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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 設計ガイド
ServerView

9.3.6 管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへの事前設定

9.2.6 管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへの設定情報」で決定した情報を管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへ設定します。

情報を管理対象のブレードシステムのLANスイッチブレードへ設定する方法については、LANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。

参考

管理LAN以外のポートに対するVLANの設定は、RORコンソールの[リソース]タブからも設定できます。詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

注意

  • LANスイッチブレードの設定を行ったあとにLANスイッチブレードの構成定義情報をバックアップしてください。LANスイッチブレードの構成定義情報のバックアップ手順については、使用するLANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。

  • 本製品のLANスイッチブレードへの自動設定はtelnetまたはSSHを使用しています。

    telnetまたはSSH接続(SSHバージョン2)が無効になっている場合、telnetまたはSSH接続(SSHバージョン2)を有効にしてください。

    設定方法については、各機種のマニュアルを参照してください。

    また、LANスイッチブレードの機種により同時接続数が制限されているため、本製品のLANスイッチブレードへの設定を行う場合、ほかの接続をログアウトしておく必要があります。

  • telnet、SSHが使用できない場合、以下の機能は利用できません。

    • LANスイッチブレードの登録

    • LANスイッチブレードの基本情報の変更

    • LANスイッチブレードのVLAN設定と変更(内部接続ポート、外部接続ポート)

    • LANスイッチブレードのリストア

    • サーバ切替え(サーバ切替え時にネットワークの設定を変更する場合)

  • SSH接続(SSHバージョン2)は、以下のLANスイッチブレードに対して選択できます。

    • LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8 (1.00版以降)

    • LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2 (4.16版以降)

    • LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12 (3.12版以降)

    • LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 18/6 (3.12版以降)

  • PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8の場合、LANスイッチブレードで未設定の最大VLAN IDがoobポートに使用されています。telnet接続にoobポートを使用しており、LANスイッチブレードに最大VLAN IDの"4094"を設定している場合、以下の機能は利用できません。

    • LANスイッチブレードのVLAN設定と変更(内部接続ポート、外部接続ポート)

    • LANスイッチブレードのリストア

    • サーバ切替え(サーバ切替え時にネットワークの設定を変更する場合)

  • エンドホストモードを使用する場合は、デフォルトのpin-groupを使用して、新しくpin-groupは作成しないでください。また、Automatic VLAN uplink Synchronization(AVS)をdisableに設定してください。
    SBAX2は、pin-groupおよびAVSの機能がないため、この設定は必要ありません。

  • 以下のLANスイッチブレードにおいてリンクアグリゲーション設定したポートに対してVLAN設定を行う場合、その装置に対して以下の設定を行ってください。

    LANスイッチブレード

    • PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8

    設定

    • LLDP(Link layer Discovery Protocol)
      なお、LLDPの設定の際、[VLAN名称情報]は無効に設定してください。
      その他の項目は有効に設定してください。

なお、VLAN以外の設定はLANスイッチブレードに対して直接行ってください。


LANスイッチブレードのネットワーク設定(PRIMERGY BXシリーズの場合)

ブレードシステムの環境では、複数サブネットのLAN集約を実現するために、LANスイッチブレードのVLANを使用します。

LANスイッチブレードがPRIMERGY BX900/BX400シリーズであり、かつIBPモードで動作している場合、上記VLANの設定の代わりにIBPのポートグループ設定を行う事で同様のサービスを利用できます。

LANスイッチブレードの各ポートにはVLAN IDが設定できます。
同じVLAN IDが設定されたポート間だけが通信できるようになります。
これにより、1つのスイッチで複数のサブネットを混在できます。

LANスイッチブレードの内部接続ポート(サーバブレード側)と外部接続ポートに設定するVLANを決定します。

注意

  • 管理LANのVLAN IDを変更する場合、以下の手順で行ってください。

    1. 管理サーバとLANスイッチブレード間の通信を可能にします。

      以下の2つの変更を、手動で同時に行ってください。

      • 管理LANと接続する外部接続ポートのVLAN IDを変更します。

      • LANスイッチブレードの管理IPアドレスのVLAN IDを変更します。

    2. 管理対象サーバの管理LANのVLAN IDを変更します。

  • LANスイッチブレードのVLAN設定は、物理サーバのクローニングイメージの採取・配付を行っても、配付先に自動設定されません。クローニングイメージを配付する前に、配付先サーバのVLAN設定を行ってください。

