名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxnetworkservice - NSアプライアンスの操作
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxnetworkservice - NSアプライアンスの操作
形式
rcxnetworkservice create -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name] [-mgrnet network/mask {-gw gateway | -gw name=gateway[, name=gateway]...}]
rcxnetworkservice delete -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name]
rcxnetworkservice setup -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name]
rcxnetworkservice register -file file.xml rcxnetworkservice unregister -file file.xml rcxnetworkservice update -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml -image image [-name name] [-mgrnet network/mask {-gw gateway | -gw name=gateway[, name=gateway]...}]
rcxnetworkservice list -ip ipaddress -user user -passwd password
rcxnetworkservice start -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name]
rcxnetworkservice stop -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name] [-force]
rcxnetworkservice restart -ip ipaddress -user user -passwd password -file file.xml [-name name] [-force]
rcxnetworkservice lserver -file file
rcxnetworkservice registerimage
機能説明
rcxnetworkserviceは、NSアプライアンスを操作するためのコマンドです。
サブコマンド
NSアプライアンスをNSアプライアンス用の物理L-Server上にVMゲストとして作成します。
マネージャーの管理LANと異なるサブネットに属するNSアプライアンスを作成する場合、-mgrnetオプションと-gwオプションの指定が必要です。
NSアプライアンスを削除します。
NSアプライアンスが起動中でもdeleteサブコマンドが実行された場合、NSアプライアンスは削除されます。このため、deleteサブコマンドを実行する場合、事前にNSアプライアンスを利用していないか確認してから行ってください。
rcxadm netdevice showコマンドを実行し、"AllocatedResources[XXX]:"の行に何も表示されていない場合、該当NSアプライアンスがL-Platformで使用されていないことを確認できます。
rcxadm netdevice showコマンドについては「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。
NSアプライアンスの設定を行います。
以下の情報を設定します。
項目名 | 内容 |
---|---|
ホスト名 | NSアプライアンスのホスト名 ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のNetdevice要素のname属性値を設定します。 |
SNMPコミュニティー名 | NSアプライアンスのSNMPエージェントのコミュニティー名 ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のReadCommunity要素の値を設定します。 |
アカウント | NSアプライアンスのアクセスアカウント ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のUser要素の値を設定します。 |
パスワード | NSアプライアンスのアクセスアカウントのパスワード ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のPassword要素の値を設定します。 |
管理者パスワード | NSアプライアンスのアクセスアカウントの管理者パスワード ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)のPrivilegedPassword要素の値を設定します。 |
セッションログ採取レベル | NSアプライアンスのセッションログの採取レベル INFOレベルに設定します。 |
telnetの無通信監視 | NSアプライアンスのtelnetセッションの無通信監視 無通信監視の時間を5分に設定します。 |
アプリケーション識別 | NSアプライアンスのアプリケーション識別
|
複数のNSアプライアンスに対して一括でsetupサブコマンドを実行した場合、一部のNSアプライアンスの設定に失敗することがあります。その場合、-nameオプションを指定し、設定に失敗したNSアプライアンスだけにsetupサブコマンドを再実行してください。
NSアプライアンスをネットワークデバイスとしてマネージャーに登録します。
ルールセットフォルダーが存在しない場合、自動的に作成されます。
参考
指定したネットワーク構成情報ファイル(XML定義)にハードウェア機器の情報が存在する場合、ハードウェア機器も登録されます。
マネージャーからNSアプライアンスの登録を解除します。
指定したネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に設定されているハードウェア機器の登録も解除されます。
ルールセットフォルダーは削除されません。必要に応じて手動で削除してください。
