Formatmanagerは、W3C(World Wide Web Consortium)によって制定されている“Extensible Markup Language (XML) 1.0”、“XML Schema 1.0”、および“XML名前空間(Namespaces in XML)”に準拠している整形式の(well-formed)XML文書を扱うことができます。ただし、Formatmanagerで入出力を行うには、一定のルールに従っている必要があります。
XML文書には、DTDで文書構造を規定したものとXML Schemaで文書構造を規定したものがあります。そのため、以降、DTDに沿ったXML文書とXML Schemaに沿ったXML文書とを明確に区別する場合には、前者を“XML文書(DTD)”、後者を“XML文書(Schema)”と表記し、両者をまとめて表すときには“XML文書”と表記します。
以下に、Formatmanagerで扱うことができるXML文書の構造を示します。
図5.24 Formatmanagerが入出力するXML文書(DTD)の例
XML宣言
XML宣言が先頭行にあります。XMLのバージョンは1.0です。
DTD部
文書型宣言(DOCTYPE宣言)によりXML文書の型が定義されます。DTDには、外部サブセット、または内部サブセットを指定できます。ただし、外部サブセットと内部サブセットの混在はできません。
XMLインスタンス部
実際のデータ部分です。この部分がユーザ固有フォーマット上のデータに対応し、フォーマット変換の対象となります。
図5.25 Formatmanagerが入出力するXML文書(Schema)の例
XML宣言
XML宣言が先頭行にあります。XMLのバージョンは1.0です。
XML Schema参照部
XMLインスタンスが参照するXML名前空間と、XML Schemaファイル名などが宣言されます。
XMLインスタンス部
実際のデータ部分です。この部分がユーザ固有フォーマット上のデータに対応し、フォーマット変換の対象となります。
XML Schemaファイル
XML SchemaによってXMLインスタンスの構造が定義されているファイルです。