本ソフトウェアでは、以前のバージョンレベルで発生した障害が修正されています。
今回のバージョンレベルで吸収された修正内容、および修正番号については、以降に示す表を参照してください。
No. | バージョン | P番号 | 現象 | EEE | EE | SE |
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1 | V11.0.0 | PG67236 | [現象] 動作環境ファイルにJOIN_ORDER=(AUTO)を指定し、結合表を入れ子で指定したSELECT文を実行すると、「qdg02842u:シグナル11を受信したため RDBIIシステム空間が異常終了しました」を出力し、Symfoware/RDBがダウンする場合があります。 [環境] 以下のいずれかのOSである。
[発生条件]
例) SELECT ~ FROM S1.T4 LEFT JOIN (S1.T3 LEFT JOIN (S1.T2 LEFT JOIN S1.T1 ON T2.C1=T1.C1) ON T3.C1=T2.C1) ON T4.C1=T3.C1 AND T4.C1=2 WHERE T2.C2=1 | ○ | ○ | ○ |
2 | PG75537 | [現象] 「qdg02842u:シグナル11を受信したため RDBIIシステム空間が異常終了しました」を出力し、Symfoware/RDBがダウンする場合があります。 [環境] 以下のいずれかのOSである場合。
[発生条件] 1) 何らかの原因(Symfowareのプログラム障害やメモリ異常)により、最適化処理で内部矛盾が発生する。(*1) *1:最適化処理で内部矛盾発生時には、以下のメッセージが出力され、SQL文がエラー終了します。 qdg12148e:SQL文の実行で重症エラーを検出しました:'JYP2711E システム障害が発生したためSQL文の実行ができませんでした.エラー識別子=@1@' | ○ | ○ | ○ | |
3 | PG79002 | [現象] RDBコマンドまたはSQL文を実行すると、qdg12695u(*1)のメッセージを出力して、Symfoware/RDBがダウンします。 (*1)qdg12695u:System error occurred. Reference code = xx.xx.xx.xx Internal code = (idt_p:xxxxxxxxxxxxxxxx sub_code:0 module:qdalctrn211 line:xxx) [環境] 以下のいずれかのOSである場合。
[発生条件] (発生条件1)
(発生条件2)
(*1)rdbprtコマンド(-m DEF指定)で、データベーススペース情報を出力して、DSI informationでDSI情報の数を確認できます。 (*2)9.1.0以降に利用できる機能です。 (*3)自動容量拡張が動作した場合に発生します。 ※データベーススペースの状態に依存するため、発生条件に合致しても必ず発生するわけではありません。 発生する例としては、以下の場合があります。
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4 | PG81724 | [現象] rdbbcextコマンドの実行において、等価性コピーの状態が不当であった場合、メッセージを出力しないため、利用者が対処できません。 (補足) そのまま応用プログラムでデータベースの更新を継続し、RLCファイルが循環使用された場合、再び同一のRLCファイルにrdbbcextコマンドを実行すると、メッセージqdg20076uを出力します。 qdg20076u:RLCの破壊を検出しました パス名='xxxxx' システムコール名='xxxxx' オフセット=xxxxx サイズ=xxxxx RLP名='xxxxx' [環境] 動作システムが以下の場合に発生します。 ●Oracle Solarisの場合 1.Symfoware Server Enterprise Extended Edition V10.1.0~10.1.0Bを使用している。かつ、 2.Symfoware Active DB Guard V10.1.0を使用している。 または、 1.Symfoware Server Enterprise Extended Edition 9.0.0~9.2.0を使用している。かつ、 2.Symfoware Active DB Guard 9.0.0を使用している。 ●Linux64-EM64Tの場合 1.以下のいずれかの製品を使用している。かつ、
2.Symfoware Active DB Guard V10.1.0を使用している。 または、 1.以下のいずれかの製品を使用している。かつ、
2.Symfoware Active DB Guard V9.1.0を使用している。 ●Linux64-IPFの場合 1.Symfoware Server Enterprise Extended Edition 8.0.0~8.0.1を使用している。かつ、 2.Symfoware Active DB Guard 8.0.0を使用している。 または、 1.以下のいずれかの製品を使用している。かつ、
2. Symfoware Active DB Guard 9.0.0~9.0.1を使用している。 [発生条件] 以下の条件の場合に発生します。
等価性コピーの異常が発生する。 | ○ | - | - | |
5 | PG81854 | [現象] SQLアプリケーション(以後、アプリケーションと記述)やRDBコマンドが無応答、または、Symfowareがqdg12695uを出力して異常終了する場合があります。 [環境]
