構築済みの物理サーバと仮想マシンをL-Serverに関連付けた場合に使用できる機能範囲は以下のとおりです。
注意
使用できる機能の範囲は、操作を実施するユーザーやユーザーグループのロールによって異なります。ロールおよび可能な操作については、「設計ガイド CE」の「5.1.2 ロールと可能な操作」を参照してください。
インフラ管理者権限で、構築済みの物理サーバや仮想マシンをL-Serverに関連付けた場合でも、通常のL-Serverとして作成されます。インフラ管理者用L-Serverを作成したい場合は、新たにL-Serverを作成してください。
L-Serverの機能 | L-Serverの種別 | ||
---|---|---|---|
VIOMを使用している物理サーバ | HBA address renameを使用している物理サーバ | その他の物理サーバ | |
起動 | ○ | ○ | ○ |
停止 | ○ | ○ | ○ |
再起動 | ○ | ○ | ○ |
仕様変更 | ○ (注1) | ○ (注1) | ○ (注1) |
基本情報の変更 | ○ | ○ | ○ |
クローニングイメージの採取 | ○ | ○ | × |
バックアップリストア | ○ | ○ | × |
ディスクの増設、削減 | × | × | × |
L-Server間におけるディスクの共有 | × | × | × |
物理サーバの用途変更 | × | × | × |
サーバ冗長化 | ○ (注2) | ○ (注2) | × |
予備サーバの構成チェック | ○ | × | × |
生存監視 (ping監視) | ○ (注3) | ○ (注3) | × |
ネットワーク情報の配付 | × | × | × |
管理LANの複数サブネット | ○ | ○ | ○ |
ネットワーク冗長化、タグVLAN | × | × | × |
ネットワークリソースの設定変更 | × | × | × |
コンソール起動 | ○ | ○ | × |
一括電源操作 | ○ | ○ | ○ |
PXEブート | × | × | × |
iSCSIブート | × | × | × |
L-Serverへのリソースの割当てと解放 | × | × | × |
ブレードシャーシの高可用性 | × | × | × |
ストレージ筐体の高可用性 | × | × | × |
Disaster Recovery | × | × | × |
削除 | ○ | ○ | ○ |
L-Serverの解除 | ○ | ○ | ○ |
注1) 次の項目が仕様変更できます。
サーバ冗長化、予備サーバの選択方法、予備サーバのプール
電源起動優先度
注2) すでにサーバ切替えが設定されている構築済みの物理サーバは管理できません。仕様変更によりサーバ冗長化を有効にしてください。
注3) 物理サーバのping監視の設定が引き継がれます。ただし、物理L-Serverとして、XMLおよびGUIからping監視の設定はできません。
L-Serverの機能 | L-Serverの種別 | |
---|---|---|
サーバが管理対象のL-Server (注1) | サーバとストレージが管理対象のL-Server | |
起動 | ○ | ○ |
停止 | ○ | ○ |
再起動 | ○ | ○ |
サーバ間の移動 (マイグレーション) | ○ (注3) | ○ (注3) |
仕様変更 | ○ (注4) | ○ (注4) |
基本情報の変更 | ○ | ○ |
クローニングイメージの採取 | ○ (注2)(注5) | ○ (注2)(注5) |
ディスクの増設、削減 | × | ○ (注2) |
スナップショットの採取、リストア | ○ (注2) | ○(注2) |
L-Serverへのリソースの割当てと解放 | ○ | ○ |
コンソール起動 | ○ (注2) | ○ (注2) |
一括電源操作 | ○ | ○ |
Disaster Recovery | ○ | ○ |
削除 | ○ | ○ |
L-Serverの解除 | ○ | ○ |
注1) 以下の場合、サーバが管理対象のL-Serverになります。
L-Serverでサポートできるディスク構成ではない場合
Raw Device Mapping(RDM)、パススルーディスク(Pass-through Disk)、および差分ディスクだけで構成されている場合
記載のないデバイスパスやRaw Device Mapping(RDM)、パススルーディスク(Pass-through Disk)、および差分ディスクが混在している構成の場合
Solarisコンテナの非大域ゾーンに対して、電源操作(起動、停止、再起動)ができます。【Solarisコンテナ】
以下の場合、「サーバとストレージが管理対象のL-Server」になります。
「18.3.3 管理できるストレージ」に記載されているストレージを利用し、仮想マシンに割当て済みの、すべてのディスクのデバイスパスが、以下に記載したものに該当する場合
【VMware】
SCSI:0:1~SCSI:0:6
SCSI:0:8~SCSI:0:14
SCSI:1:0~SCSI:1:6
SCSI:1:8~SCSI:1:14
SCSI:2:0~SCSI:2:6
SCSI:2:8~SCSI:2:14
SCSI:3:0~SCSI:3:6
SCSI:3:8~SCSI:3:14
【Hyper-V】
SCSI:0:1~SCSI:0:14
SCSI:1:0~SCSI:1:14
SCSI:2:0~SCSI:2:14
SCSI:3:0~SCSI:3:14
VM管理製品で管理されていないVMwareのVMホスト上の仮想マシンについては、電源操作(起動、停止、再起動)と基本情報の変更(ラベル/コメントの設定)が行えます。
注2) Solarisコンテナは、未サポートです。【Solarisコンテナ】
注3) データストアが共有ディスク上に配置されている必要があります。
注4) CPU性能やメモリサイズが設定されている状態から、制限なしへの変更はできません。
注5) システムディスクは、SCSI:0:0【VMware】、IDE:0:0【Hyper-V】を使用してください。システムディスクにSCSI:0:0【VMware】、IDE:0:0【Hyper-V】を使用しなかった場合、クローニングイメージの配付を伴うL-Serverの作成が失敗することがあります。またHyper-Vの場合、データストアが共有ディスク上に配置されている必要があります。
【VMware】
L-Serverに関連付けた仮想マシンがRaw Device Mapping(RDM)のディスクを持つ場合、仮想ディスクとして扱われ、イメージが採取されます。
【Hyper-V】
L-Serverに関連付けた仮想マシンがパススルーディスク(Pass-through Disk)を持つ場合、イメージを採取できません。
L-Serverに関連付けた仮想マシンが差分ディスクを持つ場合、差分ディスクを含めてイメージが採取されます。