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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
ServerView

4.1 rcxadm image

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm image - システムイメージとクローニングイメージの操作

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm image - システムイメージとクローニングイメージの操作


形式

rcxadm image backup -server resource [-comment comment] [-nowait] [-force]
rcxadm image restore -server resource [-version version] [-nowait]
rcxadm image create -server resource -name image [-comment comment] [-nowait]
rcxadm image deploy -server resource [:hostname][,resource[:hostname]]... -name image [-version version] [-nowait]
rcxadm image delete -server resource -version version
rcxadm image delete -name image -version version
rcxadm image list -type {backup|cloning} {[-server resource]|[-name image]}
rcxadm image list -server [resource]

参考

rcxadm imageの省略形式として、rcximageコマンドが利用できます。どちらを使用しても同じサブコマンドとオプションで同じ機能が利用できます。

ポイント

システムイメージの情報一覧を参照するコマンド形式は、以下の2つの形式があります。

  1. rcxadm image list -type backup [-server resource]

  2. rcxadm image list -server [resource]

b.の形式は、Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition V13.2とV13.3の互換性を目的としています。将来のバージョンでは提供されなくなる可能性があるため、本製品を新たに利用する場合はa.の形式を利用してください。


機能説明

rcxadm imageは、システムイメージとクローニングイメージを操作するコマンドです。
システムイメージの操作では、指定したサーバ(物理OS/VMホスト)のシステムイメージをネットワーク経由で管理サーバ上のディスクにバックアップし、管理サーバ上のディスクからリストアします。
クローニングイメージの操作では、指定したサーバ(物理OS)のクローニングイメージをネットワーク経由で管理サーバ上のディスクに作成し、複数のサーバに配付します。
本コマンドを実行する場合、事前に以下のマニュアルに記載されている概要と各操作についての注意を参照してください。

backup、restore、createまたはdeployサブコマンドを指定して実行した場合、サーバの保守モードが自動的に設定され、処理が完了したあとにコマンド実行前の状態に合わせて設定または解除されます。

注意

  • 同じ名前のクローニングイメージは、保存世代数まで保持できます。
    すでに保存世代数以上に採取されている状態で、createサブコマンドで新たにクローニングイメージの採取を行った場合はエラーになります。
    listサブコマンドで採取するクローニングイメージ名の世代を確認し、必要に応じてdeleteサブコマンドで不要なクローニングイメージの世代を削除してから採取してください。
    クローニングイメージの保存世代数はデフォルトで3世代です。
    クローニングイメージの保存世代数の変更方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.4 クローニングイメージの保存世代数の変更(物理サーバ)」または「6.5 クローニングイメージの保存世代数の変更(仮想サーバ)」を参照してください。

  • 管理LAN上でServerView Deployment Managerが使用される場合、このコマンドは使用できません。詳細は、「導入ガイド VE」の「付録B ServerView Deployment Managerとの共存」を参照してください。


サブコマンド

backup

指定されたサーバ(物理OS/VMホスト)のシステムイメージをバックアップします。

restore

指定されたサーバ(物理OS/VMホスト)のシステムイメージをリストアします。

create

指定されたサーバ(物理OS)のクローニングイメージを採取します。

deploy

指定された1台または複数台のサーバ(物理OS)にクローニングイメージを配付します。

delete
  • システムイメージの削除

    指定されたサーバ(物理OS/VMホスト)のシステムイメージを削除します。

  • クローニングイメージの削除

    指定されたクローニングイメージを削除します。

list
システムイメージの表示

指定されたサーバのシステムイメージを表示します。
以下の項目が一覧表示されます。

項目名

内容

SERVERNAME

システムイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

VERSION

システムイメージの世代

BACKUPDATE

システムイメージをバックアップした日時

COMMENT

システムイメージに関するコメント

クローニングイメージの表示

指定されたイメージ名のクローニングイメージを表示します。
以下の項目を一覧表示します。

項目名

内容

NAME

クローニングイメージのイメージ名

VERSION

クローニングイメージの世代

CREATIONDATE

クローニングイメージを採取した日時

COMMENT

クローニングイメージに関するコメント


オプション

backup、restore、create、deploy指定時、以下のオプションが指定できます。

-nowait(省略可)