[条件]
※1)アーカイブログの通番が連続した値となっていない場合が該当します。 不連続はアーカイブログの削除(rdblog -D -a)を途中の通番のアーカイブログに対して実行した場合に発生します。 ※2)Symfowareが運用中に動作するコマンド(rdbstopコマンドは除く)が該当します。 | ○ | ○ | - | |
6 | PG82373 | [現象] 以下の現象が発生します。 (現象1) FROM句に複数の表を指定した場合に探索条件に該当するレコードがアプリケーションに返却されない場合があります。 (現象2) 探索条件に該当しないレコードがアプリケーションに返却される場合があります。 (現象3) 探索条件に該当するレコードがアプリケーションに返却されない場合があります。 (現象4) 集合関数MAXの返却値に、長さ0のデータがアプリケーションに返却される場合があります。 [環境] 以下のいずれかの環境の場合。
[発生条件] 各現象の発生条件は以下の通りです。 (現象1) 1.FROM句に複数の表を指定。かつ、 2.WHERE句、または、結合表のON句に、1)の複数の表の列を「=」で結合。かつ、 3.以下のいずれかの条件を満たす。かつ、 3-1.ジョイン系アクセスモデルがマージジョイン。または、 3-2.2)の列にDSIの分割キーが含まれる。 4.2)の列が、以下のいずれかのデータ型の列。かつ、 4-1.データベースの文字コード系がUNICODEの各国語文字列型。または、 4-2.文字列型。 5.2)の列のデータが、各表で長さが異なる。かつ、 6.2)の列のデータが、短い文字列の長さで一致。かつ、 7.2)の列のデータの長い文字列の短い文字列の長さより後続の文字に、以下のいずれかの文字が含まれる。 7-1.各国語文字列型のUCS2のバイナリ値:0x0000から0x2fffの文字(*2)。または、 7-2.文字列型の制御文字。 (現象2) 1.比較述語">"、">="(*1)、またはBETWEEN述語を指定。かつ、 2.1)に指定した列のデータ型が、以下のいずれかである。かつ、 2-1.データベースの文字コード系がUNICODEの各国語文字列型。または、 2-2.文字列型。 3.比較述語を指定している場合は以下の条件を満たす場合。 3-1.左辺のデータ長が右辺のデータ長より長い。かつ、 3-2.左辺のデータと右辺のデータが、右辺のデータ長分一致している。かつ、 3-3.左辺のデータの右辺のデータ長以降に、以下のいずれかの文字を含む。 3-3-1.各国語文字列型のUCS2のバイナリ値:0x0000から0x2fffの文字(*2)。または、 3-3-2.文字列型の制御文字。 または、 3.BETWEEN述語を指定している場合は以下の条件を満たす場合。 3-1.1番目の値式のデータ長が2番目の値式のデータ長より長い。かつ、 3-2.1番目の値式のデータと2番目の値式のデータが、2番目の値式のデータ長分一致している。かつ、 3-3.1番目の値式のデータの2番目の値式のデータ長以降に、以下のいずれかの文字を含む。 3-3-1.各国語文字列型のUCS2のバイナリ値:0x0000から0x2fffの文字(*2)。または、 3-3-2.文字列型の制御文字。 (現象3) 1.比較述語">"、">="(*1)、またはBETWEEN述語を指定。かつ、 2.の述語に指定したデータ型が、以下のいずれかである。かつ、 2-1. データベースの文字コード系がUNICODEの各国語文字列型。または、 2-2.文字列型。 3.比較述語を指定している場合は以下の条件を満たす場合。 3-1.左辺のデータ長が右辺のデータ長より短い。かつ、 3-2.左辺のデータと右辺のデータが、左辺のデータ長分一致している。かつ、 3-3.右辺のデータの左辺のデータ長以降に、以下のいずれかの文字を含む。 3-3-1.各国語文字列型のUCS2のバイナリ値:0x0000から0x2fffの文字(*2)。または、 3-3-2.文字列型の制御文字。 または、 3.BETWEEN述語を指定している場合は以下の条件を満たす場合。 3-1.1番目の値式のデータ長が3番目の値式のデータ長より短い。かつ、 3-2.1番目の値式のデータと3番目の値式のデータが、1番目の値式のデータ長分一致している。かつ、 3-3.3番目の値式のデータの1番目の値式のデータ長以降に、以下のいずれかの文字を含む。 3-3-1.各国語文字列型のUCS2のバイナリ値:0x0000から0x2fffの文字(*2)。または、 3-3-2.文字列型の制御文字。 (現象4) 1.集合関数MAXを指定する。かつ、 2.集合関数MAXの値式が以下のいずれかのデータ型である。かつ、 2-1.可変長文字列型。または、 2-2.可変長各国語文字列型。 3.2)の値式のデータがすべて以下のいずれかの文字。 3-1.可変長文字列型の空白。または、 3-2.可変長各国語文字列型の全角空白。 *1:A>BとB<Aは同意です。"<"、"<="の場合、条件の「3)」の左辺は右辺に、右辺は左辺に読み替えてください。 *2: 0x0000~0x2fffの文字は、主に以下の文字が該当します。詳細はUCS2のコード変換表を確認してください。
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7 | PG83886 | [現象] Symfoware/RDBの起動処理または切替処理が無応答となる場合があります。 [環境] 本障害は以下のOSで発生します。
[発生条件] 以下のいずれかの条件のときに発生する場合があります。
