IP_AUTO

IPアドレス自動設定

L-Serverに割り当てるIPアドレスの自動設定について、以下から指定します。

  • true

    ネットワークリソースに設定しているアドレス範囲から自動割り当てします。

  • false

    アドレスを直接指定します。

IP_ADDRESS

IPアドレス

(IPアドレス自動設定でfalseを指定した場合に指定)

IPアドレス

MAC_[index]_AUTO (*1)

MACアドレス自動設定

NICに割り当てるMACアドレスの自動設定について指定します。

以下のどちらかを指定します。

  • true

    MACアドレスを自動割り当てします。

  • false

    アドレスを直接指定します。

MAC_[index]_ADDRESS (*1)

MACアドレス

(MACアドレス自動設定でfalseを指定した場合に指定)

MACアドレス

ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた形式で指定します。

MAC_[index]_RESOURCE (*1)

MACアドレスセットリソース

(MACアドレス自動設定でtrueを指定した場合に指定。
MACアドレスプールが指定された場合、指定不可)

MACアドレスの払い出し元のアドレスセットリソース

MAC_[index]_POOL (*1)

MACアドレスプール

(MACアドレス自動設定でtrueを指定した場合に指定
MACアドレスセットリソースが指定された場合、指定不可)

MACアドレス払い出し元のアドレスプール

HBA

HBA数

L-Serverに割り当てるHBA数

WWN_[index]_AUTO (*1)

WWN自動設定

(HBA数に指定した数だけ指定)

WWNの自動での割振りについて指定します。

以下のどちらかを指定します。

  • true

    自動設定

  • false

    手動設定

WWN_[index] (*1)

WWN

(WWN自動設定でfalseを指定した場合に指定)

WWN

コロン(":")で区切られたWWN形式で指定します。

WWN_[index]_RESOURCE (*1)

WWNアドレスセットリソース

(WWN自動設定でtrueを指定した場合に指定
WWNアドレスプールが指定された場合、指定不可)

WWNの払い出し元になるアドレスセットリソース

WWN_[index]_POOL (*1)

WWNアドレスプール

(WWN自動設定でtrueを指定した場合に指定
WWNアドレスセットリソースが指定された場合、指定不可)

WWNの払い出し元になるアドレスプール

ADDRESS_POOL

アドレスプール

L-Serverに割り当てるアドレスプール

異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。

階層指定を行う場合、以下のように記載します。

リースフォルダー名/リソースプール名

REDUNDANCY

冗長性

L-Serverに割り当てるサーバの冗長性について指定します。

以下のどちらかを指定します。

  • HA

    冗長化する

  • None

    冗長化しない

PHYSICAL_SERVER

物理サーバ

(サーバプールが指定された場合、省略可)

L-Serverに割り当てる物理サーバ

SERVER_POOL

サーバプール

(物理サーバが指定された場合、省略可)

L-Serverに割り当てる物理サーバを作成するリソースプール

異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。

階層指定を行う場合、以下のように記載します。

リースフォルダー名/リソースプール名

RESERVE_SERVER_POOL

予備設定サーバプール

(冗長性で"HA"を指定した場合に指定)

予備設定用のサーバプール

*1: indexは、0と1を指定します。

サブコマンドがlserverの場合に指定できます。

FOLDER=NSAPP
LSERVER=NSApp
IMAGE=NS_OPTION_BX924S2_001_001
DISK_NAME=NS
STORAGE_POOL=NS_Storage_Pool
NETWORK_NAME=AdminLAN
IP_AUTO=true
MAC_0_AUTO=true
MAC_1_AUTO=false
MAC_1_ADDRESS="XX:XX:XX:XX:XX:X1"
MAC_0_POOL=NS_Pool
HBA=1
WWN_0_AUTO=true
WWN_0_POOL=NS_Pool
ADDRESS_POOL=NS_pool
REDUNDANCY=HA
PHYSICAL_SERVER=BX924
RESERVE_SERVER_POOL=NS_Server_Pool


使用例