CEPエンジンのデバッグ情報や、起動時、および運用時のエラーメッセージは、エンジンログに出力されます。CEPエンジン起動時にチェックされる、ルールのエラーもエンジンログに出力されます。
1つのCEPエンジンは、2つのエンジンログを出力します。1つは入力アダプターと高速フィルターの処理について、もう1つは複合イベント処理と出力アダプターの処理について出力します。エンジンログに既定の書式はありません。
各エンジンログの出力先は以下の通りです。
/var/opt/FJSVcep/cep/flt/logs/EngineLog/CEPエンジン名/engine.log
/var/opt/FJSVcep/cep/cep/logs/EngineLog/CEPエンジン名/engine.log
複合イベント処理ルールにDebugLogListenerを登録している場合は、複合イベント処理のエンジンログに処理結果が出力されます。
注意
エンジンログの分割
エンジンログにDebugLogListenerのログを一度に約10万文字(100*1024文字)以上出力するとログは分割して出力されます。詳細は、「DebugLogListenerのログが分割された時の確認方法」を参照してください。
DebugLogListenerのログが分割された時の確認方法
複合イベント処理文の条件にヒットした場合の出力結果が、約10万文字(100*1024文字)を超過した場合は、出力結果が100*1024文字ごとに分割出力されます。
分割出力時は、先頭と末尾の識別子が分割出力されたログに付加されます。このとき、分割されたログの最初の出力結果には末尾の識別子だけが出力され、最後の出力結果には先頭の識別子だけが出力されます。
以下の内容が出力されます。
YYYY-MM-DD hh:mm:ss,sss [DEBUG]
*****CUT_スレッドID_ナノ秒*****
以下の内容が出力されます。スレッドID および ナノ秒 は先頭識別子と同じ値になります。
*****CUT_スレッドID_ナノ秒*****
注意
ログ出力が前後する可能性
ログは分割した単位に同時に実行する他のイベントの処理結果が割り込む可能性があります。「ログが分割された場合の出力例」にしたがってログを参照してください。
例
ログが分割された場合の出力例
2011-12-07 14:01:13,720 [DEBUG] 6e1619bd-a048-4c64-9efb-306e9f2b88d6:length=100000
6e1619bd-a048-4c64-9efb-306e9f2b88d6[0]
residence :12: String
value :ON: String
gatewayId :00000001: String
・・・・・省略
6e1619bd-a048-4c64-9efb-306e9f2b88d6[123]
residence:30: String
val
*****CUT_94_19131119552293***** ...1(分割出力されたログの最初の部分の末尾)
~~~ 他のイベントのログ ~~~
2011-12-07 14:01:13,720 [DEBUG] ...2(分割出力されたログの継続部分の先頭)
*****CUT_94_19131119552293*****
ue :ON: String
gatewayId :00000001: String
6e1619bd-a048-4c64-9efb-306e9f2b88d6[124]
residence :38: String
value :ON: String
gatewayId :00000001: String
・・・・・省略
6e1619bd-a048-4c64-9efb-306e9f2b88d6[247]
residence :30: String
val
*****CUT_94_19131119552293***** ...3(分割出力されたログの継続部分の末尾)
~~~ 他のイベントのログ ~~~
2011-12-07 14:01:13,720 [DEBUG] ...4(分割出力されたログの最後の部分の先頭)
*****CUT_94_19131119552293*****
ue :ON: String
gatewayId :00000001: String
6e1619bd-a048-4c64-9efb-306e9f2b88d6[248]
residence :38: String
value :ON: String
gatewayId :00000001: String ...5(分割出力されたログの最後の部分の末尾)
~~~ 他のイベントのログ ~~~
[出力例の説明]
分割出力されたログの最初の部分の末尾です。識別子(*****CUT_94_19131119552293*****)を確認します。
分割出力されたログの次の先頭です。同じ識別子(*****CUT_94_19131119552293*****)で開始しています。
分割出力されたログの次の末尾です。同じ識別子で分割されています。
同様に最後の部分まで同じ識別子で分割されています。
分割出力されたログの最後の部分の末尾には、識別子がありません。