本製品をインストールする前に以下の作業を行ってください。
空きディスクの確認
インストールに必要となる空きディスクがあることを確認してください。ディスク容量については、“2.6 インストール時に必要なディスク容量”を参照してください。
空きディスクが不足している場合は、該当するファイルシステムのサイズを拡張してください。
システムパラメタのチューニング
アプリケーションサーバを運用する際にはシステムパラメタのチューニングが事前に必要です。
CORBAサービス環境定義の設定値は、システム規模ごとに“Interstage Application Server チューニングガイド”の“Interstageのチューニング”で示されている値に変更されます。CORBAサービス環境定義の設定値を元に、“Interstage Application Server チューニングガイド”の“システムのチューニング”を参照して各システムパラメタで必要な値を算出し、チューニングを行ってください。
また、性能監視ツールによる性能監視を行う場合には、“Interstage Application Server チューニングガイド”の“性能監視ツール使用時に必要なシステム資源”を参照してシステムパラメタで必要な値を算出し、チューニングを行ってください。
システムパラメタを算出するためのExcelファイルがマニュアルDVDの“ApplicationServer\tuning”配下のフォルダに“INTS-BAS-SystemSetupSheet.xls”として格納されています。Microsoft(R) Excel 2003、もしくは以降のバージョンのMicrosoft(R) Excelをお持ちの場合は、“INTS-BAS-SystemSetupSheet.xls”を使用してシステムパラメタを算出することが可能です。使用方法などの詳細については、当該Excelファイル内の説明記事を参照してください。
本製品の確認
古いバージョン・レベルや異なるエディションの本製品がインストールされている場合、インストールを実行することができません。あらかじめ、インストールの有無を確認し、インストールされている場合は、環境設定ファイルの退避後にインストール済みの本製品を削除し、インストールを実行してください。
環境設定ファイルの退避方法は、“Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)”の“メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)”、および“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“バックアップ・リストア”を参照してください。
FJSVfcdnパッケージ(電子フォームアプリケーションフレームワーク)については、“6.1 ソフトウェアのアンインストール前の作業”を参照してください。
また、パッケージの削除方法は、“第6章 アンインストール”を参照してください。
ポイント
インストール済みの本製品のバージョン・レベル、エディションを確認してください。
残存するパッケージの情報を確認する場合は、以下の方法で確認してください。
pkginfo -l パッケージ名 |
アプリケーションサーバ、ログ出力サービスの停止
本製品がインストール済みの環境に対して追加でインストールを行う場合、アプリケーションサーバ、およびログ出力サービスを事前に停止する必要があります。
アプリケーションサーバ、およびログ出力サービスの停止方法については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“アプリケーションサーバの停止”、および“ログ出力サービスの停止”を参照してください。
他製品の確認
アプリケーションサーバを、COMMERCESTAGE、InfoCA、またはSystemwalker PkiMGRと同一マシン上で運用する場合は、事前に“3.5 FSUNextpパッケージをインストールする時の注意事項”を参照してください。
アプリケーションサーバを、FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージを同梱している他の富士通製製品と同一マシン上で運用する場合は、事前に“3.4 他の富士通製製品導入に関する注意事項”を参照してください。
Interstage運用グループの作成
Interstage運用グループは、Interstageの運用を行うためのOSのグループです。本グループに所属するユーザは、Interstageの運用を行うことができます。
Interstage運用グループは、サーバパッケージをインストールする前に作成します。
グループを登録するコマンドの例を以下に示します。
例)グループ“ismnggrp”を作成する場合
/usr/sbin/groupadd -g 500 ismnggrp |
注意
グループの作成方法は、システムの管理方針により異なります。必ずマシン管理者に確認してください。
特定グループのユーザに限定されるコマンドについては、“Interstage Business Application Server リファレンスマニュアル”、および“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
作成したグループ名は、インストール時に指定します。
インストール時に本グループ名を省略した場合は“ismnggrp”となります。
本グループを作成せずにインストールを行った場合、インストールが失敗します。
必ず作成してからインストールを行ってください。