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Interstage Service Integrator V9.4.1 解説書
Interstage

5.8.3 ファイル抽出

ファイル抽出は、複数のデータ(レコード、伝票)の中から、条件に一致するデータ(一般フォーマット、複数一般フォーマット、行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットは1レコード単位、伝票形式フォーマットはファイルヘッダからファイルトレーラまで)を、抽出する機能です。また、条件と不一致の伝票も別に抽出できます。
複数の項目に対して、「等しい」、「等しくない」、「以上」、「以下」、「より大きい」、「未満」の条件が設定できます。

図5.46 ファイル抽出

条件の指定方法には、何度実行しても常に同じ条件を指定する方法と、実行ごとに条件を変える方法の2種類があります。
常に同じ条件を指定する方法は、条件をFormatmanagerクライアントで指定し、変換テーブルとしてサーバに転送する方法です。
実行ごとに条件を変える方法は、条件をFormatmanagerクライアントで指定する際に、条件に「@RUN-TIME SPECIFICATION(実行時指定)」と指定しておき、処理IDを定義する際に、その部分の条件を指定する方法です。処理IDを使い分けることにより、条件を変更することが可能になります。

ポイント

  • 伝票形式フォーマットは、ファイルヘッダの項目だけに条件を指定できます。

  • 行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットは、ヘッダ部の項目だけに条件を指定できます。

登録方法

[ファイル抽出情報登録]画面で、以下の内容を設定します。

ファイル抽出を行うデータのフォーマット形式とそれぞれのIDを選択後、どの項目(フィールド)を抽出条件に指定するかを選択します。その項目の値と判断方法を指定することにより、その条件に合致したレコード(伝票)が、ファイル抽出の対象となります。
1つのファイル抽出情報の登録を「抽出ID」で管理します。

図5.47 ファイル抽出条件の登録

「条件」の指定で、「@RUN-TIME SPECIFICATION」(実行時指定)を指定したときは、「運用登録」で「実行時指定」を選択し、「条件・判断」を同様に入力します。

設定方法の詳細は、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”、および“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)チュートリアル”を参照してください。