ジョブプロセスを起動するときのモードとして、V13.2.0以前はトレースモードおよび非トレースモードがありました。V13.3.0以降では、ジョブオブジェクトモードが追加されました。
V13.3.0以降に新規にインストールした場合のデフォルトのジョブプロセスの起動モードはジョブオブジェクトモードになります。V13.2.0以前のVLからバージョンアップした場合のジョブプロセスの起動モードは従来通りトレースモードとなります。
V13.2.0以前のVLからバージョンアップした場合のジョブプロセスの起動モードはジョブオブジェクトモードとなります。
トレースモードと、ジョブオブジェクトモードの、動作の違いは以下のとおりです。
トレースモード
ジョブ(親プロセスおよび子プロセス)で例外が発生した場合、ジョブで例外が発生した旨のメッセージが前回履歴に表示されます。
JCLのジョブで例外が発生した場合、通常のステップは実行されずonlyを指定した最終ジョブステップが実行されます。
ジョブの子プロセスで例外が発生した場合、子プロセスの例外コードがジョブの終了コードとなります。
ジョブオブジェクトモード
ジョブ(親プロセスおよび子プロセス)で例外が発生した場合、例外が発生した旨のメッセージは出力されません。
JCLのジョブで例外が発生した場合、通常のstepが実行されてonlyを指定した最終ジョブステップが実行されません。
ジョブの子プロセスで例外が発生した場合、親プロセスの終了コードがジョブの終了コードとなります。
qsubコマンドの-ntオプション(非トレースモード)は無効となります。
ジョブオブジェクトを利用したアプリケーションは起動できません。
ジョブプロセスの起動モードは、サブシステムごとに設定が変更できます。新規にサブシステムを作成した場合には、サブシステム0の起動モードが引き継がれます。変更方法の詳細については、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の“運用情報の定義”を参照してください。