rdbrcv、rdbrcvdicコマンドによる資源管理のリカバリに失敗した時のリカバリ方法について説明します。
システムメッセージ“qdg02243u”または“qdg02668u”が出力された場合、資源管理のバックアップ取得後にカテゴリの追加・削除、または資源管理のリカバリが行われたことにより、アーカイブログファイルが使用できなくなったことが考えられます。この場合、アーカイブログを使用しない方法でリカバリしてください。アーカイブログを使用しないリカバリのことをLOADモードによるリカバリと呼びます。
該当しない場合は、システムメッセージの利用者の対処に従ってください。
LOADモードによるリカバリを行うと、資源管理の状態はバックアップ取得時点になるため、実際に格納されている蓄積データファイルとの不整合が発生します。
LOADモードによるリカバリを行った場合は不整合検出コマンド(dcccheck)を使用して、資源管理と実際に格納されている蓄積データファイルとの不整合を調査し、必要な対処を行ってください。
rdbrcvコマンドを-Lオプションで実行します。
例
以下の例ではバックアップ用リストファイル”/home/rdb1/dsi.list”を使用して、LOADモードでリカバリしています。
rdbrcv -L -t /home/rdb1/dsi.list -w /home/rdb1/work <Enter>
rdb: INFO: qdg02654i:rdbrcvコマンドの処理を開始します (システム名=iisrdb) rdb: INFO: qdg14116i:指定した表のDSIに属するインデックスのDSIの復旧を開始します (システム名=iisrdb) rdb: INFO: qdg02595i:指定した資源'在庫管理DB.在庫表DSI'に属するインデックスの DSI'在庫管理DB.製品名IXDSI'のリカバリが正常終了しました (システム名=iisrdb) rdb: INFO: qdg02655i:rdbrcvコマンドの処理が正常終了しました (システム名=iisrdb) 目的業務の再実行
rdbrcvdicコマンドを-Lオプションで実行します。
例
以下の例では/backup/rdbディレクトリにバックアップしたファイル"dicbackup"を使用して、LOADモードでリカバリしています。
rdbrcvdic -L -f dicback@/backup/rdb -du 1024M -w /home/rdb1/work <Enter>
rdb: INFO:qdg02654i: rdbrcvdicコマンドの処理を開始します : rdb: INFO:qdg02655i: rdbrcvdicコマンドの処理が正常終了しました
参照
dcccheckコマンドによる不整合の検出と対処については“3.7 不整合の検出”を参照してください