Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0
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第2部 システム管理編> 第24章 バックアップ/リストア> 24.1 データベースのバックアップ

24.1.2 Oracle

Oracleのバックアップ手順について説明します。

  1. 事前準備(Oracle 11gの場合のみ)
    Oracle 11gを使用する場合、データベースサーバで、以下の手順で、事前準備を行います。
    以下の手順は、初回バックアップ時のみ、実行してください。
    1. コマンドプロンプトを開きます。
    2. SQL*Plusにsystemユーザでログインします。
      例)systemユーザのパスワードが「password」の場合
      sqlplus system/password@INAVIDB
    3. 以下のコマンドを入力します。
      GRANT CREATE ANY DIRECTORY TO "INAVIDB";
      GRANT CREATE ANY DIRECTORY TO "CNCDB";
    4. 以下のコマンドを入力し、SQL*Plusを終了します。
      exit
    5. SQL*PlusにINAVIDBユーザでログインします。
      例)INAVIDBユーザのパスワードが「PWDIN8」の場合
      sqlplus INAVIDB/PWDIN8@INAVIDB
    6. 以下のコマンドを入力します。
      CREATE DIRECTORY (ディレクトリ・オブジェクト) AS '(バックアップファイル格納ディレクトリ名)';
      例)ディレクトリ・オブジェクト「dpump1_dir」、バックアップファイル格納ディレクトリ「C:\oracle\admin\INAVIDB\dpdump」の場合
      CREATE DIRECTORY dpump1_dir AS 'C:\oracle\admin\INAVIDB\dpdump';
      ※“バックアップファイル格納ディレクトリ名”は、事前に作成しておく必要があります。
    7. 以下のコマンドを入力し、SQL*Plusを終了します。
      exit
    8. SQL*Plusにcncdbユーザでログインします。
      例)cncdbユーザのパスワードが「cncdb」の場合
      sqlplus cncdb/cncdb@INAVIDB
    9. 以下のコマンドを入力します。
      CREATE DIRECTORY (ディレクトリ・オブジェクト) AS '(バックアップファイル格納ディレクトリ名)';
      例)ディレクトリ・オブジェクト「dpump2_dir」、バックアップファイル格納ディレクトリ「C:\oracle\admin\INAVIDB\dpdump」の場合
      CREATE DIRECTORY dpump2_dir AS 'C:\oracle\admin\INAVIDB\dpdump';
      手順f.で指定した“ディレクトリ・オブジェクト”とは別の名前を指定してください。
      “バックアップファイル格納ディレクトリ名”は、事前に作成しておく必要があります。
      “バックアップファイル格納ディレクトリ名”は、手順f.と同じディレクトリを指定しても構いません。
    10. 以下のコマンドを入力し、SQL*Plusを終了します。
      exit
  2. Internet Navigware Serverの停止
    Interstage Java EE管理コンソールから、Internet NavigwareのIJServerクラスタを停止します。
    詳細は、“18.4 Internet Navigware Serverの停止”を参照してください。

  3. INAVIDBのバックアップ
    Oracleが動作しているサーバでINAVIDBを以下の手順でバックアップします。

    [Oracle 10gの場合]
    1. Internet Navigware Serverのインストール媒体からtools\backup\Oracle配下にあるすべてのファイルを、Oracleが動作しているサーバの任意のディレクトリにコピーします。
    2. コマンドプロンプトを開きます。
    3. カレントディレクトリを、手順aでコピーしたディレクトリに移動します。
    4. バックアップ用のバッチファイルを実行します。
      バッチファイルの実行形式は以下のとおりです。
      invbackup.bat インスタンス名 ユーザ名 / パスワード
        i ii iii
      i:インスタンス名
      ii:INAVIDBのユーザ名
      iii:INAVIDBユーザのパスワード
      例:invbackup.bat INAVIDB INAVIDB/PWDIN8
      出力ファイルは、カレントディレクトリに、DMP\inavi8.DMPで出力されます。
      実行時のログは、カレントディレクトリに、DMP\inavi8_BAK.LOGで出力されます。
    5. コマンドプロンプトを閉じます。

    [Oracle 11gの場合]
    1. コマンドプロンプトを開きます。
    2. 以下のコマンドを実行します。
      expdp ユーザ名 / パスワード @ インスタンス名 directory= ディレクトリ・オブジェクト dumpfile= バックアップファイル名
        i ii iii iv v
      i:INAVIDBのユーザ名
      ii:INAVIDBユーザのパスワード
      iii:インスタンス名
      iv:手順1.のf.で指定したディレクトリ・オブジェクト
      v:バックアップファイル名
      例:expdp INAVIDB/PWDIN8@INAVIDB directory=dpump1_dir dumpfile=INAVIDB.DMP
      出力ファイルは、手順1.のf.で指定したバックアップファイル格納ディレクトリに、INAVIDB.DMPで出力されます。
    3. コマンドプロンプトを閉じます。


  4. CNCDBのバックアップ
    Oracleが動作しているサーバでCNCDBをバックアップします。

    [Oracle 10gの場合]
    1. コマンドプロンプトを開きます。
    2. カレントディレクトリを、手順3のaでコピーしたディレクトリに移動します。
    3. バックアップ用のバッチファイルを実行します。
      バッチファイルの実行形式は以下のとおりです。
      cncbackup.bat インスタンス名 ユーザ名 / パスワード
        i ii iii
      i:CNCDBのインスタンス名
      ii:CNCDBのユーザ名
      iii:CNCDBユーザのパスワード
      例:cncbackup.bat INAVIDB cncdb/cncdb
      出力ファイルは、カレントディレクトリに、DMP\CNC.DMPで出力されます。
      実行時のログは、カレントディレクトリに、DMP\CNC_BAK.LOGで出力されます。
    4. コマンドプロンプトを閉じます。

    [Oracle 11gの場合]
    1. コマンドプロンプトを開きます。
    2. 以下のコマンドを実行します。
      expdp ユーザ名 / パスワード @ インスタンス名 directory= ディレクトリ・オブジェクト dumpfile= バックアップファイル名
        i ii iii iv v
      i:CNCDBのユーザ名
      ii:CNCDBユーザのパスワード
      iii:インスタンス名
      iv:手順1.のi.で指定したディレクトリ・オブジェクト
      v:バックアップファイル名
      例:expdp cncdb/cncdb@INAVIDB directory=dpump2_dir dumpfile=CNC.DMP
      出力ファイルは、手順1.のi.で指定したバックアップファイル格納ディレクトリに、CNC.DMPで出力されます。
    3. コマンドプロンプトを閉じます。


  5. Internet Navigware ServerのIJServerクラスタの再起動
    Interstage Java EE管理コンソールから、Internet Navigware ServerのIJServerクラスタを起動します。
    詳細は、“18.2 Internet Navigware Serverの起動”を参照してください。

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