(*)RDB構成パラメタファイルにRDBLOADSHAREを指定している場合はフェイルオーバ運用と併用している場合に発生します。 | ○ | - | - | |
8 | PG84226 | [現象] アプリケーションを実行するとき、アプリケーションがコアを出力して異常終了する場合があります。 [環境] 本障害は、以下のOSで発生します。
[発生条件] <発生条件1>
<発生条件2>
5)の操作を再度実行する。 | ○ | ○ | ○ | |
9 | PG85170 | [現象] 分割値に定数を3999個以上(64ビット環境の場合)、または7997個以上(32ビット環境の場合)指定したDSIを定義した場合、発生条件に記載した操作を実行すると、メッセージqdg02842u(*1)を出力してSymfoware/RDBがダウンすることがあります。 (*1)qdg02842u:シグナル11を受信したため RDBIIシステム空間が異常終了しました [環境] 以下のいずれかのOSを使用している場合。
[発生条件]
PG67030に対応する緊急修正番号は以下となります。 (Oracle Solaris) 緊急修正パッチid T005117SP-02~ 正式製品名称 : Symfoware Server Enterprise Edition, : Symfoware Server Standard Edition 製品世代 : V10.1.0,V10.1.0A システムコード:237(Solaris) 注1)メモリ状態に依存するため、発生条件に該当しても必ず発生するとは限りません。 注2)分割値に指定可能な定数の数の制限は、仕様上、以下のとおりです。
(*2)指定可能な列数は64個までです。 | ○ | ○ | ○ | |
10 | PG85297 | [現象] JDBCのバッチ更新機能を使用すると、メモリ使用量が不当に増加します。その後処理を継続した場合に、executeBatch実行時に「JYP9608E ディスクリプタ操作でメモリ割り当てエラーが発生しました.」のエラーが発生し、アプリケーションに対してエラー復帰します。 [環境] 以下のOSで発生します。
なお、本障害はLD障害であり、解析方法に示したパッチを適用している場合発生します。 [発生条件] [条件1]
[条件2]
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11 | PG86001 | [現象] swstrestoreコマンド(*1)またはrdbmrrcvコマンドを使用してデータベーススペースを退避データ取得時点にリカバリすると、最新状態までリカバリされます。 (*1) swstrestoreコマンドはETERNUS SF AdvancedCopy Managerのコマンドです。 [環境]
[発生条件]
(*1) 以下のオプションを指定している場合、退避データ取得時点へのリカバリとなります。 swstrestoreコマンドの場合 -a オプション rdbmrrcvコマンドの場合 -P オプション | ○ | ○ | ○ | |
12 | PG87732 | [現象] ORDER BY句および問合せ式にUNIONを2個以上記述しているカーソルを指定したOPEN文を実行すると、JYP7548Eのエラーメッセージを出力してSQL文の実行が異常終了します。このため、OPEN文を実行するアプリケーションが正常に動作しません。 JYP7548E:集合演算子の両辺に指定された問合せ式の結果の次数が異なっています. [環境]
[発生条件]
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13 | PG88108 | [現象] 以下の条件の場合、メッセージqdg02842uが出力され、Symfoware Serverがコアファイルを出力してダウンします。 ※ qdg02842u:シグナル11を受信したため RDBIIシステム空間が異常終了しました [環境] 以下の環境で発生します。
[発生条件]
※lxrepcre、lxrepdro、およびlxrepenaは、LinkREPのコマンドです。 ※抽出グループおよびメンバ抽出定義は、LinkREPの定義です。 | ○ | ○ | ○ | |
14 | PG91315 | [現象] 以下のいずれかのSQL文(*1)を実行した場合、読込み、更新処理で本来の処理件数と異なる場合があります。 (*1)以下のSQL文の場合
[環境] 以下の環境で発生します。
[発生条件] 1.インデックスのDSO定義文にREALIGNMENT(インデックスの自動再配置)を指定している。かつ、 2.動作環境ファイルのR_LOCKにNOを指定している(*2)。かつ、 3.以下のいずれかのSQL文を実行している。かつ、 3-1) UPDATE文。または、 3-2) 同一トランザクション内でカーソルを使用したFETCH文実行後のINSERT/UPDATE文。 4.3)のSQL文でインデックス構成列を探索条件にしている。かつ、 5.3)のSQL文でインデックス構成列を更新する。または、可変長カラムの更新でデータ長が長くなる場合 *2) 動作環境ファイルのR_LOCKパラメタを省略した場合の値はバージョンにより異なり、V9.2.0以前の場合はR_LOCK=NO、V10.0.0以降の場合はR_LOCK=YESになります。 [内部条件] 内部条件は以下になります。 1.表更新によりレコードの格納位置が変わり、インデックスと表との位置づけのためのポインタを更新する。かつ、 2.インデックスの自動再配置が動作し、更新対象キー値を格納しているインデックスデータ部のブロックが隣接ページに移動している場合。 | ○ | ○ | ○ |