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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
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リソース一覧のプール一覧は、リソースフォルダーの表示とリソースの総容量および空き容量を表示します。

L-Server一覧では、物理L-Serverの場合、対応する物理サーバを表示します。

仮想L-Serverの場合、L-Serverが動作するVMホスト名を表示します。

表示情報の[割当リソース]と[使用リソース]のチェックボックスにチェックを入れると、割当て済みのリソース、および使用中のリソースが表示されます。

割当て済みのリソースには、リソースの割当て状態に応じて以下の情報が表示されます。

使用リソースには[使用する物理サーバ]または[使用するVMホスト]で設定されたリソースが、アイコン + リソース名として表示されます。

オーケストレーションツリーでリソースプールを選択した状態で、[リソース一覧]タブを選択した場合、リソースプール配下のリソースの情報が一覧で表示されます。

[リソース詳細]タブを選択した場合、リソースプール内の総容量や空き容量などの詳細情報を表示します。

また、[利用可能プール]タブを選択するとユーザーが利用権を持っているリソースプールと配下のリソースが一覧で表示されます。

シン・プロビジョニングの属性が設定された仮想ストレージリソースの場合、使用済み容量には仮想的に割り当てた容量が表示されます。また、仮想的に割り当てた容量の値によって、空き容量の表示が以下のように異なります。

VMwareのデータストアでは、シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールに登録した場合、上記の形式で表示されます。

  • 仮想ストレージリソースの総容量が20GBで、仮想的に割り当てた容量が10GBの場合

    総容量 : 20.0GB
    空容量 : 10.0GB

  • 仮想ストレージリソースの総容量が20GBで、仮想的に割り当てた容量が30GBの場合

    総容量 : 20.0GB
    空容量 : -10.0GB

ストレージプールの総容量は、リソースプールに登録されている仮想ストレージおよびディスクリソースの容量の合計が表示されます。なお、仮想ストレージと、その仮想ストレージから切り出したディスクリソースが、同一リソースプールに存在する場合、ディスクリソースの容量はストレージプールの総容量に加算されません。

注意

以下の条件を満たしている場合、[リソース詳細]タブの[VMホスト一覧]と[容量情報]の、[CPU容量]と[メモリ容量]にフェールオーバー用にリザーブされている容量が表示されます。HA機能が有効ではないVMホストやフェールオーバー用にリザーブする運用ではない場合、ハイフン("-")が表示されます。

  • サーバ仮想化ソフトウェアによるHA機能が有効なVMホストで、CPU容量とメモリ容量をフェールオーバー用にリザーブする運用の場合

VMホストが以下の条件を満たしていない場合、空き容量が0と表示されます。

  • 電源の状態が"ON"であること。

  • 状態が"normal"であること。

  • 保守モードが設定されていないこと。

  • サーバ仮想化ソフトウェアのメンテナンスモードが設定されていないこと。

【VMware】

  • サーバ仮想化ソフトウェアのスタンバイモードが設定されているVMホストは、状態が"stop"でも、空き容量に計算結果が表示されます。

VMホストのリソース詳細とコマンド(rcxadm pool list -name リソースプール名)におけるCPU容量の総容量には、"CPU性能 x コア数"の形式で容量が表示されます。なお、CPU性能は、小数第一位までを表示しており、それ以下の値は切り捨てられます。そのため、小数第二位の値によっては、空き容量と一致しない場合があります。


L-Server換算表示

ここでは、VMプール、サーバプール、ストレージプールで作成できるL-Serverの換算数を表示する方法を説明します。

  1. オーケストレーションツリーで対象のVMプールを左クリックし、[リソース一覧]タブを表示します。

  2. [テンプレート]選択リストで、換算するL-Serverテンプレートを選択します。

  3. <OK>ボタンをクリックします。
    [L-Server作成可能台数]に、作成できるL-Server台数が表示されます。

注意

  • VMホストと仮想ストレージの状態が"normal"以外のときは、リソースの空き容量が存在しても、L-Serverの配置対象から除外されます。(注1)

    ただし、L-Serverの換算数には、リソースの空き容量に応じた値が表示されます。

  • 物理L-Serverの場合、仮想ストレージのL-Serverの換算数は目安であり、L-Server作成時にエラーになる可能性があります。

  • リソースの空き容量および[L-Server作成可能台数]で表示される容量は、以下のように計算されます。(注2)

