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Interstage Information Storage 運用ガイド
Interstage

3.7.1 不整合検出コマンドによる不整合の検出

ここでは不整合検出コマンド(dcccheck)について説明します。


運用中に発生しうる、蓄積データファイル、蓄積添付ファイルおよび資源管理の管理レコードの状態との不整合を以下に示します。
Statusの意味については“3.7.2 不整合検出後の対処について”を参照してください。

dcccheckコマンドは、Interstage Information Storageに格納されている蓄積データファイル、蓄積添付ファイルおよび資源管理の状態を相互に確認することで、これらの不整合状態を検出します。


sampleカテゴリに対して不整合検出コマンドを実行し、結果を/DATA/mismatch.txtに出力する

dcccheck  out_file=/DATA/mismatch.txt cat_name=sample <Enter>

参照

管理レコードの状態の詳細については“解説書”の“蓄積データファイル管理状態の操作”を参照してください。

dcccheckコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。


注意

マルチサーバ構成で登録されている管理レコード数(無効状態、削除済み状態含む)が多い場合、dcccheckコマンド動作中にDSSファイルシステムがキャッシュするファイル数が多くなります。キャッシュしたファイル数が13万ファイルを超えると、ファイルシステムのメモリ使用量が見積もりを超えて増加します。このため、目安として対象とするファイル数5万ファイルあたり100秒のキャッシュを破棄する時間の間隔をあけてdcccheck コマンドを実行してください。または、upd_dateオプションに更新日時を指定して、dcccheckの対象とするファイル数を、5万ファイル以下に絞ってください。なお、キャッシュの破棄は自動的に行われます。


sampleカテゴリに対して、更新日時「2010年10月20日 11時00分00秒」以降を対象とする場合

dcccheck  out_file=/DATA/mismatch.txt cat_name=sample  upd_date=2010/10/20/11:00:00 <Enter>

dcccheckコマンド実行中は、データの格納や削除、管理レコードの無効化、管理レコードの削除など運用のコマンドを実行しないでください。誤ってdcccheckコマンドと運用のコマンドを同時に実行した場合、正しくない情報が取得されることがあります。