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Systemwalker Operation Manager  マスタスケジュール管理機能説明書
Systemwalker

2.1 環境定義の概要

Systemwalker Operation Manager マスタスケジュール管理機能を利用するための、環境定義について説明します。

Systemwalker Operation Managerインストール時には、マスタスケジュール管理機能は有効になっていません。マスタスケジュール管理機能を有効にするには、サーバでstemenvset 環境構築コマンドを実行する必要があります。

Systemwalker Operation Managerクライアントでは、インストール直後からマスタスケジュール管理機能のメニューが表示されますが、[マスタスケジュール管理環境設定 [ログイン]]ウィンドウまたは[マスタスケジュール管理状況監視 [ログイン]]ウィンドウからマスタスケジュール管理機能を有効にしていないサーバに接続した場合は、エラーメッセージが表示されます。また、SE版のサーバに接続した場合も、エラーメッセージが表示されます。

ポイント

  • マスタスケジュール管理機能を運用する場合は、どのサーバを管理サーバとし、どのサーバをスケジュールサーバにするなどの運用形態を、あらかじめ決定しておくことをお薦めします。【UNIX版】

  • スケジュール情報を配付できるスケジュールサーバは、自サーバを除き、5台までです。スケジュールサーバには、1つの管理サーバからのみ配付が可能です。【UNIX版】

  • 管理サーバとスケジュールサーバの組み合わせには、OSの違い、コード系の違い、バージョンの違いにより制限があります。詳細は、“A.2 管理サーバ・スケジュールサーバ接続のサポート範囲”を参照してください。

  • 複数のサブシステムでマスタスケジュール管理機能を運用する場合は、サブシステム環境を、あらかじめ構築しておいてください。サブシステム環境の構築方法の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”の、“複数サブシステム運用の定義”を参照してください。

  • 拡張ユーザ管理機能を利用する場合、管理サーバとすべてのスケジュールサーバで拡張ユーザ管理機能に関する設定を統一してください。【UNIX版】

  • Systemwalker共通ユーザー管理機能を利用する場合、セキュリティの観点から、管理サーバとすべてのスケジュールサーバにてSystemwalker共通ユーザー管理機能を導入し、設定を統一することを推奨します。

    ただし、Systemwalker共通ユーザー管理機能を利用しているサーバと利用していないサーバおよびSystemwalker共通ユーザー管理機能がサポートされていないバージョンのサーバとが混在していても、管理サーバとすべてのスケジュールサーバにおいて、マスタスケジュール管理機能起動時のユーザと同じユーザーIDおよびパスワードを登録することで、マスタスケジュール管理機能が利用できます。

環境を定義する手順は、以下のとおりです。

1. マスタスケジュール管理機能を構築する

マスタスケジュール管理機能を運用するすべてのサーバで、stemenvset 環境構築コマンドを実行してマスタスケジュール管理機能を構築し、機能を有効にします。詳細は、“2.2 マスタスケジュール管理機能の構築/解除”を参照してください。

2. スケジュールのモード設定

スケジュールのモードを設定します。

管理サーバに接続した[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスで、サブシステムごとに以下の手順で設定します。

  1. サブシステムを指定し、以下のいずれかのモードを選択します。

    • 日ごとスケジュール管理

    • 日ごとスケジュール管理(テストモード)

    • 通常スケジュール

    マスタスケジュール管理機能を運用したい場合は、いずれか1つ以上のサブ システムで“日ごとスケジュール管理”または“日ごとスケジュール管理(テストモード)”を選択する必要があります。

    モードのデフォルト値としては、従来のSystemwalker Operation Managerの運用方法である、“通常スケジュール”が設定されています。“通常スケジュール”を選択する場合は、以降の設定は必要ありません。

  2. “日ごとスケジュール管理”および“日ごとスケジュール管理(テストモード)”の場合で、スケジュール情報を自サーバ以外に配付する場合は、配付先のスケジュールサーバを設定します。【UNIX版】

    配付できるサーバは、自サーバを除き、5台までです。また、スケジュールサーバには、1つの管理サーバからのみ配付が可能です。【UNIX版】

    自サーバだけにスケジュール情報を分散する場合は、この設定は必要ありません。

  3. “日ごとスケジュール管理(テストモード)”の場合は、仮想時間の設定を行います。

手順の詳細は、“2.3 スケジュールのモード設定”を参照してください。

3. 環境設定

管理サーバおよびスケジュールサーバで、環境設定を行います。

管理サーバの環境設定

管理サーバに接続した[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスで、設定を行います。

  1. サブシステムごとに、以下に関する設定を行います。

    • 配付に関する設定【UNIX版】

    • スケジュールに関する設定

    • 通知に関する設定

    デフォルト値で運用する場合は、設定の必要はありません。

    詳細は、“2.4.1 管理サーバの環境設定”を参照してください。

スケジュールサーバの環境設定【UNIX版】

スケジュールサーバに接続した[マスタスケジュール管理環境設定]ダイアログボックスで、設定を行います。

  1. サブシステムごとに、以下に関する設定を行います。

    • スケジュールに関する設定

    • 通知に関する設定

    デフォルト値で運用する場合は、設定の必要はありません。

    詳細は、“2.4.2 スケジュールサーバの環境設定【UNIX版】”を参照してください。