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Systemwalker Operation Manager  クラスタ適用ガイド Windows編
Systemwalker

4.1.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録

1:1運用待機、N:1運用待機の場合に登録する方法を説明します。

1) Systemwalker Operation Managerサービス自動起動を抑止

運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker Operation Managerのサービスを以下の手順で停止し、自動起動しないようにします。

  1. Systemwalker Operation Managerのサービスを、[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで停止します。

    [1:1運用待機サブシステムなしおよびN:1運用待機サブシステムなしの場合]

    以下のサービスを停止します。

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes

    • マスタスケジュール管理機能:Systemwalker MpStem(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)

    [1:1運用待機(サブシステムあり)の場合]

    運用しているサブシステムを停止します。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用している場合は以下のサービスを停止します。

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes

    • マスタスケジュール管理機能:Systemwalker MpStem(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch1

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes1

    • マスタスケジュール管理機能:Systemwalker MpStem1(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)

    [1:1運用待機サブシステムあり、一部クラスタ運用の場合]

    クラスタ運用するサブシステムを停止します。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用しており、サブシステム1のみクラスタ運用にする場合は以下のサービスを停止します。

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch1

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes1

    • マスタスケジュール管理機能:Systemwalker MpStem1(マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ)

    [N:1運用待機サブシステムありの場合]

    運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker Operation Managerの以下のサービスを自動起動しないようにします。

    2:1運用待機構成、運用系ノードを“運用1”、“運用2”とし、運用1ではサブシステム0、運用2ではサブシステム1を使用している場合の例を示します。

    [運用系1で変更するサービス]

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes

    [運用系2で変更するサービス]

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch1

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes1

    [待機系で変更するサービス]

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes

    • ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch1

    • ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes1

  2. 停止したサービスの、[スタートアップの種類]を、“自動”から“手動”に変更します。1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合でクラスタに登録しないサブシステムは、“手動”に変更しないでください。

2) グループの登録

[クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager用のグループを登録します。

  1. [ファイル]メニューから[新規作成]-[グループ]を選択して、任意のグループ名を登録します。

  2. [優先所有者]で、ノードを優先順に追加します。

3) リソースの登録

2)で登録したグループに対して、リソースを登録します。リソースの登録は、Systemwalker Operation Manager用のグループを選択して、[ファイル]メニューから[新規作成]-[リソース]を選択するか、Systemwalker Operation Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックして[新規作成]-[リソース]を選択して表示される[新しいリソース]画面から登録します。

a) IPアドレスリソースの登録

運用系ノードと待機系ノード間で使用するクラスタサービスに論理IPを登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

    • 名前:任意のリソース名

    • リソースの種類:“IPアドレス”

    • グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。

  3. [依存関係]画面では何も指定しません。

  4. [TCP/IPアドレスパラメータ]画面で以下を指定します。

    • 使用するネットワーク:publicを指定します。

    • アドレス:論理IPアドレスを指定します。論理IPアドレスは、他グループつまり他業務で使用していないIPアドレスを割り当ててください。

    • サブネットマスク:サブネットマスクを指定します。

b) ネットワーク名リソースの登録

a)のIPアドレスリソースに対応するネットワーク名リソースを登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

    • 名前:任意のリソース名

    • リソースの種類:“ネットワーク名”

    • グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。

  3. [依存関係]画面ではa)で登録したIPアドレスリソースを指定します。

  4. [ネットワーク名パラメータ]画面では任意のネットワーク名を指定します。他グループつまり他業務で使用していない名前を割り当ててください。

c) 物理ディスクリソースの登録

Systemwalker Operation Managerの管理データ保存に使用する共有ディスクを登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

    • 名前:任意のリソース名

    • リソースの種類:“物理ディスク”

    • グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。

  3. [依存関係]画面では何も指定しません。

  4. [ディスクパラメータ]画面で共有ディスクを指定します。

    他グループつまり他業務で使用していない共有ディスクを割り当ててください。

参考

共有ディスクは両ノードから接続され、各ノードからアクセス可能ですが、同一の共有ディスクを両ノードから同時に使用することはできません。したがって、共有ディスクは、他グループつまり他業務で使用していないドライブを割り当てる必要があります。

d) 汎用サービスリソースの登録

以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、運用しているすべてのサブシステムについてサービスを登録します。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用している場合は、以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

1:1運用待機(サブシステムあり、一部クラスタ運用)の場合は、クラスタに登録するすべてのサブシステムについてサービスを登録します。クラスタ構成にしないサブシステムは、登録しないでください。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用しており、サブシステム1のみクラスタに登録する場合は、以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

N:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、各ノードで運用しているすべてのサブシステムについてサービスを登録します。例えば、2:1運用待機構成、運用系ノードを“運用1”、“運用2”とし、運用1ではサブシステム0、運用2ではサブシステム1を使用している場合は、以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

[運用1と待機系のクラスタサービス]

[運用2と待機系のクラスタサービス]

それぞれのサービスについて、以下の手順で登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

    • 名前:任意のリソース名

    • リソースの種類:“汎用サービス”

    • グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。

  3. [依存関係]画面では以下を指定します。

    • b)で登録したネットワーク名リソース

    • c)で登録した物理ディスクリソース

    ジョブスケジューラのサービスを登録する場合には、上記に加えてジョブ実行制御の汎用サービスリソースも依存関係として登録する必要があります。

  4. [汎用サービスパラメータ]画面で下表に示すサービス名を登録します。

    [1:1運用待機サブシステムなしおよびN:1運用待機サブシステムなしの場合]

    サービス

    リソース名

    サービス名

    サービス表示名

    ジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes

    Fujitsu MpWalker MpMjes

    Systemwalker MpMjes

    ジョブ
    スケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch

    Fujitsu MpWalker MpJobsch

    Systemwalker MpJobsch

    マスタスケジュール管理機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem

    Fujitsu MpWalker MpStem

    Systemwalker MpStem

    注)マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ

    [1:1運用待機サブシステムありの場合]

    サブシステム0とサブシステム1を運用している場合の例です。

    サービス

    リソース名

    サービス名

    サービス表示名

    サブシステム0のジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes

    Fujitsu MpWalker MpMjes

    Systemwalker MpMjes

    サブシステム0のジョブスケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch

    Fujitsu MpWalker MpJobsch

    Systemwalker MpJobsch

    サブシステム0のマスタスケジュール管理機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem

    Fujitsu MpWalker MpStem

    Systemwalker MpStem

    サブシステム1のジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes1

    Fujitsu MpWalker MpMjes1

    Systemwalker MpMjes1

    サブシステム1のジョブ
    スケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch1

    Fujitsu MpWalker MpJobsch1

    Systemwalker MpJobsch1

    サブシステム1のマスタスケジュール管理機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem1

    Fujitsu MpWalker MpStem1

    Systemwalker MpStem1

    注)マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ

    [1:1運用待機サブシステムあり、一部クラスタ運用の場合]

    サブシステム0とサブシステム1を運用しており、サブシステム1のみクラスタに登録する場合の例です。

    サービス

    リソース名

    サービス名

    サービス表示名

    サブシステム1のジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes1

    Fujitsu MpWalker MpMjes1

    Systemwalker MpMjes1

    サブシステム1のジョブ
    スケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch1

    Fujitsu MpWalker MpJobsch1

    Systemwalker MpJobsch1

    サブシステム1のマスタスケジュール管理機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem1

    Fujitsu MpWalker MpStem1

    Systemwalker MpStem1

    注)マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ

    [N:1運用待機サブシステムありの場合]

    以下は、2:1運用待機構成、運用系ノードを“運用1”、“運用2”とし、運用1ではサブシステム0、運用2ではサブシステム1を使用している場合の例です。

    [運用1と待機系のクラスタサービス]

    サービス

    リソース名

    サービス名

    サービス表示名

    サブシステム0のジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes

    Fujitsu MpWalker MpMjes

    Systemwalker MpMjes

    サブシステム0のジョブ
    スケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch

    Fujitsu MpWalker MpJobsch

    Systemwalker MpJobsch

    サブシステム0のマスタスケジュール管理機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem

    Fujitsu MpWalker MpStem

    Systemwalker MpStem

    [運用2と待機系のクラスタサービス]

    サービス

    リソース名

    サービス名

    サービス表示名

    サブシステム1のジョブ実行制御

    任意
    例:OperationMGR MpMjes1

    Fujitsu MpWalker MpMjes1

    Systemwalker MpMjes1

    サブシステム1のジョブ
    スケジューラ

    任意
    例:OperationMGR MpJobsch1

    Fujitsu MpWalker MpJobsch1

    Systemwalker MpJobsch1

    サブシステム1のマスタスケジュール管理機能(注)

    任意
    例:OperationMGR MpStem1

    Fujitsu MpWalker MpStem1

    Systemwalker MpStem1

    注)マスタスケジュール管理機能が有効な場合のみ

注意

その他のサービスを汎用サービスリソース登録する場合

InterstageなどのSystemwalker Operation Manager以外のサービス上で動作するジョブを、Systemwalker Operation Managerを使ってスケジュールする場合は、該当するサービスをSystemwalker Operation Manager用のグループに登録します。この場合、ジョブスケジューラの汎用サービスリソースを依存関係として登録する必要があります。

e) 汎用アプリケーションリソースの登録

セキュリティ情報の自動反映用のアプリケーションを汎用アプリケーションリソースとして以下の手順で登録します。

  1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

    • 名前:任意のリソース名

    • リソースの種類:“汎用アプリケーション”

    • グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

  2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノードを指定します。

  3. [依存関係]画面では以下を指定します。

    • b)で登録したネットワーク名リソース

    • c)で登録した物理ディスクリソース

  4. [汎用アプリケーション パラメータ]画面では以下を指定します。

    • コマンドライン:Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmaclapp.exe(注)

    • 現在のディレクトリ:Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin

注)

N:1運用待機の場合は、コマンドラインの引数に共有ディスクのディレクトリを指定してください。以下に共有ディスクのディレクトリが“z:\omgr”の場合の例を示します。

コマンドライン:Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmaclapp.exe z:\omgr

4) クラスタ情報の登録

クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードで、クラスタ環境の構築情報を登録するコマンドを実行します。

N:1運用待機(サブシステムあり)において、待機系ノードに複数の共有ディスクがある場合は、バックアップ/リストアコマンド実施時に取得したい共有ディスクを指定し直してから使用してください。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

mpsetclusterコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。