    • CPU、メモリ

      リソース総容量(注3) - (仮想マシン(注4)で使用中のリソースの合計) - VMホストの予約容量(VM製品のHA機能有効時に確保されている容量)(注5)

    • ネットワーク、アドレスの空き容量

      リソース総容量 - (L-Server(注6)で使用中のリソースの合計)

    • ストレージの空き容量

      リソース総容量 - (L-Server(注6)で使用中のリソースの合計 + イメージ(注7)の合計)

    • ディスクの空き容量

      リソースとしての空き容量は表示されません。
      ただし、以下の条件を満たす場合、リソースプールの空き容量として換算されます。

      • L-Serverとクローニングマスタでディスクが使用されていない

      [L-Server作成可能台数]は、以下のように表示されます。

      • L-Serverテンプレートに指定されたディスクの数が1つの場合で、かつL-Serverテンプレートに指定されたディスク容量がディスクリソースの容量と等しいか小さい場合

        [L-Server作成可能台数]は1になります。

      • 上記以外やL-Serverテンプレートに指定されたディスクの数が2つ以上の場合

        [L-Server作成可能台数]は0になります。

      【Hyper-V】
      仮想ストレージから切り出され保存されたディスクリソースは、システムディスクとして使用できないため、L-Serverで未使用であっても、0になります。

    • L-Server作成可能台数

      以下の値で最も小さい数値が表示されます。

      • CPUの空き容量 / "テンプレート"選択リストで選択した、L-Serverテンプレートに指定されたCPUの容量

      • メモリの空き容量 / "テンプレート"選択リストで選択した、L-Serverテンプレートに指定されたメモリの容量(注8)

      • ストレージの空き容量 / "テンプレート"選択リストで選択した、L-Serverテンプレートに指定されたストレージの容量

    注1)
    【VMware】
    サーバ仮想化ソフトウェアのスタンバイモードが設定されているVMホストは、L-Serverの配備対象から除外され、同一クラスタ内の、ほかのVMホストが配備の対象になります。

    【Hyper-V】
    動的メモリ設定が有効なL-Serverテンプレートを使用する場合、動的メモリがサポートされていないVMホストは、L-Serverの配備対象から除外されます。L-Serverの換算数には、リソースの空き容量が存在しても、"0"が表示されます。

    注2) オーバーコミット用のリソースプールとして設定されたリソースプール(VMプール)では、空き容量計算の指定値に従い、計算されます。
    上限値で換算するように設定されていた場合、仮想マシンのCPU性能/メモリ容量を元に、CPU空き容量/メモリ空き容量が計算されます。

    ポイント

    仮想L-Serverを作成する際に、CPU予約性能とメモリ予約容量を指定しなかった場合の値は、以下のとおりです。

    • CPU予約性能: 0

    • メモリ予約容量: メモリ容量または初期メモリ量

    【VMware】
    予約値で換算する設定が行われていた場合、仮想マシンのCPU予約性能/メモリ予約容量を元に、CPU空き容量/メモリ空き容量が計算されます。また、L-Serverテンプレートに指定されたCPU予約容量/メモリ予約容量を元に、L-Server作成台数が計算されます。
    VMプールに対する空き容量計算の指定が上限値換算の場合、VM管理製品から仮想マシンのCPU/メモリの制限値に"制限なし"を設定された仮想マシンでは、以下の値を上限値とし計算されます。

    • CPUの制限値を制限なし

      VMホストの物理CPU性能値を使用

    • メモリの制限値を制限なし

      仮想マシンに設定されたメモリサイズ

    【Hyper-V】
    予約値で換算するように設定されていた場合、仮想マシンとL-Serverテンプレートの動的メモリの設定によって、換算時に参照する値が以下のように異なります。

    • 動的メモリが有効の場合

      仮想マシンのCPU予約性能/初期メモリ量を元に、CPU空き容量/メモリ空き容量が計算されます。

      L-ServerテンプレートのCPU予約性能/初期メモリ量を元に、CPU空き容量/メモリ空き容量が計算されます。

    • 動的メモリが無効の場合

      仮想マシンのCPU予約性能/メモリ容量を元に、CPU空き容量/メモリ空き容量が計算されます。

      L-ServerテンプレートのCPU予約性能/メモリ容量を元に、L-Server作成台数が計算されます。

    【KVM】
    予約値で換算する設定が行われていた場合、仮想マシンのメモリ予約容量(=メモリ容量)を元に、メモリ空き容量が計算されます。CPU空き容量は変化しません。

