変更内容
V10.1.0以降では、ポート番号を定義する以下の5つのシーンにおいて、ポート番号の指定範囲を1024~49151に変更します。
本製品としてはOSや他の製品が自動採番したポート番号と重複するのを避けるため、1024~32767の範囲を推奨します。
WebAdmin、WebDBtoolで使用するポート番号
リモートアクセスで使用するポート番号
Connection Managerのダウン監視プロセスで使用するポート番号
JDBCのネーミングサービスで使用するポート番号
ロードシェア運用のRDBシステム間通信で使用するポート番号
また、JDBCのネーミングサービスで使用するデフォルトポート番号を変更します。
非互換
以下のGUI画面で、ポート番号に1~1023および49152~65535を指定した場合、エラーメッセージを出力します。
WebAdmin/WebDBtoolsによるRDBシステム作成 - 構成・環境画面
PCクライアントインストール時に表示するGUI画面
Symfoware Serverインストール時のWebAdmin/WebDBtoolsのセットアップ画面
以下のコマンド(CUI)実行時にポート番号に1~1023および49152~65535を指定した場合、エラーメッセージを出力します。
symjddefns
java com.fujitsu.symfoware.jdbc2.naming.SYMNameService [<port_no>]
JDBC3.x対応ドライバおよびJDBC4.x対応ドライバ利用時に、JDBCのネーミングサービスで使用する以下のデフォルトポート番号を、“10326”から“26600”に変更します。
PCクライアントインストール時に設定するJDBCのネーミングサービスのポート番号
JDBCドライバのsymjddefnsコマンド(CUI)で登録するポート番号
Javaコマンドで起動するネーミングサービスのポート番号
注意
PCクライアント利用時は、以下の点に注意してください。
Windows(R) XPまたはWindows Server(R) 2003の場合
9.2.0以前にWindowsサービスにJDBCのネーミングサービスのポート番号をデフォルトを使用して登録していた場合に、JDBC3.x対応ドライバおよびJDBC4.x対応ドライバを利用する場合は、JDBCのネーミングサービスのポート番号が26600で起動されます。ただし、ポート番号を1~5000および49152~65535を登録していた場合は、JDBCのネーミングサービスが起動できなくなります。ポート番号を5001~49151に変更して、WindowsサービスにJDBCのネーミングサービスを再登録してください。
Windows Vista(R)、Windows(R) 7、Windows Server(R) 2008またはWindows Server(R) 2008 R2の場合
9.2.0以前にWindowsサービスにJDBCのネーミングサービスのポート番号をデフォルトを使用して登録していた場合に、JDBC3.x対応ドライバおよびJDBC4.x対応ドライバを利用する場合は、JDBCのネーミングサービスのポート番号が26600で起動されます。ただし、ポート番号を1~1023および49152~65535を登録していた場合は、JDBCのネーミングサービスが起動できなくなります。ポート番号を1024~49151に変更して、WindowsサービスにJDBCのネーミングサービスを再登録してください。
対処方法
/etc/servicesファイルを参照し、OSや他の製品が使用するポート番号を調査し、1024~32767の範囲で未使用の値を設定してください。
アップグレードインストールの場合は、RDBシステムの中でポート番号に1~1023および32768~65535を使用している可能性があります。設定内容を確認して、1024~32767の範囲で未使用の値に変更してください。
リモートアクセスで使用するポート番号およびJDBCのネーミングサービスで使用するポート番号の変更に合わせて、アプリケーションサーバで設定している接続先のポート番号を変更してください。