移行が終了したあと、利用している機能に応じて以下の作業を行います。
ISI運用管理コンソールの再作成
“29.4.2 資源のバックアップ”において、ISI運用管理コンソールをセットアップした状態でバックアップを行っている場合、ISI運用管理コンソールを再作成してください。ISI運用管理コンソールをセットアップしていない状態でバックアップを行っている場合、本作業は不要です。
以下のコマンドを実行して、ISI運用管理コンソールを再作成してください。
isstopwu ESIAdminServer esiunsetup_admin esisetup_admin
IJServerの環境設定
セットアップされているISIのIJServerの環境設定を行います。設定が必要となるIJServer名は以下のとおりです。
ESIServer
ESIServer_<識別子>
ESIServer_Outbound
ESIServer_<識別子>_Outbound
Interstage管理コンソールを使用して、[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット]から設定対象のIJServerを選択します。IJServerが起動している場合は、停止してから設定してください。
[環境設定]のワークユニット設定にある [JavaVMオプション]に以下の値を追加してください。
[JavaVMオプション]に設定する情報
-XX:EndorsedClassPath=<Interstageインストールディレクトリ>\J2EE\lib\isws-saaj-api.jar
-XX:EndorsedClassPath=/opt/FJSVj2ee/lib/isws-saaj-api.jar
CORBAワークユニットの環境設定
セットアップされているISIのCORBAワークユニットの環境設定を行います。設定が必要となるCORBAワークユニット名は以下のとおりです。
ESICORBARcvまたはESICORBARcv_<識別子>
ESIServer_OrderUnitまたはESIServer_<識別子>_OrderUnit
Interstage管理コンソールを使用して、[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット]から設定対象のCORBAワークユニットを選択します。CORBAワークユニットが起動している場合は、停止してから設定してください。
[ワークユニット名]を選択し、[環境設定] > [ワークユニット設定]の[アプリケーション格納フォルダ]を以下のパスに変更してください。
<Interstageインストールディレクトリ>\JDK6\bin
/opt/FJSVawjbk/jdk6/bin
[ワークユニット名] > [インプリメンテーションリポジトリID]を選択し、[環境設定] > [CORBAアプリケーション]の[起動オプション]に以下のVMオプションを追加してください。
-Dorg.omg.CORBA.ORBClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.ORB -Dorg.omg.CORBA.ORBSingletonClass=com.fujitsu.ObjectDirector.CORBA.SingletonORB -Djavax.rmi.CORBA.StubClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.StubDelegateImpl -Djavax.rmi.CORBA.UtilClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.UtilDelegateImpl -Djavax.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectClass=com.fujitsu.ObjectDirector.rmi.CORBA.PortableRemoteObjectDelegateImpl
Interstage Application Serverの“Webサービス”への移行
ユーザ作成のアプリケーションで、以前のバージョン・レベルのInterstage Application Serverの“SOAPサービス”で作成されたスタブを利用している場合、Interstage Application Serverの“Webサービス”でスタブを再作成して利用してください。
スタブ作成の詳細は、“Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド”の“Webサービス編”を参照してください。
共通APIを利用したアプリケーションの移行
共通APIを利用したアプリケーションを作成している場合は、アプリケーションのコンパイルとクラスパスの変更が必要です。
アプリケーションのコンパイルとクラスパスの変更の詳細は、“ISI アプリケーション開発ガイド”の“互換機能”にある“アプリケーションのコンパイルと実行”を参照してください。
Formatmanagerクライアントのローカルデータベースのリストア
Formatmanagerクライアントを使用している場合、“29.4.2 資源のバックアップ”でバックアップしたデータベースをリストアしてください。また、リストア前に必要に応じてデータベースを作成してください。データベースの作成については、“ISI Studioヘルプ”の“定義を操作する”の“ISIプロジェクトのプロパティを設定する”を参照してください。
旧バージョンの変換テーブルは使用できません。リストア後は“変換テーブル生成”を実行して、変換テーブルを再生成してください。
ログインパスワードは初期状態に戻りますので、必要に応じて修正してください。
リストア方法については“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”の“変換定義DBリストア”を参照してください。
ポイント
移行後、Formatmanagerクライアントを一般ユーザで利用する場合は、データベースの格納先フォルダにFormatmanagerクライアントを利用するユーザのアクセス許可として“変更”または“フルコントロール”を設定してください。データベースの格納先の設定については、“ISI Studioヘルプ”の“定義を操作する”の“ISIプロジェクトのプロパティを設定する”を参照してください。