    【Solarisコンテナ】

    • 以下の条件のどれかに当てはまる場合、本製品のリソース管理対象外になるため、L-ServerのCPU個数、CPU性能値は"-"になります。

      • 非大域ゾーンに、CPUのcap値が設定されていない。

      • 非大域ゾーンを管理対象以外のリソースプールで管理している。

      当てはまらない場合、CPUのcap値に応じたCPU数、CPU性能値になります。

      詳細は、「設計ガイド CE」の「E.6.2 サーバの事前準備」を参照してください。

    • CPU個数、CPU性能値が"-"の場合、L-Serverの使用するリソース量は0で計算します。

      CPU個数、CPU性能値に値が入っている場合、その値をもとに計算します。

    • 非大域ゾーンに、メモリのcap値が設定されていない場合、L-Serverのメモリサイズは"-"になります。

      cap値が設定されている場合、L-Serverのメモリサイズはcap値の値となります。

      メモリサイズが"-"の場合、L-Serverの使用するリソース量は0で計算します。

      メモリサイズに値が入っている場合、その値をもとに計算します。

    • 予約値で換算するように設定されていた場合、仮想マシンのCPU空き容量、メモリ空き容量は変化しません。

    注3) VMホストで使用するオーバーヘッドは含みません。
    注4) 起動中の仮想マシンのリソースだけでなく、停止中の仮想マシンで使用されているリソースを含みます。
    【VMware】
    仮想マシンで使用するオーバーヘッドメモリを含みます。
    VMware FTのセカンダリ仮想マシンのリソースを含みます。
    注5)
    【VMware】
    VMware HAのアドミッションコントロールが有効な場合に確保されているリソース容量です。アドミッションコントロールのポリシーに従い計算されます。ポリシーごとの計算式は以下のとおりです。

    • ポリシーが割合の場合

      リソース総容量(注3) × 割合値(%)

    • ポリシーが予備サーバに該当するVMホストの場合

      リソース総容量(注3) × 100(%)

    • ポリシーが予備サーバに該当しないVMホストの場合

      リソース総容量(注3) × 0(%)

    • ポリシーがスロットの場合

      リソース総容量(注3) × 0(%)

    ポリシーが以下の場合、VMホストの予約容量は確保されません。許容範囲を超えて配備する場合があるため、配備後に電源ONできない場合があります。

    • ポリシーが予備サーバで、予備サーバに複数のVMホストを定義している場合

    • ポリシーがスロットの場合

    注6) 起動中のL-Serverのリソースだけでなく、停止中のL-Serverで使用されているリソースを含みます。
    注7) イメージには、クローニングイメージとスナップショットを含みます。なお、イメージの大きさは表示されません。

    【Xen】
    管理対象サーバでRHEL5-Xenを利用する場合、「導入ガイド CE」の「C.4.7 RHEL5-Xen利用時の注意点」を参照してください。

    注8)
    【VMware】
    L-Serverテンプレートから仮想マシンを作成した場合に割り当てられるオーバーヘッドメモリを含みません。
    そのため、表示されたL-Server作成可能台数まで作成できない場合があります。

  • VMプール、ストレージプールに対するL-Server換算表示では、仮想L-ServerテンプレートのVM種別(VMtype)、および、CPUアーキテクチャー(CPUArch)の指定によって、作成できるL-Server数が以下のようになります。

    • L-ServerテンプレートにVM種別(VMtype)が指定されている場合

      指定したVM種別に該当するリソースに対して、作成できるL-Server数が表示されます。

      指定したVM種別に該当しないリソースに対して、常に"0"と表示されます。

    • L-ServerテンプレートにVM種別(VMtype)が指定されていない場合

      CPUアーキテクチャー(CPUArch)が該当するリソースに対して、作成できるL-Server数が表示されます。

      該当しないリソースに対して、常に"0"と表示されます。

      L-Serverテンプレートの定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.2.2 仮想L-Serverテンプレート」を参照してください。

ポイント

仮想L-Serverの配備先の選択方法については、「設計ガイド CE」の「2.2.3 L-Server」の「L-Server配備先の選択」を参照してください。