サブコマンドで指定したサーバの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。


backup、restore、delete指定時、以下のオプションが指定できます。

-server resource

resourceには、操作対象のサーバの物理OS名またはVMホスト名を指定します。


deploy、delete指定時、以下のオプションが指定できます。

-name image

imageには、配付するクローニングイメージ名を指定します。

-version version(省略可)

versionには、配付するクローニングイメージの世代を整数で指定します。
最新世代のクローニングイメージを配付する場合、本オプションを指定する必要はありません。


backup指定時、以下のオプションが指定できます。

-comment comment(省略可)

commentには、システムイメージを識別するためのコメントを指定します。
日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定します。
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )はcommentの文字としては使用できません。

注意

comment内に空白を含める場合、comment文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

-force(省略可)

サーバのステータスが以下のどれかの場合、バックアップを実行させるときに指定します。

  • normal

  • warning

  • unknown

  • error

  • fatal


restore指定時、以下のオプションが指定できます。

-version version(省略可)

versionには、システムイメージの世代を整数で指定します。
最新世代のシステムイメージからリストアする場合、本オプションを指定する必要はありません。


create指定時、以下のオプションが指定できます。

-server resource

resourceには、操作対象のサーバの物理OS名を指定します。

-name image

imageには、採取したクローニングイメージを識別する名前を指定します。
クローニングイメージの名前は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を指定します。

-comment comment(省略可)

commentには、クローニングイメージを識別するためのコメントを指定します。
日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定します。
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )はcommentの文字としては使用できません。

注意

comment内に空白を含める場合、comment文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

deploy指定時、以下のオプションが指定できます。

-server resource[[:hostname],...]

resourceには、クローニングイメージを配付する物理サーバ名を指定します。
カンマ(",")を区切り文字として、配付する物理サーバを複数指定できます。
hostnameには、配付後のサーバ名を指定できます。それぞれの物理サーバ名のあとにコロン(":")を付け、hostnameに配付後のサーバ名を指定します。hostnameを省略した場合の配付後のサーバ名は、以下のようになります。

  • 物理OSを登録していない場合

    物理サーバ(resource)名

  • 物理OSを登録している場合

    物理OS名

hostnameには、以下の文字列が指定できます。

【Windows】
半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された63文字以内の文字列を指定します。
数字だけの文字列は使用できません。

【Linux】
半角英数字、ハイフン("-")、ピリオド(".")およびアンダースコア("_")で構成された64文字以内の文字列を指定します。

参考

指定したサーバ名は管理対象サーバのホスト名としても使用するため、RFC(Request For Comment)952で規定されている以下の文字で構成することをお勧めします。

  • 半角英数字

  • ハイフン("-")

  • ピリオド(".")【Linux】


delete指定時、以下のオプションが指定できます。

-version version

versionには、システムイメージまたはクローニングイメージの世代を整数で指定します。


list指定時、以下のオプションが指定できます。

-type {backup|cloning}

参照したいイメージを指定します。

  • "backup"を指定した場合

    システムイメージを表示します。

  • "cloning"を指定した場合

    クローニングイメージを表示します。

-server resource

resourceには、バックアップしたシステムイメージを参照したいサーバの物理OS名またはVMホスト名を指定します。

  • -typeオプションを指定する場合

    すべてのサーバのシステムイメージを表示するときは、本オプションを指定する必要はありません。

  • -typeオプションを指定しない場合

    すべてのサーバのシステムイメージを表示するときは、-serverオプションだけでresourceを指定する必要はありません(この形式は、Systemwalker Resource Coordinator Virtual server EditionのV13.2とV13.3の互換用です。詳細は、「ポイント」を参照してください)。

-name image

imageには、参照したいクローニングイメージ名を指定します。
すべてのクローニングイメージを表示する場合、本オプションを指定する必要はありません。


必要な権限・実行環境

権限

以下のどちらかの権限が必要です。

実行環境

管理サーバ


使用例

終了ステータス

以下の終了ステータスが返されます。

0

正常に処理されました。

0以外

エラーが発生しました。


ここからは、Cloud Editionでの追加機能について説明します。

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダ\SVROR\Manager\bin\rcxadm image - イメージの操作