特定のネットワークデバイスだけ登録解除する場合、rcxadm netdevice deleteコマンドを使用してください。
rcxadm netdeviceコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.8 rcxadm netdevice」を参照してください。
NSアプライアンスのソフトウェアアップデートを行います。
NSアプライアンスの起動中にupdateサブコマンドが実行された場合でも、NSアプライアンスに対するソフトウェアアップデートが行われます。
このため、NSアプライアンスを停止したあと、updateサブコマンドを実行してください。
マネージャーの管理LANとNSアプライアンスが異なるサブネットに属する場合、-mgrnetオプションと-gwオプションの指定が必要です。
参考
ソフトウェアアップデートを行ったNSアプライアンスと同一の物理L-Server上に、createサブコマンドで新たに作成されるNSアプライアンスは、ソフトウェアアップデートが適用されたNSアプライアンスになります。
物理L-Server上のNSアプライアンスの一覧を表示します。
以下の情報が表示されます。
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | NSアプライアンスの名前 ネットワークデバイスのIPアドレスになります。 |
STATUS | NSアプライアンスの状態 以下のどちらかが表示されます。
|
NSアプライアンスを起動します。
NSアプライアンスを停止します。
rcxnetworkservice setupコマンドによる設定が行われていないNSアプライアンスに対してstopサブコマンドを実行する場合、-forceオプションを指定してください。
-forceオプションを指定しない場合、stopサブコマンドはエラーになります。
NSアプライアンスを再起動します。
rcxnetworkservice setupコマンドによる設定が行われていないNSアプライアンスに対して、restartサブコマンドは使用できません。NSアプライアンスをstopサブコマンドの-forceオプションで停止したあと、startサブコマンドで起動してください。
NSアプライアンス用の物理L-Serverを作成します。
参考
物理L-Serverの作成に指定したXMLファイルは、指定したファイルと同一フォルダーに以下の名前で保存されます。
NS_XMLファイル名.xml |
例
指定したファイル:/root/ns_server
保存されるファイル:/root/NS_ns_server.xml
イメージファイル格納フォルダーに格納したNSオプション用クローニングイメージをROR CEのマネージャーに登録します。
オプション
ipaddressには、NSアプライアンスを作成している物理L-ServerにアクセスするためのIPアドレスを指定します。
userには、NSアプライアンスを作成している物理L-ServerにアクセスするためのユーザーIDを指定します。
passwordには、NSアプライアンスを作成している物理L-ServerにアクセスするためのユーザーIDのパスワードを指定します。
file.xmlには、ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)を指定します。
複数のネットワークデバイスを一括作成するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)の場合、定義されたすべてのNSアプライアンスに対する処理を行います。
1つの物理L-Serverには、10個までNSアプライアンスの作成ができます。NSアプライアンスの操作のために指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)内のNSアプライアンスに関する情報は10個までです。
10個を超える場合は、ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)を分けて作成してください。
nameには、操作対象のNSアプライアンスの機器名を指定します。
ネットワーク構成情報ファイル(XML定義)で指定された機器名のNSアプライアンスにだけ処理を行います。
network/maskには、マネージャーの管理LANのネットワークアドレスとマスク値を設定します。
networkは、IPv4アドレス形式で指定します。
maskは、1~32の範囲で指定します。
例
管理LANのネットワークアドレスが192.168.1.0で24ビットマスクの場合
-mgrnet 192.168.1.0/24 |
gatewayには、NSアプライアンスがマネージャーの管理LANにアクセスするための、ゲートウェイのIPアドレスをIPv4アドレス形式で指定します。
-fileオプションで指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に複数のNSアプライアンスが定義されている場合、作成されるすべてのNSアプライアンスのゲートウェイのIPアドレスはgatewayに指定されたIPアドレスになります。NSアプライアンスごとにゲートウェイを変えたい場合は、-gwオプションをname=gateway形式で指定してください。
例
NSアプライアンスのゲートウェイを192.168.1.1にする場合
-gw 192.168.1.1 |
nameには、-fileオプションで指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に定義された装置名(Netdevice要素のname属性値)を指定します。
gatewayには、nameで指定したNSアプライアンスがマネージャーの管理LANにアクセスするための、ゲートウェイのIPアドレスをIPv4アドレス形式で指定します。
-fileオプションで指定するネットワーク構成情報ファイル(XML定義)に複数のNSアプライアンスが定義されている場合、作成されるNSアプライアンス単位にゲートウェイをカンマ(",")で区切って指定します。
例
NSアプライアンス(NS1およびNS2)を作成するときに、NS1のゲートウェイを192.168.1.1、NS2のゲートウェイを192.168.2.1にする場合
-gw NS1=192.168.1.1,NS2=192.168.2.1 |
NSアプライアンスを強制的に停止または再起動します。
サブコマンドが"stop"または"restart"の場合に指定できます。
