双方向型モデルは、レプリケーションを利用して、各部門のサーバが管理しているデータをお互いに配布するような運用形態です。双方向型モデルでは、1つのデータベースが複写元データベースにも、複写先データベースにもなります。
このモデルは、主にネットワークの負荷分散や、サーバがダウンした場合の危険分散を目的として使用されます。また、災害などによるバックアップシステムとして利用されることもあります。以下に例を示します。
仙台、大阪、福岡の各営業所のサーバがあり、それぞれの営業所のデータは各営業所が管理しています。レプリケーションを使用して、仙台営業所のデータを大阪と福岡の各営業所に配布します。同様にして、大阪営業所のデータを仙台と福岡に、福岡営業所のデータを仙台と大阪に配布します。
仙台営業所のデータベースは、仙台のデータに関しては、複写元データベースとなります。しかし、大阪と福岡のデータに関しては、複写先データベースとなります。