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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
ServerView

17.5.1 採取・登録

ここでは、クローニングイメージの採取について説明します。

クローニングイメージの採取は、以下の方法があります。

注意

物理L-Serverの場合、クローニングイメージの採取を行う前にエージェント登録が必要です。
詳細は、「導入ガイド CE」の「B.6 クローニングイメージの採取と登録」を参照してください。

以下の手順で、クローニングイメージの採取を行います。


OSインストール後のL-Serverから採取する

  1. OSのインストール後に、オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを右クリックし、表示されたメニューで[クローニング]-[採取]を選択します。

    [クローニングイメージの採取]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を設定します。

    注意

    • 物理L-Serverの場合、クローニングイメージの採取時は、対象のL-Serverを起動状態にしてください。

    • 物理L-ServerにVMホストを導入した場合、クローニングイメージの採取は利用できません。

    • 仮想L-Serverの場合、クローニングイメージの採取時は、対象のL-Serverを停止してください。

    クローニングイメージ名
    新規作成

    採取したクローニングイメージを識別する名前を入力します。

    クローニングイメージ名は、先頭文字を半角英字(大文字/小文字)とし、半角英数字(大文字/小文字)とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    更新

    採取されているクローニングイメージと同じ名前を指定する場合に選択し、リストからクローニングイメージを選択します。

    同じ名前のクローニングイメージは、クローニングイメージの保存世代数まで保持できます。

    クローニングイメージの保存世代数はデフォルトで3世代です。

    イメージ構成(仮想L-Server、かつVM種別がHyper-Vの場合)

    データディスクを含めてクローニングイメージを採取する場合は、"すべてのディスクを採取"チェックボックスにチェックをいれます。チェックを入れなかった場合は、システムディスクだけが採取されます。

    イメージ格納先(仮想L-Serverの場合)

    クローニングイメージの格納先を選択します。<選択>ボタンをクリックすると[イメージ格納先の選択]ダイアログが表示されます。

    格納先を選択して<OK>ボタンをクリックします。

    登録先プール

    クローニングイメージを登録するイメージプールを選択します。

    コメント(省略可)

    クローニングイメージを識別するためのコメントを入力します。

    パーセント("%")、円マーク("\")、ダブルクォーテーション( " )、および改行以外の文字で日本語、半角文字に関係なく128文字以内の文字列を指定できます。

  3. <OK>ボタンをクリックします。

    クローニングイメージがイメージプールに格納されます。

    進捗状況エリアの<キャンセル>ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示され、処理を中断できます。

    コマンドでは、rcxadm image createを実行します。rcxadm image createコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。

    クローニングイメージは、同じ名前で世代管理できます。

注意

仮想L-Serverの場合、ディスクの構成によってクローニングイメージの採取の動作が以下のように異なります。

【VMware】
対象L-ServerがRaw Device Mapping(RDM)のディスクを持つ場合、対象のディスクが仮想ディスクとして扱われ、イメージが採取されます。

【Hyper-V】

  • 対象のL-Serverがパススルーディスク(Pass-through Disk)を持つ場合、"すべてのディスクを採取"の指定有無に関わらず、イメージの採取ができません。

  • 対象のL-Serverが差分ディスクを持つ場合、"すべてのディスクを採取"を指定すると差分ディスクを含めてイメージが採取されます。


サーバ仮想化ソフトウェアテンプレートから採取する

14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。

注意

  • イメージがWindows Server 2008など、アクティベーションの方式にMAKライセンス認証を使用している場合、Sysprepの実行回数は累積で3回までに制限されます。Sysprepはイメージ指定のL-Server作成時、またはクローニングイメージ採取時に実行されるため、クローニングイメージの採取とイメージ指定の L-Server作成を4回以上行えません。そのためクローニングイメージを配付したL-Serverからクローニングイメージを採取せず、専用のマスタサーバからを採取することをお勧めします。

  • クローニングイメージに定義できるネットワークパラメーター自動設定機能は本製品では使用できません。

    また、クローニングイメージ採取対象のサーバでNICの二重化が行われている場合、解除してから採取してください。

    【VMware】、【Hyper-V】
    採取したクローニングイメージのディスク容量は、次の表示から確認できます。

    • イメージプールのリソース一覧、またはリソース詳細画面のクローニングイメージ一覧

    • イメージリソースのリソース一覧、またはリソース詳細画面の世代一覧

    コマンドでは、rcxadm image listを実行します。rcxadm image listコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「4.1 rcxadm image」を参照してください。

    【Xen】、【KVM】、【Oracle VM】
    採取したクローニングイメージからは、イメージを展開するために必要なディスクサイズを確認できません。

    このため、クローニングイメージ名またはコメントにディスクサイズを記載しておき、イメージを展開する際に、記載されたディスクサイズを確認して展開してください。

    【VMware】
    VMware環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「C.2.8 クローニングイメージの採取」を参照してください。

    【Hyper-V】
    Hyper-V環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「C.3.8 クローニングイメージの採取と削除」を参照してください。

    【Xen】
    RHEL5-Xen環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「C.4.6 L-Server作成」の手順3.を参照してください。

    【KVM】
    RHEL-KVM環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「C.6.6 L-Server作成」の手順3.を参照してください。

    【Oracle VM】
    Oracle VM環境でのクローニングイメージの採取については、「導入ガイド CE」の「C.5.7 クローニングイメージの採取」を参照してください。

ポイント

【VMware】
[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを指定したとみなします。

【Hyper-V】
イメージは、SCVMMのライブラリに格納されます。

採取したイメージを、格納できる空き容量を持つライブラリを指定してください。

[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、SCVMMに登録されているライブラリから任意に選択されますが、SCVMMではライブラリの空き容量の管理をしていないので、イメージ採取に失敗する可能性があります。

【Xen】
クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、クローニングイメージ採取対象のL-Serverが使用している仮想ストレージと同じストレージプールから仮想ストレージが自動選択されます。

【KVM】
クローニングイメージ採取の際、イメージ格納先に"既定の保存先"を指定した場合、クローニングイメージ採取対象のL-Serverが使用しているディスクと同じストレージプールからディスクが選択されます。

【Oracle VM】
[クローニングイメージの採取]ダイアログで、イメージ格納先を指定しても、無効になります。

クローニングイメージを採取するL-Serverが格納されている仮想ストレージリソースを、指定したとみなします。

クローニングイメージは同じ名前で世代管理できます。

VM管理製品でクローニングイメージを作成している場合、そのまま利用できます。


サーバ管理製品(BMC BladeLogic Server Automation)のパッケージを登録する

  1. RORコンソールの管理製品ツリーで、対象の管理製品(BladeLogic)を右クリックし、表示されたメニューで[更新]を選択します。

    BMC BladeLogic Server Automationの情報が更新され、検出したパッケージをクローニングイメージとして登録します。