個々の支店ごとの顧客分析を実施している企業に、全社顧客分析システムを導入する業務を例に、Linkexpress Replication optionの適用効果を考えてみます。なお、個々の支店のサーバでは、さまざまなプラットフォームやデータベースシステムで顧客分析を実施しているものとします。
従来のシステムでは、支店ごとの顧客データを支店ごとのデータベースシステムで管理していました。全社的な顧客分析を実施するためには、異なるデータベースから大量なデータを集約して分析する必要があります。しかし、以下の問題のために全社的な顧客分析を行うことができませんでした。
データベースシステムの違いを吸収するための利用者プログラムの開発が困難。
データ量が多く分析処理に時間を要する。
ネットワーク負荷が高くなる。
Linkexpress Replication optionを適用することにより、さまざまなプラットフォームやデータベースシステムから本店に最新の顧客データを差分形式で集約し、大量の顧客データを分析するための超並列データベースとしてSymfoware Parallel Serverを導入します。これにより全社的な顧客分析を、最新データを使った戦略的な分析が可能になります。
このように、Linkexpress Replication optionでレプリケーション運用を適用することで、他社データベースで構築されたシステムとSymfoware Serverの高性能、高信頼性を組み合せた連携が可能になります。
