2.9.2 オプションの一覧

使用可能なオプションは以下の通りです。

表2.4 指定可能なオプション
オプション	項目名	パラメーター	記述例	説明
SkipChar	スキップキャラクタ	検索対象外とする文字列 (複数指定可能)	@SkipChar("\n")	パターン検索(文字列)および文字列検索の完全一致を行う場合に、検索対象外として取り扱う文字列を指定します
SeparateChar	セパレートキャラクタ	ワード区切り文字	@SeparateChar("\t")	パターン検索(ワード)を行う場合の、ワード区切り文字を指定します
ANKmix	半角英字の大文字、小文字の区別	true または false	@ANKmix(true)	検索対象文字列の半角英字について大文字・小文字の取り扱いを指定します。 true 区別しない場合 false 区別する場合
KNJmix	全角英字の大文字、小文字の区別	true または false	@KNJmix(true)	検索対象文字列の全角英字について大文字・小文字の取り扱いを指定します。 true 区別しない場合 false 区別する場合

2.9.2.1 SkipChar

フィルタールールでパターン検索(文字列)および文字列検索を行う場合に、検索対象外として取り扱う文字列（スキップキャラクタ）を指定します。

構文

@SkipChar("パラメーター")

パラメーターに指定する値

制御文字を除く文字を指定します。指定する文字は大文字と小文字が区別されます。
空白や、水平タブ、および改行は以下のように指定します。
文字
指定方法
半角空白
\s
全角空白
\S
水平タブ
\t
改行
\n
例
半角空白を指定する場合の記述例
```
@SkipChar("\s")
```
指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。
例
半角空白と全角空白を指定する場合の記述例
```
@SkipChar("\s,\S")
```
文字はUTF-8の文字コードで指定することが可能です。文字コードで指定する場合はエスケープ文字を付加して表現してください。エスケープ文字は“\”です。文字コードがマルチバイトで表現される場合は半角空白で区切ってください。
例
@(半角文字)を指定する場合の記述例
```
@SkipChar("\40")
```
＠(全角文字)を指定する場合の記述例
```
@SkipChar("\EF \BC \A0")
```
4096バイト以内で指定します。

文字	指定方法
半角空白	\s
全角空白	\S
水平タブ	\t
改行	\n

注意

本オプションは、検索条件式の項目間比較では無効です。
以下の文字は指定できません。
指定できない文字
"
, (*1)
\n (*1)
< (*2)
> (*2)
] (*2)
' (*2)
(*1)例外としてフィルタールールのすべてのif-then文への入力イベントタイプがXMLとなる場合は、指定できます。
(*2)例外としてフィルタールールのすべてのif-then文への入力イベントタイプがCSVとなる場合は、指定できます。

指定できない文字
"
, (*1)
\n (*1)
< (*2)
> (*2)
] (*2)
' (*2)

省略時の動作

本オプションを省略した場合、すべての文字が検索対象となります。

2.9.2.2 SeparateChar

フィルタールールの検索式にパターン検索(ワード)を指定する場合の、区切り文字(セパレータキャラクタ）を指定します。

構文

@SeparateChar("パラメーター")

パラメーターに指定する値

制御文字を除くASCII文字、改行および水平タブを指定します。
下記の文字を指定する場合は、エスケープ文字を付加して表現してください。エスケープ文字は“\”です。
文字
指定方法
半角空白
\s
改行
\n
水平タブ
\t
カンマ
\,
二重引用符
\"
\マーク
\\
例
半角空白を指定する場合の記述例
```
@SeparateChar("\s")
```
指定する文字は複数指定可能です。複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。
例
半角空白と水平タブを指定する場合の記述例
```
@SeparateChar("\s,\t")
```
4096バイト以内で指定します。

文字	指定方法
半角空白	\s
改行	\n
水平タブ	\t
カンマ	\,
二重引用符	\"
\マーク	\\

注意

以下の文字は指定できません。

指定できない文字
" (*1)
, (*1)
\n (*1)
< (*2)
> (*2)
] (*2)

(*1)例外としてフィルタールールのすべてのif-then文への入力イベントタイプがXMLとなる場合は、指定可能です。

(*2)例外としてフィルタールールのすべてのif-then文への入力イベントタイプがCSVとなる場合は、指定可能です。

省略時の動作

本オプションを省略した場合、以下の“区切り文字”が指定されたとみなします。

\t	\n (*1)	\s	\" (*1)	!	$
%	&	'	(	)	*
+	\, (*1)	-	.	/	:
;	< (*2)	=	> (*2)	?	@
[	\\	] (*2)	^	_	`
{	\|	}	~

(*1)if-then文への入力イベントタイプがCSVの場合は、区切文字とはみなされません。

(*2)if-then文への入力イベントタイプがXMLの場合は、区切文字とはみなされません。

2.9.2.3 ANKmix

検索対象文字列の半角英字について大文字・小文字の取扱いを指定します。

構文

@ANKmix(パラメーター)

パラメーターに指定する値

true: 半角英字の大文字、小文字を区別しません。

false: 半角英字の大文字、小文字を区別します。

省略時の動作

本オプションを省略した場合、falseが指定されたとみなされます。

注意

本オプションは、検索条件式の項目間比較では無効です。

例

ANKmixのパラメーターがfalse（区別する）とtrue（区別しない）の場合の検索処理結果例

検索キーワード	検索対象文字	false:区別する	true:区別しない
ab	ab	○	○
	AB	×	○
	aB	×	○
	Ab	×	○
AB	ab	×	○
	AB	○	○
	aB	×	○
	Ab	×	○

○：ヒットする

×：ヒットしない

2.9.2.4 KNJmix

検索対象文字列の全角英字について大文字、小文字の取扱いを指定します。

構文

@KNJmix(パラメーター)

パラメーターに指定する値

true: 全角英字の大文字、小文字を区別しません。

false: 全角英字の大文字、小文字を区別します。

省略時の動作

本オプションを省略した場合、falseが指定されたとみなされます。

注意

本オプションは、検索条件式の項目間比較では無効です。

例

KNJmixのパラメーターがfalse（区別する）とtrue（区別しない）の場合の検索処理結果例

検索キーワード	検索対象文字	false:区別する	true:区別しない
ａｂ	ａｂ	○	○
	ＡＢ	×	○
	ａＢ	×	○
	Ａｂ	×	○
ＡＢ	ａｂ	×	○
	ＡＢ	○	○
	ａＢ	×	○
	Ａｂ	×	○

○：ヒットする

×：ヒットしない

検索キーワード	検索対象文字	false:区別する	true:区別しない
ab	ab	○	○
	AB	×	○
	aB	×	○
	Ab	×	○
AB	ab	×	○
	AB	○	○
	aB	×	○
	Ab	×	○

検索キーワード	検索対象文字	false:区別する	true:区別しない
ab	ab	○	○
	AB	×	○
	aB	×	○
	Ab	×	○
AB	ab	×	○
	AB	○	○
	aB	×	○
	Ab	×	○

検索キーワード	検索対象文字	false:区別する	true:区別しない
ab	ab	○	○
	AB	×	○
	aB	×	○
	Ab	×	○
AB	ab	×	○
	AB	○	○
	aB	×	○
	Ab	×	○