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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 設計ガイド
ServerView

12.5.6 テナントとテナント管理者の移行

V3.0からの移行

旧バージョンのテナント、テナント管理者およびテナント利用者はそのまま移行されます。ここでの移行操作は不要です。


V2.3からの移行

V2.3で運用していたテナントおよびテナント内のL-Serverはテナント管理ロールで操作することはできません。
V2.3で運用していたテナントをテナント管理ロールで操作するには、テナントの資産を新たに作成したテナントに移行する必要があります。

移行対象テナントの資産

移行が不要な場合は、兼任ロールを使用して操作してください。また、複数のテナントを1つのユーザーで操作する場合も兼任ロールを使用する必要があります。

以下の手順で、テナントとテナント管理者を移行します。

  1. テナントを作成します。

    RORコンソールの[テナント]タブで、新たにテナントを作成します。

  2. テナントのユーザーを変更します。

    移行するテナントのテナント管理者、テナントオペレーター、およびテナント監視者として運用するユーザーに対して、適切なロールを割り当てます。

    以下の手順で、ユーザーにロールを割り当てます。

    1. ユーザー情報をXML形式で、ファイルに出力します。

      >rcxadm user list -format xml > myusers.xml

      rcxadm userコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「7.1 rcxadm user」を参照してください。

    2. XMLファイルを編集します。

      テナント管理者、テナントオペレーター、およびテナント監視者として運用するユーザーだけを残し、他のユーザー情報をXMLファイルから削除します。

      テナント管理ロールを割り当てるように定義します。

      また、以下の情報を追加します。

      • メールアドレス

      • 氏名(名)

      • 氏名(姓)

      • フリガナ(名)

      • フリガナ(姓)

      テナント管理ユーザーのXML定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.8.1 テナント管理ロールおよびテナント利用者ロール」を参照してください。

      ユーザー"taro"に、テナント"NewTenant"のテナント管理者ロールを割り当てるXML定義例

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <Users>
        <User name="taro">
          <Roles>
            <Role name="tenant_admin">
              <Scopes>
                <Scope>NewTenant</Scope>
               </Scopes>
            </Role>
          </Roles>
          <MailAddress>taro@mail.example.com</MailAddress>
          <ActualName>
            <FirstName>taro</FirstName>
            <LastName>fujitsu</LastName>
            <FirstNameKana>タロウ</FirstNameKana>
            <LastNameKana>フジツウ</LastNameKana>
          </ActualName>
       </User>
      </Users>
    3. rcxadm userコマンドに、編集したXMLファイルを指定して、ユーザーに対して、テナント管理ロールを割り当てます。

      >rcxadm user modify -file my_tenantadmins.xml

  3. リソースを移動します。

    RORコンソールの[リソース]タブで、移行するテナント内の以下のリソースを移動します。L-Serverが起動している場合は停止してからリソースを移動してください。

    • ローカルプール内のリソース

      新たに作成したテナントのローカルプールまたはグローバルプールに移動します。

    • L-Server

      新たに作成したテナントに移動します。

  4. L-ServerをL-Platformへ取り込みます。

    cfmg_importlserverコマンドを使用してL-ServerをL-Platformへ取り込みます。

    > cfmg_importlserver -user taro -org NewTenant -lserver /NewTenant/lserverA

    詳細は「運用ガイド CE」の「7.2.3.2 L-Serverの取り込み」を参照してください。

  5. 移行前のテナントを削除します。

    rcxadm tenant deleteコマンドを使用して移行前のテナントを削除します。

    > rcxadm tenant delete -name /OldTenant