imageには、NSアプライアンスの修正イメージを指定します。
物理L-Server作成用の設定ファイルを指定します。設定ファイル内は、以下の形式で記載してください。
"項目名"=設定値
以下の項目が設定できます。
項目名 | 説明 | 設定値 |
---|---|---|
FOLDER | 配備先リソースフォルダー | L-Serverを配備するフォルダー 階層指定を行う場合、以下のように記載します。 リソースフォルダー名/リソースフォルダー名 テナントフォルダー名/リソースフォルダー名 リソースフォルダー名/テナントフォルダー名 |
LSERVER | L-Server名 | 配備するL-Serverの名前 |
IMAGE | イメージ | 配備に使用するNSオプション用クローニングイメージ |
FC_CONNECTION | FC接続パターン (省略可) | FC接続パターンファイルの拡張子を除いたファイル名 FC接続パターンファイルの詳細は。「導入ガイド CE」の「B.1 定義ファイルの作成」を参照してください。 |
MODEL | L-Serverに割り当てるサーバのモデル名 (省略可) | L-Serverに割り当てるサーバのモデル名を指定します。 サーバのモデル名は、サーバリソースツリーのサーバリソースを選択し、[リソース詳細]タブでモデル名を確認できます。 |
DISK_NAME | 事前作成LUNのディスク名 | L-Serverに割り当てる、ストレージ管理製品で事前作成されたLUNのディスク名 |
VSTORAGE_NAME | 仮想ストレージのリソース (ストレージプールが指定された場合、省略可) | 作成済み仮想ストレージのリソース名 |
STORAGE_POOL | ストレージプール (仮想ストレージのリソースが指定された場合、省略可) | 作成済みストレージプールのリソース名 異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。 リースフォルダー名/リソースプール名 |
NETWORK_NAME | ネットワーク | L-Serverが接続するネットワークリソース名 管理LANリソースを指定します。 |
IP_AUTO | IPアドレス自動設定 | L-Serverに割り当てるIPアドレスの自動設定について、以下から指定します。
|
IP_ADDRESS | IPアドレス (IPアドレス自動設定でfalseを指定した場合に指定) | IPアドレス |
MAC_[index]_AUTO (*1) | MACアドレス自動設定 | NICに割り当てるMACアドレスの自動設定について指定します。 以下のどちらかを指定します。
|
MAC_[index]_ADDRESS (*1) | MACアドレス (MACアドレス自動設定でfalseを指定した場合に指定) | MACアドレス ハイフン("-")またはコロン(":")で区切られた形式で指定します。 |
MAC_[index]_RESOURCE (*1) | MACアドレスセットリソース (MACアドレス自動設定でtrueを指定した場合に指定。 | MACアドレスの払い出し元のアドレスセットリソース |
MAC_[index]_POOL (*1) | MACアドレスプール (MACアドレス自動設定でtrueを指定した場合に指定 | MACアドレス払い出し元のアドレスプール |
HBA | HBA数 | L-Serverに割り当てるHBA数 |
WWN_[index]_AUTO (*1) | WWN自動設定 (HBA数に指定した数だけ指定) | WWNの自動での割振りについて指定します。 以下のどちらかを指定します。
|
WWN_[index] (*1) | WWN (WWN自動設定でfalseを指定した場合に指定) | WWN コロン(":")で区切られたWWN形式で指定します。 |
WWN_[index]_RESOURCE (*1) | WWNアドレスセットリソース (WWN自動設定でtrueを指定した場合に指定 | WWNの払い出し元になるアドレスセットリソース |
WWN_[index]_POOL (*1) | WWNアドレスプール (WWN自動設定でtrueを指定した場合に指定 | WWNの払い出し元になるアドレスプール |
ADDRESS_POOL | アドレスプール | L-Serverに割り当てるアドレスプール 異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。 階層指定を行う場合、以下のように記載します。 リースフォルダー名/リソースプール名 |
REDUNDANCY | 冗長性 | L-Serverに割り当てるサーバの冗長性について指定します。 以下のどちらかを指定します。
|
PHYSICAL_SERVER | 物理サーバ (サーバプールが指定された場合、省略可) | L-Serverに割り当てる物理サーバ |
SERVER_POOL | サーバプール (物理サーバが指定された場合、省略可) | L-Serverに割り当てる物理サーバを作成するリソースプール 異なる階層で、同じ名前のストレージプールが存在する環境では、名前が特定できるように、階層を指定する必要があります。 階層指定を行う場合、以下のように記載します。 リースフォルダー名/リソースプール名 |
RESERVE_SERVER_POOL | 予備設定サーバプール (冗長性で"HA"を指定した場合に指定) | 予備設定用のサーバプール |
*1: indexは、0と1を指定します。
サブコマンドがlserverの場合に指定できます。
例
FOLDER=NSAPP
LSERVER=NSApp
IMAGE=NS_OPTION_BX924S2_001_001
DISK_NAME=NS
STORAGE_POOL=NS_Storage_Pool
NETWORK_NAME=AdminLAN
IP_AUTO=true
MAC_0_AUTO=true
MAC_1_AUTO=false
MAC_1_ADDRESS="XX:XX:XX:XX:XX:X1"
MAC_0_POOL=NS_Pool
HBA=1
WWN_0_AUTO=true
WWN_0_POOL=NS_Pool
ADDRESS_POOL=NS_pool
REDUNDANCY=HA
PHYSICAL_SERVER=BX924
RESERVE_SERVER_POOL=NS_Server_Pool
使用例
物理L-Server上のNSアプライアンスの一覧を表示する場合
>rcxnetworkservice list -ip 192.168.1.1 -user USER1 -passwd PASSWORD |