  • 以下の場合、RORコンソールでVLANは設定できません。

    • 外部接続ポートの設定

      • リンクステートグループ

      • ポートバックアップ機能

    • 外部接続ポートおよび内部接続ポートの設定

      • 非活性化(機種依存)

  • 各ポートに設定するVLANは、以下の条件を満たす必要があります。

    • 各ポートに2つ以上のポートVLANを定義しないでください。

    • ポートVLANとタグVLANで、同じVLAN IDを設定しないでください。

  • 以下のLANスイッチブレードをPRIMERGY BX900シリーズのシャーシで使用する場合、コネクションブレードスロットCB5/6以外に搭載してください。

    • LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2

    • LANスイッチブレード PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12

物理サーバ上のNICに接続するスイッチのポートのVLAN IDとVLANの種類を決定してください。

参考

サーバ上のOSは物理上のNICとインターフェース名(Windowsはローカル エリア接続X、LinuxはethX)を関連付けます。

NICが複数搭載されている場合、OSの種類、またはLANドライバのインストールの順番に応じて、インターフェース名のindex番号(X)が物理上のNICのindex番号(実装順番)と異なることがあります。

OSコマンドやツールなどで確認してください。

詳細は、使用するハードウェアマニュアルを参照してください。

なお、本製品では物理上のNICのindex番号(実装順番)を使用します。

管理対象サーバ(PRIMERGY BXシリーズ)と隣接するネットワーク機器(L2スイッチなど)との接続関係(トポロジ)をネットワークマップで表示する場合、接続関係を自動検出するため、LANスイッチブレードとネットワーク機器に以下の設定が必要です。

注意

  • LANスイッチブレードと接続するネットワーク機器の間では、同じプロトコルの設定が必要です。

  • IBPモードに設定されているLANスイッチブレードと接続したネットワーク機器の接続関係は自動検出できません。

  • 以下のLANスイッチブレードの接続関係を自動検出するために、その装置に対して以下の設定値を一致させてください。

    • LANスイッチブレード

      • PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/12

      • PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 36/8+2

      • PY CB Eth Switch/IBP 1Gb 18/6

    • 設定値

      • hostnameコマンドによるホスト名

      • snmp-server sysnameコマンドによるシステム名

      swb1で一致させる場合

      # hostname swb1
      # snmp-server sysname swb1

  • 以下のLANスイッチブレードの接続関係を自動検出するために、その装置に対して以下の設定を行ってください。

    • LANスイッチブレード

      • PY CB Eth Switch/IBP 10Gb 18/8

    • 設定

      • snmp agent addressコマンドでエージェントアドレスにLANスイッチブレードの管理IPアドレスを設定する。

  • 登録しているネットワーク機器のシステム名(sysName)と重複するシステム名を持つ別のネットワーク機器が存在する場合、接続関係を正しく表示できないことがあります。

【Windows】【Hyper-V】
本製品で、システムイメージのバックアップ・リストア、またはクローニングを行う場合、管理対象サーバのNetBIOS over TCP/IPを有効にしてください。

なお、NetBIOS over TCP/IPを有効にしたあと、管理対象サーバの再起動が必要です。


管理サーバ・管理対象サーバ・管理クライアント・VLANのネットワーク構成の例(PRIMERGY BX600の場合)

図9.14 ポートVLANの場合

図9.15 タグVLANの場合

参考

「管理サーバ・管理対象サーバ・管理クライアント・VLANのネットワーク構成の例(PRIMERGY BX600の場合)」のように専用の管理LANを設置することをお勧めします。

以下の機能を利用する場合、本製品に同梱されるDHCPサーバを使用して管理対象サーバに管理IPアドレスを割り当てるため、専用の管理LANが必要です。

  • バックアップ・リストア

  • クローニングイメージの採取・配付

  • HBA address rename

LANスイッチブレードを使用する構成では、専用の管理LANを設置する場合、管理LANと業務LANでLANスイッチブレードを共有して使用するため、VLANの設定が必要です。