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm image - イメージの操作

形式

rcxadm image create -server resource -name image [-comment comment] [-to pool] [-storage storagename] [-attr disk=all] [-nowait]
rcxadm image snapshot -server resource [-comment comment] [-online] [-nowait]
rcxadm image backup -server resource [-comment comment] [-nowait] [-force]
rcxadm image delete -server resource -version version
rcxadm image delete -name image -version version rcxadm image restore -server resource [-version version] [-nowait]
rcxadm image list -type cloning [-name image] [-detail] [-extend disksize]
rcxadm image list -type snapshot [-server resource] [-detail]
rcxadm image move -name image -to pool [-nowait]

機能説明

rcxadm imageの追加機能は以下のとおりです。

注意

同じ名前のクローニングイメージは、保存世代数まで保持できます。

すでに保存世代数以上に採取されている状態で、createサブコマンドでクローニングイメージの採取を行った場合、エラーになります。

listサブコマンドで、採取するクローニングイメージ名の世代を確認し、deleteサブコマンドで不要なクローニングイメージの世代を削除してから採取してください。

クローニングイメージの保存世代数は、デフォルトで3世代です。

クローニングイメージの保存世代数の変更方法については、「5.9 rcxadm imagemgr」を参照してください。

サブコマンド

create

指定されたL-Serverのクローニングイメージを採取します。

list

指定されたL-Serverのクローニングイメージまたはスナップショットイメージを表示します。

以下の情報が表示されます。

  • クローニングイメージの場合

    表4.1 クローニングイメージの情報

    項目名

    内容

    NAME

    クローニングイメージのイメージ名

    VERSION

    クローニングイメージの世代

    CREATIONDATE

    クローニングイメージを採取した日時

    COMMENT

    クローニングイメージに関するコメント

  • スナップショットの場合

    表4.2 スナップショットの情報

    項目名

    内容

    SERVERNAME

    スナップショットイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

    VERSION

    スナップショットイメージの世代

    BACKUPDATE

    スナップショットイメージを採取した日時

    COMMENT

    スナップショットイメージに関するコメント

-detailオプションを指定すると、listで表示される内容に加えて、対象イメージまたは対象スナップショットのTYPEが表示されます。

  • クローニングイメージの場合

    表4.3 クローニングイメージの詳細情報

    項目名

    内容

    NAME

    クローニングイメージのイメージ名

    VERSION

    クローニングイメージの世代

    CREATIONDATE

    クローニングイメージを採取した日時

    TYPE

    クローニングイメージのVM種別

    【VMware】
    VMware

    【Hyper-V】
    Hyper-V

    【Xen】
    Xen

    【KVM】
    KVM

    【Oracle VM】
    Oracle VM

    COMMENT

    クローニングイメージに関するコメント

  • スナップショットの場合

    表4.4 スナップショットの詳細情報

    項目名

    内容

    SERVERNAME

    スナップショットイメージをバックアップしたサーバ(物理OS/VMホスト)名

    VERSION

    スナップショットイメージの世代

    BACKUPDATE

    スナップショットイメージを採取した日時

    TYPE

    スナップショットのVM種別

    【VMware】
    VMware

    【Hyper-V】
    Hyper-V

    【Xen】
    Xen

    【Oracle VM】
    Oracle VM

    COMMENT

    スナップショットイメージに関するコメント

-extend disksizeオプションを指定すると、listで表示される内容に加えて、対象イメージのディスクサイズが表示されます。

表4.5 クローニングイメージの詳細情報

項目名

内容

NAME

クローニングイメージのイメージ名

VERSION

クローニングイメージの世代

CREATIONDATE

クローニングイメージを採取した日時

DISKS (注)

クローニングイメージのディスク容量がシステムディスク、データディスクの順に表示されます。
以下のクローニングイメージに対してはハイフン("-")が表示されます。

  • 物理L-Serverサーバのイメージ

  • VM種別がXen、KVM、Oracle VMのイメージ

COMMENT

クローニングイメージに関するコメント

注) オプションに-extend disksizeを指定した場合に表示されます。V3.0以前からアップデートを実施した直後やDisaster Recoveryによる復旧を実施した直後の場合、ディスク容量が表示されない場合があります。時間をおいたあとで、再度実行してください。
Disaster Recoveryについては、「運用ガイド CE」の「第18章 Disaster Recovery」を参照してください。

delete

ROR VEの機能に加え、L-Serverのスナップショットを削除できます。

restore

ROR VEの機能に加え、L-Serverのスナップショットを復元できます。

snapshot

指定されたL-Serverのスナップショットを採取します。
仮想L-Serverの場合だけ指定できます。

move

オーケストレーションツリーに登録したイメージをリソースプール間で移動します。

オプション

-server resource

resourceには、操作対象のL-Server名を指定します。

リソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、リソースフォルダー名とスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

TopFolder直下のL-Serverを指定する場合

/TopFolder/L-Server名

-nowait

サブコマンドで指定した操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-to pool

poolには、クローニングイメージを格納するリソースプール名または移動先のリソースプール名を指定します。
省略時は、更新権のあるリソースプールのうち、優先度の最も高いリソースプールが指定されたものとみなされます。

リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名とスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。

TopFolder直下のリソースプールを指定する場合

/TopFolder/リソースプール名

-storage storagename

storagenameには、採取したクローニングイメージを格納する仮想ストレージ名、ライブラリ共有フォルダー名、またはディスクリソース名を指定します。
省略時は、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されているストレージリソースを指定したものとみなされます。

【Hyper-V】
SCVMMサーバ上の既存のライブラリ共有フォルダー名を指定されたとみなされます。

【Xen】
RHEL5-Xenを利用する場合に省略すると、採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと同じストレージプールから仮想ストレージが自動選択されます。

-type cloning|snapshot

参照したいイメージを指定します。snapshotを指定した場合、スナップショットイメージを表示します。

-detail

参照したいイメージの詳細情報を表示します。

-comment comment

commentには、スナップショットを識別するためのコメントを指定します。
日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定します。
ただし、パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )はcommentの文字としては使用できません。

注意

comment内に空白を含める場合、comment文字列全体をダブルクォーテーション( " )で囲んでください。

-online

L-Serverのステータスに関係なく、スナップショットを実行させるときに指定します。

-name image

imageには、採取したクローニングイメージを識別する名前を指定します。

サブコマンドがlist、deleteまたはmoveのとき、以下を指定します。

  • クローニングイメージがリソースプールに登録されている場合

    リソースフォルダーを含むパス名を指定します。

  • リソースプールに登録されていない場合

    クローニングイメージ名を指定します。

-version version

versionには、クローニングイメージまたはスナップショットの世代を整数で指定します。

-attr disk=all

クローニングイメージの採取時に、L-Serverのデータディスクを含めて採取を行う場合に指定します。
本オプションは採取対象L-Serverが以下の条件を満たす場合に指定できます。

  • サーバ種別が仮想である

  • VM種別がVMware、Hyper-Vである

注意

  • イメージ採取(create)を行った場合、サーバ仮想化ソフトウェアでは以下の名前でテンプレートが作成されます。

    表4.6 サーバ仮想化ソフトウェアでの名前

    サーバ仮想化ソフトウェア

    サーバ仮想化ソフトウェアでの名前

    VMware
    Hyper-V
    Oracle VM

    クローニングイメージ名[_index]@世代番号

    サーバ仮想化ソフトウェアでテンプレートを作成する場合、名前に上記の形式を使用しないでください。

  • サーバ仮想化ソフトウェア上でVMゲストからテンプレート作成を行う場合、VMゲストのシステムディスクは以下の設定にしてください。

    表4.7 システムディスクの設定

    サーバ仮想化ソフトウェア

    システムディスク

    VMware

    SCSI コントローラー:0、ID:0 のディスク

    Hyper-V

    IDEデバイス、プライマリーチャネル(0)

    Oracle VM

    • L-Serverの実体がHVM(Hardware Virtualized Machine)の場合

      hda

    • L-Serverの実体がPVM(Para-Virtualized Machine)の場合

      xvda

  • イメージ採取(create)時に指定する名前imageは、物理サーバのクローニングイメージ名と重複しないようにしてください。物理サーバのクローニングイメージについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「第12章 クローニング【物理サーバ】」を参照してください。

    【VMware】【Hyper-V】
    クローニングイメージ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    【Xen】【KVM】
    クローニングイメージ名は、先頭文字を英字とし、半角英数字とアンダースコア("_")で構成された22文字以内の文字列を入力します。

使用例